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到着したが

「さすがにあれ以上の追加はなくて無事に終われて良かったわ」



楽しい列車の旅はあっという間に、ギガース改戦の回想をしていただけで終わり、新大阪についた。


田中さんとはほぼずっと【ミッションブレイク2】の話をしていたな。大半がギガース改戦のことだったけど。

どうも彼女は1の初期からのプレイヤーで、年の離れたお兄さんも最古参だったらしくプレイ回数は少ないものの、一緒になってハマっていたらしい。今のお兄さんは興味は残っているけど時間がなくやめているそうだけど、たまに機体について相談したりしているらしい。

だから俺に対してあまり警戒心がないというか、扱い方が分かってるのね、という印象。



一緒にホームに降りて、周囲を見渡す。うむ、分からんな。


「なにかフライハイトから聞いてる?」


「はい、付近の階段付近で待っててくれ、だそうです。自分が全部回るから、とのことでした」


ゲームの中と変わらない相変わらずいい人だな。自分が探すから待っててくれ、か。


しばらく二人で待っていると、すごいガタイのよい、長袖のアロハシャツに野球帽を被った男が近づいてきた。……そして首に社員証をぶら下げるみたいにブリッジカードをかけていた。


俺たちの前に来てブリッジカードを手に持って見せてきた。こちらも胸ポケットからカードを出す。田中さんは帽子を脱いでカードを指し示した。


「やあ、ヒジリ、さんにネ・ムイかな? 僕がフライハイト、呉達也(くれたつや)です」


ゲーム内で聞いた声そのままで名乗ってくれた。


「想像通りだった。郡山聖(こおりやまひじり)、ヒジリだ」


「ほんとに、そのままに見えるわ。田中美桜(みお)です、ネ・ムイよ」


「ネ・ムイはあっちでは子供だったから違和感があるが、ヒジリさんは雰囲気もそのままだ。よろしくお願いします。大阪は初めてなので何もわからない」


「わたしも初めてだから、お願いしますね。ヒジリさん」


「呼び捨てでも構わないが、名字は呼びにくいし、誰が聞いているか分からない外で呼び捨てにはしにくいか。まあいいか。ついてきて」


俺の後ろに二人がついてくる形になった。二人は並んで歩くとお似合いだ。……若干フライハイト、呉くんの格好がラフすぎるが、どちらも美形で、フライハイトはおっさんの俺から見てもかっこいい部類だ。……しかもゲームでの振る舞いを知る限り性格もいいみたいだしな。


地上を走る地下鉄に乗って数駅、新大阪から梅田に移動した。



「お疲れ様。この改札からすぐのところが待ち合わせ場所だ」


「すごく人が多いですね、東京と変わらないぐらい」


「まあここらへんは特に人通りが多いから。ここだな」



ざっと見回したが、それらしい人は見かけないな。


三人でキョロキョロする。約束の時間にはまだ数分あるが、来ている人は来ている時間だ。まれに来ていない人もいるが、ゲームでの振る舞いを考えるとそんな人には見えなかったしな、サントノーレ。それにウォーモンガーもまだいないようだ。



ふと気づくとすぐ近くにスーツ姿の女性がいつの間にか近づいていた。


「こんにちは、あなた方が?」


よく見るとその女性も社員証を首からぶら下げるかのようにブリッジカードをぶら下げていた。


「え? もしかしてあなたがサントノーレ?」


「はい、ですが私がサントノーレではありません。私は使いです。皆様がヒジリ様、ネ・ムイ様、フライハイト様でよろしいですか?」

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