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彼岸花 part10

短いですがここからいよいよクライマックスです

父さんに話して覚悟を決めた自分は来て欲しくないときのために準備をし出した。自分自身ができること、自分にしかできないことを見定めて。心の整理ができていないときに迷惑をかけた関係各所に謝罪周りもした。各場所で自分の様子がおかしいことに気づかれていて謝罪をしに行ったのに逆に心配されてしまった。恵まれているな自分は。改めて人とのつながりの大切さを知った。もちろん弱っていたときにも授業はあった。子供ながらに自分の変化に気づいていたのだろう。弱っていたときの授業は自分に気を使っていたからか静かだった。それから父さんとの話を終えた最初の授業で、


「ごめん。ここ最近まで少し悩みごとがあって授業に集中できてなかった。」


生徒に向けて謝罪の言葉と頭を下げた。


「そんなの気付いてたよ。おかしいなってさ。先生大人なのに表情にすぐ出るから子供の僕たちでもわかったよ。」

そういじりを踏まえて発言したのは隼人だった。正直どういう顔で隼人と向き合えばいけないのかわからなかった。いつもどんな顔してたっけ?頭の中で考えても出てこなかった。隼人の発言に合わせる感じで笑いが起こりその時はことなきを得た。そのときさくらの目はじっと自分に向かれていることに気付かなかった。


授業は今までの授業より円滑に進んだ。今まで自分に萎縮していた感じのあった子たちが先生にも弱い部分があるんだと認識したからか積極的に自分をいじる子も出てきた。でも、いつもならその輪の中心で笑っていそうなさくらはあまり笑顔を見せてはいなかった。隼人がその異変に気付き、何か話している様子だった。その後は笑顔を見せていたさくらだったがその笑顔には違和感が残った。


その授業の後自分はさくらに呼び止められた。


読んでいただきありがとうございます

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