ボス戦
預言者プロフィットは戦っている間にどんどん姿が変わっていく。従来のゲームだったら何段階変身なんだよってレベルで。
まずいつの間にかコウモリのような翼が生えていた。それをうまく使って空中機動するのでミサイルすら躱してくる。
次に足が変化していた。最初は普通に燕尾服のようなスタイルで靴も履いていたはずなのに、凶悪な鈎爪を持った獣の足になっていた。膝から下のスラックスが破けている感じだ。
その次は手だ。突き出して攻撃魔法を繰り出してくる右手はもちろん、大きな本を支える左手まで長く尖った爪の生えた毛むくじゃらの手になっていた。
そして体全体がやや大きくなったようだ。燕尾服がはちきれんばかりになっている。いや実際少し裂けてきているな。
ついには肩からもう一対腕が生えてきた。魔法はその両腕の双方から繰り出すようになり、元からあった右腕はブラックキャバリアが使っていたビームソードみたいなものを使ってくるようになった。
すなわち攻撃パターンが変化しまくるので、たいへんだ。
こっちは城に来る前に大型の敵ばかりと戦っていたので、小さな相手に苦戦していた。森の簡易拠点の近くで出会ったドラゴンにビビって大口径の武器を揃えすぎた。
サンダルフォンとかもろに大物用で取り回しに苦労していた。
俺のパーソナルフォートレスの次に硬いし、ある程度したら割り切ったのか撃ち尽くした翼型のミサイルラックを優秀な物理盾として皆を守ってくれている。
ジョニーMはパターンが変わって近接攻撃をしかけてくるようになった預言者に対するカウンターを役目としてくれている。具体的には斬り掛かってくる預言者をタックルで妨害してくれている。それは空から襲ってきても同じでジャンプしてタックルしている。ジョニーMにそんな戦い方があったのか、と思った。ただ推進剤の消費が激しいだろうから早めに決着を付けないと。
攻撃面で活躍してくれているのはクニヒロだ。遠くに離れていたら狙撃するし、近寄られたら的確にサブアームで牽制している。正直俺でもこんなにすばやく武器をスイッチングして使えない。
空を飛んでいたらゴールキーパーの独壇場だ。対空兵器は山のように標準装備しているだけあって、近接信管の対空砲まであるようで、的確に預言者の魔力を削っていた。
そう、ブルーキャバリアのハインリヒさんによると、預言者は内包している魔力を持っている本で増幅して、俺達のバリアみたいにして攻撃を受けているらしい。
そりゃそうだよな。巨人も、あのドラゴンですら俺達の全力の攻撃は防げなかったのに、なんか全然倒せないし。
ブラックキャバリアのフォードさんとブルーキャバリアのハインリヒさんは、たまに預言者が召喚するゴーレムの対処をしてもらっている。周り全体においてある楽器の前に小型のゴーレムが何体も出現してこっちに岩を投げてくるんだ。それを丹念に一つづつ潰してもらっている。暇な時は俺やみおさんも手伝っているしな。
なかなか多彩なボスだったが、さすがにMTA五機にキャバリア二機を相手に出来るほどじゃないな。細かい魔法はおのおののバリアで耐えれるし、大魔法は俺のスクリーンバリアで完全に防げてるのが大きいな。そんなに頻繁に使ってこないので回復が間に合うのだ。
そしてMTA同士ではあまり起きない近接攻撃も完全にジョニーMに抑え込まれているのも大きい。攻撃面はゴールキーパーとクニヒロで十分間に合っているようだし、他の人も時々攻撃当ててるしな。
十分ほど戦ったか、UAなみの耐久力だな、預言者。攻撃パターンは無限大と思えるほど多かったが、これは俺の予想通りなら当然か。実際の戦闘で何度も同じパターンで攻撃してくるものなどいない。ゲームだけの特徴だからな。




