魔法
「ネ・ムイ、あっちに抜けられるか。この辺のは僕達が殲滅しておくよ」
「分かった、人類側に行って、こちらは味方と言ってくるわ」
「そうしてくれ」
しばらくこのへんの八本足のとかげと巨大な蛇を主に倒しておく。雑多なゴブリンとかオーク、ワーラットなどはわざわざ狙って倒すほどじゃない。3メートルほどある俺のパーソナルフォートレスと同じぐらいの大きさのジャイアントに手斧を投げられてもバリアで余裕だし、たぶんアーマーででも余裕だと思う。それは性能自体はパーソナルフォートレスより劣るザボスでもそうだから、完全に無双状態だ。
ただゲイズハウンドはなぜか近づいただけでバリアが削られていくので優先して叩き、マンイーターの噛みつきだけには気をつけるようにしている。その名の通りマンイーターは人を丸呑みできるほど大きく、パーソナルフォートレスの巨体でも飲み込めそうな個体もいるからだ。……たぶん飲み込まれてもバリアでダメージはなくむしろ体内から攻撃して脱出できると思うけどさ。
むしろゴブリンやオークにこそこちらが気をつけないといけない相手がいたようだ。そいつらの集団からたまになにか飛んできてけっこうバリアを削られるのだ。よくよく観察してみると、ゴブリンやオークの集団の中にゴブリンシャーマンやオークメイジなどがいた。ということは魔法か。ウッドマンの魔法よりは弱いみたいだが、それでもそれなりの数がいるからなぁ。
「俺のレーザーじゃゴブリンやオークは倒しにくい。サブマシンガンで対応してもいいんだが、フライハイトに任せていいか?」
「もちろんだ、そのためにグレネードランチャーを持ってきたんだ。なんならミサイルでもいいが?」
「ミサイルも持ってきているのか。ありがたいがそれは虎の子にしておこう。今サンダルフォンはここにいないからな」
俺はガーディアンを二機持ってきているからミサイルを積む余裕はなかった。あいつら有能だけどすげぇかさばるんだよな。むしろパーソナルフォートレスが出るまでガーディアンを二機同時に運搬運用が出来る機体はなかったぐらいだが。メイン武器のレーザーライフル以外はサブウェポンであるサブマシンガンと近接用のショットガンとハンドガンぐらいしか持ってこれていない。
「抜けた! なんかすごい鎧の人たちが戦ってるからそれの援護をして会話してくる」
お、フォックスハウンドが囲みを突破できたようだ。俺等も追おうとしているように見える魔物たちを薙ぎ倒しておく。
見えた、ジャイアントと戦ってるな、あの赤い鎧はエマかも。
と一瞬考えていると、魔物の方からレーザーらしき光が飛んできた。光が飛んできたと認識できたからビームか? 魔物がビーム? けっこうバリアを削られたぞ。何発も食らうと危ないかも知れない。
飛んできた方向を見ると、オークの集団、……の上になにか浮かんでいるな。まるで幽霊みたいだ。それがまたビームを撃ってきた。
今度は回避。雑にライオンみたいなのが飛びかかってきたので左手のショットガンで迎撃する。その後レーザーライフルを幽霊みたいなのに向かって撃つ。オークレイスらしい。幽霊だな。
幽霊だからかレーザーは貫通しているのにオークレイスにはなんの効果も与えられず、再びビームで攻撃された。ビームだと思ったけどなんか電気っぽかったのでライトニングの魔法なのかもしれない。




