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クロスワールド  作者: 氷冷 飛鳥
第一章
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魔術

森を歩いている私たちは暇なので鈴さ‥あ、鈴の複合魔術の話を聞いていた。


「それでね、魔術と魔術を組み合わせるってすごい難しいんだよ。魔術一つ一つにある術式をうまく合わせないと暴発したりするんだから。詠唱もちゃんとそれに合ったやつじゃないといけないし。」

「詠唱も魔術の発動に関係があるのか?」


ぜろが質問する。

やはり魔術を組み合わせることに少しは興味あるのだろうか。


「一応ね。けどだいたい合っていれば適当な詠唱でいいんだよ。」

「鈴さん、オリジナルな魔術は?」

「うーん、それは術式を一から作ってやるからね。私はそんな面倒なことはしないから。」

「そうなんだ。」

「やはり魔術の複合は剣士スキルや武闘家スキルとは違うようだな。」

「だね。鈴、私も複合魔術をやれるようにしたいです。」

「簡単だよ。別に下級魔術を組み合わせるだけででも出来るから♪」


そういうことで私は「フレア」と「アクア」を組み合わせてみることにした。

その間にもちゃんと歩いている。

ぜろが


「止まっているのは時間の無駄だ。それに術式を組み合わせるくらいなら歩いていてもできるだろうからな。」


と言っていたからである。




術式を考え始めてから二十分弱、ようやく術式の組み合わせが完成した。

完成したといってもまだ発動するかわからない。


「いきます!『水よ、火に温められよ。 火よ、水に冷まされよ。 水よ、周りを焼き尽くせ。 火よ、周りを飲み込め。 火と水、これらを交わらせん。

ダブルエレメント!!』」


その呪文から放たれた魔術は私たちの周りの草木を吹き飛ばした。


「…」

「……?」

「………!!」


三人で唖然としていた。


「す……すごいよ飛鳥っち!下級魔術の組み合わせだけでこんな上級魔術以上の威力が出せるなんて!!やっぱり飛鳥っちは天才だよ〜。」


鈴が抱きついてきた。


「おい、一つ質問なんだが…」

「はい、何でしょう?」

「なぜ元が下級魔術だと知っていながらあんな長い詠唱を言った?完全に上級魔術並みの詠唱時間じゃないか。」

「え〜と…、さあ?適当に詠唱してみたら長くなっちゃって…。」


わからなかった。

本当に半分適当に、半分真剣に詠唱をしていたらこうなっただけなのだ。


「飛鳥っち〜。」


突如、鈴の声が聞こえてきた。


「あ、はい。なんでしょう?」

「たぶんそれは元の術式二つとも間違ってたからだよ?」

「え…本当ですか?」

「ホントホント。冷静に考えてみたらどっちも上級魔術の術式だったよ。よかったよ、まだ飛鳥っちが脳内で術式組まないで。」


びっくりした。

まだ上級魔術自体に手をつけていなかったし、そもそも中級魔術も発動できていない人が上級魔術の術式を組み合わせて複合魔術を発動していたなんて…。


「私……」


あれ?

目の前が真っ白にな…っ……て………‥。





「お〜、飛鳥っちお目覚めかい?」

「あれ?私…」


気がつくとぼくたちは目的地の前くらいにいた。

しかもぼくがだれかに…って


「ええええ!?な、なんでぜろがぼくを!?」

「ぎゃあぎゃあ喚くな。耳が痛くなる…。」

「0は気絶した飛鳥っちをここまで運んでくれたんだよ。多分まだ急な体内魔力の減少に慣れていないんだと思うよ。」


なるほど、だからぼくは倒れたのか。


「あ、飛鳥っち。0には気をつけた方がいいよ。0ってば飛鳥っちが気絶した時私が運ぼうとしたら、『俺がやる』って言ってたから。」

「すまん、こいつ斬っていいか?」


ぜろが剣を構える。


「ダメです。それよりも下ろしてください。」


ハッとしたか、ぜろは慌ててぼくを下ろしてくれた。

そしてぜろは鈴に斬りかかる。

話を聞いてください。


「『我を剣から守れ ブレイクシールド!』」


鈴は防御呪文で剣の攻撃をよける。

しかも移動しながら詠唱という難しい技術をこなしている。


「って、そんなことしている場合じゃないでしょ?早く先行こうよ!」




ヒラブルの役所に入ったはいいが、中は意外に広くてどこに行けば好いかわからない。

周りを見ると他のグランズの生徒がちらほらいる。


「しかし広いな。外から見ると狭く見えるからか?」

「ふふふ、ここは魔術で広くしているのです。」

そこにいたのは女性の係員だった。


「さあ、グランズへの文を渡しますからこちらへ。」


私たちはそれに従った。

しかし、他のグランズ生徒は誰もついて来なかったことが気になる…。


はい、今頑張って一話の文字数を増やしている飛鳥(作者)です。

自分が国語力が無いために読者に迷惑かけていないか心配です。

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