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1.池ポチャしました。

連載が辛くて、書いた。3話くらいでサクッと終わる予定。

後悔はしてない。









――わたくし、ローズ・キャンベラは、王宮園遊会で『王子様を巻き込んで池ポチャ』をした。


もう、ベタですわね。もう少しバリエーションに工夫が欲しいですわね。

いわゆる様式美ってヤツかしら?



……しかも、その衝撃で前世の記憶を思い出した。

もう一度言う、ベタである。


ローズ・キャンベラ、7歳。前世で言うとピカピカの小学1年生。


キャンベラ公爵の一人娘として今日まで蝶よ花よと可愛がられ、高飛車で高慢ちきで我儘な三拍子揃った残念なお嬢様である。






 本日は、父に連れられて王宮へやってきた。


そうして同い年の王子様に紹介された。

いわゆる将来の婚約者候補としての顔見せである。




はじめて会った王子は、輝く金色の髪に吸い込まれそうな青い瞳、幼いながらも凜々しい顔立ち。

絵に描いたような王子様であった。



「しゅてき♡」



一目見てローズは王子様に落ちた。チョロい。小1ぐらいの女の子なんてそんなものだろう。

小学生女子は、かけっこが早いくらいで恋に落ちるのだ。


 そのまま王子様にべったり付きまとった。

甘やかされて育ったので、人の迷惑など気にしない、

むしろ可愛い私にベタベタされてご褒美だろうとおもうポジティブなローズである。




 高レベルとはいえ、王子も7歳のちびっこ。前世で言うと小1である。

よく分からない女の子にベタベタとまとわりつかれ、うっとうしかったのだろう。

ついに我慢の限界で、ローズを突き飛ばした。普通なら尻餅をつくくらいで済むところが、運悪く池の前であった。


ローズは勢いよく庭の池にドボン!と飛び込んだ。


ちなみに飛び込み型は、身体を小さく丸め膝を曲げた形で空中で回転しひねりを加えた美事な

「後飛込み・途中宙返り・1回転半・抱え形」

であった。


前世であれば、高飛込みオリンピック選手が狙えたかも知れない。

腐っても公爵令嬢、優雅な飛び込みに園庭の一同は拍手した。


美事な回転技を披露したが、なにぶん落下点が悪かった。

落ちたところが浅い池で、底の岩で頭をぶつけてしまったのである。


ぶつけたの所は大した傷では無かったのだが結構な血が噴き出した。


 頭を切ると大した傷でなくとも結構な血が出やすい。

余談だが、筆者の娘も「せえらーむうーん!」と謎の言葉を叫びながらソファから跳び、テレビ台の角に頭をぶつけて流血し、病院へ運ばれるという事件を起こしたことがある。

傷は小さかったのだが、出血がひどく娘の処置中、待合室で待つ血まみれのTシャツ姿の筆者に来る人来る人が分かりやすくドン引きするのが面白かった。




 話は戻るが、ローズは池から立ち上がろうした。優雅に立ち上がるまでが池ポチャである。

『帰るまでが遠足』と同じだ。


だが、池の底はヌルヌルとすべって上手く立ち上がれない。

何かつかまるモノが無いかと見ると、目の前にびっくりして立ち尽くす王子様の足があった。


よっしゃあこれでも使えと王子様の足を掴んで、ローズはようやく池から這い上がった。

王子と目が合ったのでとりあえずニッコリと愛想笑いしたら、王子様は「ぎぇえええええええええ」と変な声を上げて白目をむいて卒倒した。


なぜだ?

あ、私、今ずぶ濡れで血まみれでおまけに頭は池の藻がのっていたヨ……



池に落ちたショックと前世の記憶が甦り茫然とする私は、意識を失った王子とともに医務室に運ばれ応急手当を受け、びっくりして目が点になった父に運ばれて屋敷に帰宅した。









 甦る膨大な前世の記憶。そうして気づいたのである。


 私は今中世を思わせる、魔法有りのダークファンタジー乙女ゲーム『フラワープリンセス~花物語り』の世界に転生した。


――悪名高き黒き華、ローズ・キャンベラとして。




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