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初対面

突然猫の首に乗せられて驚いたけど、この猫、すごくふかふかしてて、気持ちいい。

猫と呼ぶのも何だし、名前つけようかなあと考えていると、シュウナが話し始めた。

「ねえルナ。あたしがさっき説明した≪時空の迷い人≫のことなんだけど…実は人間が把握している人数と精霊が把握している人数が違うのよ。しかもあたし、あんまり興味なかったから調べたことないし…。それと、精霊が見えることは信頼できる人間にしか言ってはダメよ。」

人間の手の及ぶ範囲と精霊の手の及ぶ範囲が違うのは分かる。でも、なぜ人に言ってはならないのだろうか。

「なんで言ったらダメなの?」

「普通の人には見えないからよ。その見た目で精霊が見えるって、どんな珍獣よ。」

そう言ってシュウナは笑ったが、こちらとしては珍獣呼ばわりされたのが気に食わない。

「でもまあ、詳しくは家の住人に聞きなさい」

 気が付けば巨大な家の前だ。気づかないうちに着いていたらしい。

「この辺で座って待ってましょうか。」

 シュウナに言われ、玄関の前に座ろうと思った瞬間、猫が鳴いた。

なんだろうかと思っていると、こっちにとことこ歩いてきて、ゴロンと横になり腹側の地面を尻尾でぺしぺし叩いた。座れ、ということらしいので、遠慮なく座らせてもらう。

…毛皮がふかふかだぁ!そうだ、猫の名前を考えよう!と思ったが、なんだか眠くなってきた。日当たりのいいところで、ふかふかに包まれていたら眠くもなるだろう、と結論付けてうとうと舟を漕ぎ始めた。


コツコツコツ…固いものが地面をたたく音で目が覚めた。もう真っ暗だ。いつの間にか寝てしまったらしい。

音が止まったと思って目を開けると目の前に大きな靴があって驚いた。

はっと顔を上げると、僅かに目を見開いた男の人がいた。銀に光る髪と青い目が印象的だ。

この顔はあれですね、元の世界でいう強面イケメンというやつですね!

そんな顔をついついじーっと眺めていると、強面イケメンさんが話しかけてきた。

「お前は何者だ?」

動揺しているのか、若干上擦った声で話しかけられた。ものすごくいい声だ。とりあえず、質問に答えて自己紹介をしなければならないだろう。

「えーっと、私は如月瑠奈といいます。たぶん、こことは違う世界から来ました。とりあえず、一晩かくまって欲しいのですが」

図々しいかな、と思いつつ聞いてみたら、強面イケメンさんはフリーズしている。

「あの…」

あまりにも動かないので、心配になって声をかけてみる。すると、数回深呼吸してから、返事が返ってきた。

「あ、ああ。分かった。魔力もほとんど無いようだしな。そのかわり、話を聞かせてもらうぞ。」

 一晩泊まる場所を手に入れて、ほっとした私は話をすることに了承を返す。すると、ひょいと持ち上げられ肩に乗せられた。あまりの高さにビビッていると、強面イケメンさんがスタスタと歩き出した。揺れると思ったけど、思っていたほどゆれずに非常に安定していた。その後ろを猫が当然のように付いてくるけどいいのだろうか?

主人公のキャラブレてすみません!

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