その後
軍を撤退させた帝国は、10日ほどで皇帝の崩御を宣布した。
1年間喪に服し、その後、新皇帝が即位するという。それまでは皇帝の代理を第一王子が努めることとなった。
皇帝の周辺で護衛に向かった25体のマギロイドは、リセットされたときソフィーネ13世を見ていなかった。誰かが主となったはずだが、新たに主となった者は、それに気がつかない。25体のマギロイドは、命令がないまま、どこかへ消えてしまっていた。
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翌年、新皇帝の即位後、帝国、北方の国々の高官、そして帝国に滅ぼされた国々の王族が、ソフィーネ王国の王都に集められた。
後にマギロイド戦争と呼ばれる戦争の戦後処理のための会議が開かれる。
会議の主催者は、女王ソフィーネ13世。
帝国の新皇帝は、マギロイドを失ってから領土拡張の野望はもっていない。他の国々の要望はすべて受け入れた。
侵略による賠償を求められると、バルド帝国の国民が苦しむことになる。ソフィーネ13世の提案で、賠償金の代わりに侵略した領土を返還し、滅ぼした小国の復活を認めた。
国号をバルド帝国からバルド王国に変えることになった。
領土をかなり縮小することになるが、どの国の国民もこれ以上苦しむことはないだろう。
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平和が戻った。
ソフィーネ王国の結界も解除され、人々は自由に行き来できるようになった。
エムは軍を除隊し、本名のメアリーに戻った。
「センに彼女を見つけてやるの」
そう言って、センとミィを連れて田舎に帰っていった。
600体のマギロイドは、女王の指示で、王国の牧場で働いている。




