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メテオストライク!

エマの出撃を見送ってからパーソナルフォートレスに再び乗り込む。再起動したので立ち上げに少し時間がかかるがこれはもう仕方ないだろう。


「私はヒジリについていく、でいいのね?」


「ああ、冒険者が何人いるのか知らないが、同士討ちの危険がないパーソナルフォートレスやフォックスハウンドの方がいいだろうし、こっちにはシャリーがいるみたいだしな。知り合いなんだろ?」


「ええ、前のミッションで」


「俺もさっきのエマとそうだ。残してきたサントノーレとウォーモンガーは誰とも会ってない様子だったからな。これが最善手、だと思う」


「確かにリアルで会う前のミーティングでそんなこと言ってたね。あの二人の報告には人間の登場人物はいなかった」


「ああ、だからフラグがあるなら俺達だな、と。実際エマはいたし、シャリーもいるみたいだ。きっと戦士団の方にドッズがいると思う。会話できるならしておいた方がいいと思ってな」


「そうよね。ミッションでよくあるよね。出てきたNPCにはきちんと会っておかないとフラグが立たずにミッションが進まない、って」


「普段は人に興味がなさそうな展開だけど、やたらNPCに会わせたがるよな、このゲーム」


「うん、でも本当にそう思う。会える人には会っておいた方がいいわ。でないと話が進まないってのはリアルでもあるしね」


「まあ悪い方向に転がることもあるのが難しいところだが、ゲームではさすがにそうはないしな」



喋っている間に立ち上げは無事終了したし、灰色のキャバリアたちもだいぶと前に進んで、俺等は抜かされている。足の速度が違うからそれでいいんだけどな。巻き込まないルートを通らないんとな。


「よし、じゃあ基本俺がタンクするから、後ろから大物をやってくれ。まずは神聖騎士たちのところまで戻る」


「了解」


フライハイトも離れすぎて通話できなくなったようで、なんの声も聞こえてこない。しばらくはネ・ムイとペアだ。ザボスと違ってフォックスハウンドだとジャイアントとかにタコ殴りにされてしまったら持たないと思うから、囲まれないようにうまくタンクせねば。


とはいってもこっちの戦線は俺等が通り抜けたところだ。それに加えて今は灰色キャバリアも多数参戦しているし、赤色キャバリアのエマが強い。確かにこれなら姫様だとしても戦力として使いたくなるよ。

おかげで脅威は少ない。灰色キャバリアでも苦戦しそうな、マンイーターやジャイアントを主に排除しながら進むと、青色キャバリアの三体が見えた。


「神聖騎士の皆さん、皆さんのお陰でここらの霊体は排除できているようです。これから苦戦しているらしい、冒険者の方面へ救援に向かおうと思うのですが、協力していただけませんか? 我らは霊体が苦手ですので」


神聖騎士は三人で少し話し合った後、一人が進み出てきた。


「私はハインリヒと申します。冒険者にも霊体を相手にできるものは多数いると思いますので、私だけがついていく、でよろしいでしょうか? かなり削ったと思いますが、キャバリア隊で我ら以外に霊体に対応できるものは少ないので」


「たいへんありがたいです、ハインリヒ殿。では急ぎますのでついてきてください」



神聖騎士ハインリヒをひきつれて右側に展開していた冒険者たちを支援するために魔物の集団を後ろから痛打を与えるような、強襲を行った。


冒険者たちはかなり押し込まれていたようだけど、俺達がよもやの後方から魔物に襲いかかり、少なくない打撃を与えたので、押し返してくれるようになった。


「魔法を使う魔物を優先して倒してください」


などとフォックスハウンド(ネ・ムイ)が冒険者に声をかけてくれたし、ハインリヒが俺等に襲いかかってくる霊体を率先して叩いてくれたので、俺等は気兼ねなく他のやっかいな魔物に対処することが出来た。


フォックスハウンドは主にジャイアントやマンイーターなどの大型の魔物を狙撃していき、俺はこまめにその他の小型の敵を薙ぎ払っていく。


そんな俺たちでも一瞬では倒せない巨人たちが出てきた。トロールらしい。俺のレーザーライフルの照射でも数秒は耐えるし、フォックスハウンドの狙撃で肩を貫いても平気で再生しやがる。

なので少しばかり対処が遅れていると、空から小さいけど早い火の玉のようなものがトロールたちに落ちてきて壊滅していた。なんだあれ?


「たぶんシャリーの魔法よ。メテオストライク!」


そんな魔法があるのか。あれは俺達が食らってもやばそうな攻撃だった。トロールも一撃で複数がなぎ倒されていた。


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