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ミモザ part17
「あれからひかると話し合ったんだ。ちゃんと2人っきりで。」
「そうか。なら、良かった。話の内容は夜、俺の部屋でしよう。もうすぐ料理もできるし、腹をすかせたオオカミがいるからね。」
自分たちの視界から見えるソファーでは「腹へった」と駄々をこねる愛の姿が見えた。その隣で愛のことなんか気にもかけずに真心が本を呼んでいた。
「変なお姉ちゃん達だね。」
「そうか?いつも通りだけどな。」
「真心姉ちゃんは落ち着いている一面もあれば結構感情的になりやすい。兄ちゃんのことになるとなおさら。愛姉ちゃんは適当そうに見えて、うちのなかで1番視野が広くて気遣いの塊みたいな人。会社の人たちはこんなだとは思わないと思うよ。」
「よく見てんだな。お前も。」
「いつも一緒にいるわけではないけど一応家族だからね。2人のことは気にかけてるし、2人のためならって思うことは多いよ。」
「そうか。よかった。そろそろ完成だからみんなのこと呼んできてくれるか?」
「わかった。」
ルイは手を洗い、みんなを呼びに行った。
「ねえ、何話してたの?」
完成した夕食を並べている自分に愛が話しかけてきた。
「ルイが2人のことを気にかけてくれていたとかだよ。」
「そっかぁ。」
愛は少し嬉しそうに自分の席についた。




