↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/64

装甲勇者

念のため、溜め撃ちでさらに威力を上げ、ウッドマンリーダーを狙い撃つ。一発で吹き飛んだ。リーダーを撃破したら、近くにいたウッドマンが明確に弱体化した。動きも遅くなったし、レーザーライフルの連射で軽く撃破できた。


「砂煙も収まっているな。周辺に敵らしい影は?」


『索敵範囲は半径百mに限られています。その中に敵影はありません』


ん? レーダー半径はもっとあったはずだが、この世界では抑えられるのか? まあその距離で敵がいないなら大丈夫だろう。


いつでも緊急機動できるようにしておきながら、三人の人間らしい鎧姿に近づく。



「ありがとうございます。どこから来られたのですか? 真上から落ちてきたように見えましたが」


三人を代表してか赤くて華奢な鎧姿から若い女性の声が聞こえた。……微妙に答えにくい質問だな。


「……あ~」


どう答えたものか考えていると、続けて聞かれた。



「もしかするとあなた様は、装甲勇者(アーマーヒーロー)様なのでは?」


アーマーヒーローか。確かゲットしている称号でそういうのがあったはずだ。結構レアらしく獲得条件がいまいち分かっていないとかだった気がする。まあそういう称号持ちだから、俺はそうだとも言えると思うし、肯定した。



「まあ、やはり! 伝説の方とお会いできて光栄です! わたくしはアンスルム王国第三王女のエマと申します」


え? 王女?! 王女がなんで鎧来て前線で戦ってるんだ?!



「我々もアーマーヒーロー様の支援をさせていただきたく」


? 何にだ?


「……どういうことだ?」



「先程のウッドマンは呼び水みたいなもの。おそらく魔王が現れます」



「索敵!」


『敵影は探知できません』


ファンタジー世界だし、こっちのシステムは通用しないのか? 確かに王女がいうように気配は感じるのだが、索敵に引っかからない。



「危ない!」


俺の方に向かって剣を振りかざして飛びかかってくる赤い鎧。


「うおっ?!」


大げさに横に緊急機動して振り返る。



見えたのはいつの間に現れたのか、巨大なウッドマンと言えるような見た目のもの、おそらく魔王に王女が斬りかかり、ひるませている光景だった。赤い鎧の王女様、強いな。


 

『一瞬停止してしまいました。バリア貫通、アーマー損傷は軽微。しかしジェネレータの熱を一瞬にして奪われました。このままだとバリアがしばらく使用できませんし、機動力が著しく低下します。待機中だったサブジェネレータ3のみ無事です。現在非常用バッテリを使用中』


一瞬、魔王の巨大な手に触れられたようだ。王女の援護攻撃がなければ、動けずそのままやられていたかもしれない。


「サブジェネ3起動、メインにまわせ。やられたのはメインジェネレータとバリア用のサブジェネ1、レーザーライフル用のサブジェネ2だな?」


『はい、バリアは無効化され、ジェネレータが発生させていた熱を奪われました。理屈は不明です。再起動により復帰可能ですが再起動に二十四秒かかる計算です』


「復帰するならいい。再起動しろ、全部な。それまではアーマーだけか。いかにこいつでも直撃はやばそうだな」


非常用バッテリはやられなくて助かった。まあこういうときのためのものだからやられてもらっては困るが。

普段は全身がバリアに覆われているが、バリアを貫通されたり、こうやってジェネレータを停止させられると、アーマーだけになる。このパーソナルフォートレスはかなりの重装甲ではあるけど、バリアほどの耐久性はないしアーマーの復活にも時間がかかる。なるべく削られたくはない。胴体を貫通されたら大体パイロット死亡で一撃死だしな。


その場を離れた俺を追いかけて、魔王も音もなくスーッとこちらに寄ってくる。


「目標魔王、ロック、ミサイルランチ、全弾弾幕、ファイア」


両肩に据えていたミサイルランチャーから残った全弾を立て続けに発射する。王女からは離れたので巻き込むことはない。ミサイルは何発かは当たったように見えた。が怯みはしたようだが、ダメージには至っていないようだ。巨大な手でミサイルを受けたようだし、ミサイル爆発の熱まで吸い取ったか?


「あいつのデータはあるか?」


『ジェネレータの復帰および接続変換に容量を取られていました。スキャンを開始します。……【囁く死神】、魔王リーパーと断定します』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。