プロローグ
私の名前は佐藤一花。高校二年生。
私はご飯を食べることが大好きだ。もっと言うなら、料理をすることも大大大好き。
ほかほかご飯にあったか味噌汁。たまご焼きにお刺身。ハンバーグにカレーライスにオムライス…。と大好きな食べ物を挙げていったらきりがないぐらいだ。よく、
「料理はめんどくさい!」
とか言われてるけど料理ってすっごい素晴らしいものなんだからね?ただそのままゆでたまご食べるよりも絶対なんかひと手間加えたほうがおいしいじゃん!と、言いたくなってしまう。綺麗に盛り付けした料理を見ると、なんだか気分が上がってくるような気がする。
まさに、五感で楽しめる!というすごいものなのだ。料理って。
そんな料理狂いと呼ばれる私だけどちゃんと学校に通ってちゃんと授業は受けている。まあ、一番のお楽しみはお昼の時間だけどね。
ってそんなことはさておき。料理大好きの母親に影響されてか私は将来料理人になりたい!と思い、大学は調理師の資格を取れる学校に行こうと思っていたのに…!そして美味しい料理をいろんな人に味わってもらいたかったのに!
あぅ…。絶望的。
実は私、死にました。冗談じゃなくて本当に。死因は何かって?階段からの転落。足を踏み外してつるっと…。
出来ることならちゃんとおばあちゃんになってから死にたかったよ。ハァ。
お願いです、神様。
どうか、どうか、転生させてください!
料理もできておいしい食べ物がたくさんある、素晴らしい世界に。
だって、まだまだ私の人生は残ってるんだから。
これを読んで料理大好きになってくれると嬉しいです。みんなも料理の沼にハマっちゃえ!