ある時~懐かしき日々への追想~
注:今回は本編にほとんど関係がありません
飛鳥の物語ではなく別の人の物語と考えてもらった方がいいかもしれません
とある閉ざされた部屋
少女は思い出していた、彼女と出会った日からの日々を。
そして少女は思う、あの時信じていていたはずの彼女を自分は裏切っていたのだと。
しかし、そうしなければ今の自分はいない。
いや、やはり彼女を裏切らなければ今の自分がいなくて済んだと考えればいいのだろうか?
少女はしばらく考えた後諦観した。
どちらにしてもあの時知ってしまった事で自分は今の自分への道を歩んでいたのだ。
「……あれからどのくらい経ったんだろう…。」
気力の無い言葉が少女の口から零れる。
少女は自分に今の道を歩ませた彼女のことを思う。
しかし、少女は彼女を恨んでいなかった。
それ以上に彼女に助けられたことが多いからだ。
「会いたいよ…。飛鳥……。」
少女の目から涙が零れた。
だが少女の願いは叶わない、彼女はもういないのだから。
しかし少女は待っていたのだ。
いつか彼女が来てくれると信じて。
その時、部屋の扉が開く。
「……また来たのか『スピカ』。私の憎むべき者よ。」
少女は涙を拭き立ち上がって言うのだった。
少女は戦う。
己の使命を果たすために。
そして……
前書きで書いた通り、本編にほとんど関係ありません。
むしろ本編がこちらに関係あると言っていいのでしょうか?
そして挿入話なので短いです。ハイ。
今後も忘れた頃にちょくちょく入れます。