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ミモザ part27

そのあとは、順調に式は進み、牧師さんの前で結婚式のお決まりをする。二人の結婚指輪は、父さんの知り合いのデザイナーさんに頼んだ特注のものを用意しようとしたが、高いのは普段使いできないから嫌だと断られたので二人に任せた。二人が選んだ誓いのリングは何も装飾のないものだった。誓いのキスは少し恥ずかしがりながら、優しく一度。二人、目を合わせて少し恥ずかしがりながら俯く姿が印象的だった。


形式的な式はものの30分ほどで幕を下ろした。主役の二人は腕を組み合いゆっくりと重い扉の向こうへと足を進めた。ドアボーイがゆっくりと扉を開けて太陽の光が教会の中に入ってきた。そこには、披露宴会場から抜け出した社員が長い列を作っていた。予定にはなかったのだが、誰かが先導してここまできたのだろう。場所は教えてあったから。予定になかった人に二人は少し戸惑いを見せていた。


「みんな間に合ったみたいね。」


綺麗に2列に並んでいる大衆に向けて、恵さんが言葉を発した。自分は恵さんに近づき、


「恵さんだったんですね。みんなのこと呼んだの。」


「そうよ。せっかくの結婚式なんだもん。みんな、ひかるちゃんのウエディングドレス姿見たいって言ってたから、二人は嫌がるかもしれないけどね。でも、見る限り満更でもなさそうだからよかったけど。」


「そうでしたか。」


自分は少し戸惑っている二人に声をかけた。


「ほら、みんな待ってるから。行って来い。これからの披露宴は招待する側なんだから、いっぱいサービスしろよ。」


「サービスって・・・。」


すると、大衆の中から「お姫様抱っこしろ」と声があった。


「ほら、答えな。そのために、柔軟性のある素材で作ったんだから。」


「でも・・・。」


あまり乗り気じゃないルイの首にひかるは腕を回した。


「いくよ。」


ひかるは足を上げて、ルイに抱えさせた。少し驚いたルイだが、ひかるを落とさないようにしっかり腰に腕を回して抱え込んだ。すると、みんなスマホを取り出して写真を撮り始める。


「目線こっち。」


「今度はこっちにも。」


その要望に応えるように、ルイは体をむける。自分は優しく、ルイの背中を押した。ルイはゆっくりと一歩ずつ足を進める。すると、自分の両隣には真心と、愛がきた。


「いつか、私たちも。」


「そうだな。三人揃ってな。」


そういうと、恵さんが自分の背中を押す。


「ほら、あなたたちも行ってきなさい。予行練習だと思って。ルイくん達も待ってるよ。」


目線を先にやると、ルイとひかるが手を振って呼んでいた。自分が躊躇してると二人に手を引っ張られ、自分はその手を強く握り、歩みを進めた。



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