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マイルーム  作者: 雨世界
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 暗くなる前に、いろはとあゆみはあゆみの実家に電話をかけて、事情を話したあとで、二人で歩いてあゆみの実家まで移動をした。

 あゆみの家は二子山自由公園から歩いて二十分くらいのところにあった。

 とても大きくて立派なつくりをした家だった。

「大きなお家。お嬢様なんだね、あゆみさんは」といろはは言った。

「そんなことありません。普通です」とあゆみは言った。

 それからいろはは家から出てきたあゆみのご両親とお話をして、それからあゆみと一緒にあゆみの家の中に案内されて、コーヒーをご馳走になりながら、少しだけ、いろは、あゆみ、あゆみのお父さんとお母さんの四人で今日のできごとをお話しした。

 あゆみは怒られたりはしなかった。

 とても心配されてはいたけど、ご両親が家出をしたあゆみのことを怒鳴りつけたり、理由を激しく追求したりすることはなかった。(もしかしたらいろはがいたからなのかもしれないけれど、このあとであゆみがそんな風にご両親から叱られるような雰囲気は感じられなかった)

 あゆみのご両親はとても立派な人たちに見えた。

「じゃあ私はこれで」

 と言って、時計を見てからいろはは言った。

「いろは先生。先生は今日、これからどうするんですか?」とあゆみは言った。

「どうするって?」いろは言った。

「……お家に帰るんですか?」と(ちょっとだけ心配そうな顔をして)あゆみは言った。

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