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新幹線内での回想2

ギガース改はその船体と言える巨体の先端をこちらに向けて突き進んでくる。


ん? 後方にも主砲はあるのにこっちに前面を向ける? 戦艦のセオリーとは違う。


「ネ・ムイ、退避だ。南西へ下がるぞ!」


突進してくるのと直角に逃げる。


「?! わかった、ついてく」


ガーディアン回収の時間も惜しい。俺の勘がすごい警告音を発している。回収を諦める。


伏せていたフォックスハウンドの手を引っ張り上げて立たせ、据え置き砲を抱え、燃料使ってでもこの場からの緊急離脱を行う。フォックスハウンドは俺の機体よりはずいぶんと瞬間機動力は高いからすぐに追い抜いていった。


ギガース改が変形している。艦首が上下に割れ、そこにレーザーをためているようなエフェクトが見えた。


「俺とネ・ムイは退避している。今が狙い時だ。一気に攻撃を叩き込め! あれはおそらく巨大なレールガンだ」


「了解」

と三人から帰ってくる。彼らならやってくれるだろう。というか言ってる場合じゃない。我が身を守らないと。あの口径のレールガンに巻き込まれたらパーソナルフォートレスでもただでは済まないだろう。



次の瞬間、俺等がいた丘が消滅した。



凄まじい威力だ。ただ俺等MTAにぶっぱなすようなものではない。レールガンなら膨大な電力を消費するものだ。すなわち発射までバリアに回すジェネレーターパワーは著しく下がるはず。そこを皆についてもらった。


MTAに対してならそれなりに有効な艦船用速射砲が主砲なのはおかしいと思ってたんだ。設計思想は戦艦なのにな。普通に考えれば改装前のギガースよりももっと大口径にしてくる。実際はさっきのレールガンが主砲で、速射砲は副砲だったわけだ。配置に騙されるところだった。


ともかく、回避は出来た。今はギガース改からの射線は切れているはずだが、さてどうする?


「ピンチのあとはチャンス! ヒジリ、守って!」


フォックスハウンドがパーソナルフォートレスが持っていた据え置き砲をかっぱらって、ギガース改がそのまま進んで来るなら射線に互いに入る場所に陣取った。

慌ててスクリーンバリアをはり、ネ・ムイの近衛と火力支援のために待ち構える。

残念だがレーザーの溜めは察知されかねないからできないので、いくらか攻撃開始は遅れる。立ち位置はもちろんネ・ムイの邪魔にギリギリならないはずの、前だ。


「どんどんいけー! 切り替え遅いぞ、何やってんの?!」


「撃ってるけどよ、今のを避けたのかよ、お前ら……」

これはウォーモンガーのつぶやきだ。


フォックスハウンドがトリガーハッピー気味に連射している。それを見て、こちらもためうちでなく照射を始める。レーザーを当て続けるってことね。これだとダメージ効率は最高ではあるんだけど、こちらの位置がモロバレするから、ほぼ使い道がない、はずなんだけどな。


ギガース改が変形して開いたレールガンの射出口は発射まではそこにバリアみたいなものが形成されて生半可なレーザー、ビーム、キネティックですら捻じ曲げてしまって当たらないんだけど、射出したあとはむしろ吸い寄せるような感じで無防備になりやすい。特にこんな大口径では。


そこにどんどんネ・ムイが撃ち込んでいくものだから、あっという間にその部分のストラクチャーを破壊、それによりジェネレータ停止まで追い込んだようだ。

すなわちギガース改は今麻痺したように動けない。あとは全破壊するだけという感じだ。

副砲や対空はそれなりに生きているだろうけど、足回りや索敵関連はほぼ死んでるし、バリアとかアーマー回復といったものは完全停止しているだろう。


要するにもう時間の問題なだけだ。まだ制限時間は残ってるから大丈夫だろう。

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