ギガース2
ギガース2がちらりと見えた、かなり小型化しているように見えた。ベースは改のようだ。
電子的隠匿性能は低いのだろう、居場所が常にマップに表示されるようになった。その光点は5つあった。
「小型化してるなら射程は短くなっているはずだ。なるべく探査基地には近づけない方がいいと思う。改の量産機に見えるからな」
ギガース改の後継なら主砲に大口径レールガンを採用してるだろうし、それを使えば探査基地のバリアを抜くのはたやすいはず。
「ウォーロードとジョニーMは迎撃に向かってくれ。防衛はゴールキーパーと俺がなんとかする」
そう言って、ガーディアンを回収していく。今回採用していた重ビームガトリングは性能は高いのだがすぐに弾切れを起こすので給弾のために回収してやらないといけない。その補充も今は一度きりしかできないので、パーソナルフォートレスも同時に補給しておくべき、なのかもしれない。探査基地のためにバリアも貼っておいたほうがいいだろうしな。
進行予測をし、そこからの砲撃から守れる位置に設置式スクリーンバリアをはる。幸いなことにその後ろに無人補給機がうろついていたので、補給を頼む。
「ヒジリ、スクリーンバリアを利用していいか? ゴールキーパーはそれほど頑丈じゃないんだ」
「もちろんだとも。バリアを使ってくれ。俺は左側に陣取る」
対空機は本来攻撃を受けてはいけない機種だしな。ゴールキーパーの役割が対空だけじゃないから装甲があるだけで。ゴールキーパーは右側に陣取ってくれた。
補給を終え、バリア付近で直接援護出来る位置と、迎撃に向かった二人をフォローできそうな位置にガーディアンを配置した。その頃にはギガース2と迎撃に向かった二人との交戦は始まっていた。
「こいつがギガースの後継機なのか? ずいぶん小さくて、とてももう巨人族だなんて言えないぜ」
「小さい分機動力が高くなっているみたいね。でも攻撃力は相変わらず必要十分にはあるっぽい。ジョニーМでなかったら危なかったかも」
こちらからもギガース2が見えた。4機が集団でこちらに突っ込んできている。1機減ってるので二人が倒してくれたのだろう。確かに小さい。半分ぐらいの大きさか? 確かにもうとてもギガースと呼べるような大きさではないな。
砲塔もさらに小型化していて、どこぞの重機関砲になっていた。これなら直撃でもしない限りタイタン型MTAを撃ち抜けないし、バリアがあれば一発程度なら防げると思う。ただし狙いはさらに正確になっていて避けづらいようだ。うまく遮蔽物を使わなければ、なかなか厳しい。
……ここは荒野だからそれなりに遮蔽物があるのでなんとかなっているが。
突撃してくるギガース2のうち、更に一体を前に出た二人が撃破してくれた。だが残りの三体が主砲である大型レールガンの発射形態に移行した。狙いは探査基地だ。
あんなものを三つも撃たれたら一瞬で探査基地のバリアなど破壊されてしまいそうだ。
NPCのMTAはふらふらしながらギガース2に近づこうとしているだけで、まったく役に立ってない。
一体は前の二人がさらに撃破してくれるだろう。もしかするともう一体は俺とフライハイトとで撃破できるかもしれない。しかしもう一体はフリーにせざるを得ない。
大きさの違いからギガース改と同等の威力があるとは思わない、がこんな小さな探査基地のバリア程度では一撃で破壊してくると思われる。実際先程の小型無人機からの流れ弾を何発かは受けて、けっこう削れてしまっているのを確認している。
最後方はウォーモンガーとネ・ムイがやってくれるだろう。となると最前方のものを狙うか。一番攻撃しにくい位置にいるギガース2の射線を隠すようにスクリーンバリアをはり直し、その後方で待ち構え、一番前のギガース2を攻撃する。
俺の手持ち武器は今回はグレネードランチャーを持ってきている。サブジェネレーターを今回はつけてきていないし、爆発属性の手持ち武器ってマイナーなのでギガース2にも通用するはずだ。
ゲートキーパーは大型ビームキャノンを持ってきていたし、単独での撃破は難しくても協力したらいけるはずだ。ただゲートキーパーは対空機なので対地のギガース2には基本マニュアル照準になると思うから、フライハイトの技量次第となる。
「くそAIが、俺等を無視すんじゃねぇよ!」
「健在な敵に対して、背を向けて突撃するなんて、操られていない無人機なんてこんなものよね。自身の生き残りを考えてないというか、さ」
結果は想定どおりとなった。最後尾のギガース2はウォーロードとジョニーMが撃破してくれたし、先頭のギガース2は俺とゲートキーパー、ガーディアンとでなんとか撃破した。
「弱点でもあるレールガンを敵排除前に展開するとか、対人に慣れていたら呆気にとられるな」
そして残る一体は、補給に戻ってきたフェアリーのなけなしの一撃を受けていたが、残念ながら撃破までには至らず、レールガンは発射された。




