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マイルーム  作者: 雨世界
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「……帰らないよ」

 と本当のことをいろはは言った。

 するとあゆみはすごく心配そうな顔をしていろはを見た。

「大丈夫。今日は帰らないだけだから。今日は町のホテルに泊まって、明日、ちゃんと自分の家に帰る」と(あゆみを安心させるように)にっこりと笑っていろはは言った。

 その言葉を聞いてあゆみは「よかった」と(本当に良かったと言いたそうな顔をして)いろはに言った。

 それからいろはがソファーから立ち上がったところで、「あの、いろは先生。良かったら今日は家に泊まって行きませんか?」とあゆみは言った。

 そのあゆみの言葉にあゆみのご両親も「ぜひそうしてください。先生にお礼もしたいですし、晩御飯も食べていってください」と笑顔でいろはに言った。

 いろはは大変恐縮だと思ったし、(あゆみを少しの時間だけど、そのまま町の中を連れ回してしまったし)そこまであゆみのご両親のご好意に甘えるわけにもいかないので最初はお断りしようと思ったのだけど、「先生」というあゆみのとても儚い顔を見て、「わかりました。じゃあ、今日は皆さんの好意に甘えさせていただきます」と言って、あゆみの家に泊まることにした。

 すると「本当ですか!? 良かった!」と言って、あゆみは今までみるあゆみの顔の中で一番嬉しそうな顔をしてそう言った。(そんなあゆみの顔は本当に珍しい顔だったようで、あゆみのご両親も驚いた顔をしていた)

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