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ウンディーネ

「あちゃー、けっこーストラクチャーにダメージ入っちゃったよー」


「そりゃあんな無茶やったらそうなるわ」


「応急処置で少しだけストラクチャの修理できるから帰還前にやっておこう」


「いや、でも本当に殊勲だよ。UAのストラクチャーにダメージ与えたから最後の一斉攻撃が通用したと思うから。俺の分じゃ足りてなかったと思う」


「一撃がうまく入ってくれたよ」


「本当に大した腕前だ」



BGMが普通のフィールドのものに戻り、ミッション終了のアナウンスが入る。


「まあとりあえず戻ったら少し打ち合わせしよう。うちにきてくれ」


フライハイトがそう言うと、ミッションが終了し、テレポート。アバターに感覚が移り、最初にいた整備フロアに戻る。


「敵勢力はもういないようだ。すまないな。敵強襲揚陸艦の接近を許して、追加上陸を成功させてしまった。これはこっちの不手際だ。君たちが無事対処してくれたおかげで事なきを得た。追加報酬を出させてもらうよ」


ミッションクリア時のやり取りが終わって、また暗転。感覚はまだここにいる感じだけど、ここで次のミッションを選べる。昔はマイルームとかなかったから、こういうブリーフィングから直接な仕様がまだ残っていて、旧民を安心させてくれている。新民はすぐにマイルームに戻るらしいけど。


ん? なんかお知らせみたいなのが来ているな。んーっと。ああ、パーティだとこういう機能もあるのね。それを選んでフライハイトのマイルームに直接移動することにした。



「全員集まったな。奢りじゃないけどなにか飲みたいものがあれば言ってくれ。出そう」


オーダーはクリームコーラ、シナモンカプチーノ、有名喫茶店のコーヒー、レッドアイ、俺はチョコシェイクにした。


「ヒジリはお酒飲まないの?」


「現実なら付き合い程度には飲むけど、ゲーム内では酔えないからあんまり飲まないなぁ」


ブリッジによると、ノンアルコール飲料みたいな効果はあるらしいけど、常日頃からお酒そんなに飲まないからなぁ。それよりもカロリーの方が気になるから、高カロリー飲料ばっかりだな、ゲーム内では。

ちなみに有名喫茶店のコーヒーってのは期間限定でコラボみたいな感じでやってるやつだな。味に特徴があるところならいい試みだと思う。ゲーム内価格ではかなり高い部類になるし、だいたい回数制限がついているから常飲は厳しいしな。


「さてと。次はどうする? 公式によると、例のコラボイベントの続きは明日の正午にくるらしいが」


「おお、もうその情報来てたのか」


「なら明日のお昼は少し早めにするとして、となると明日は早起きの方がいいかな? ああ、もちろん今晩はうちに泊まってほしい。明日以降も一週間は貸し出そう。外のホテルの方が良いなら手引はするから私かメイドに言ってほしい」


とはいえ、まだ夕方にもなっていない時間だ。ゆっくりゲームをする暇はあるようだ。


「ストラクチャーにダメージが入ったみたいだから、ジョニーMとパーソナルフォートレスはしばらくドック入りね。明日のイベントで使えるようにしておいた方が良いし。ヒジリはパーソナルフォートレス以外見たことないけど、代わりの機体、あるよね?」


俺と同じくドック入りとなるネ・ムイから話しかけられた。



「んー、今すぐ出せると言えるのは、ウンディーネかクニヒロかねぇ」



「マニアックだな。ピクシー型としては定番のクニヒロはいいとして、ウンディーネって。まだそれを使っているのか?」


横にいたフライハイトが俺の答えに乗ってきた。いいな、この感じ。



「俺としてはパーソナルフォートレスの原型だと思ってるからな、ウンディーネ。それにもちろんフルカスタムしてるから、今でも通用する性能のはずだ」



「当時としては異形で水辺限定とはいえ、標準装備のウォーターキャノンが高性能すぎて使用禁止が検討されるレベルだったしな」


フライハイトにそう言われて思い出してくる。俺はソロ専だから気にしてなかったが、確かに界隈では結構荒れてた気がするな。



「文字でしか見たことがないが、そんなだったのか?」


今度はサントノーレも加わってきた。さすがに当時はゲーム内にいなかったよな。

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