DISCO2001
ふさぎ込んだ女にだって 群がる男はそこそこいて
根暗な文筆家はちょっと うつむいてハイボールを飲んだ
虹色のライトは眩しくて 裏の顔を隠すに充分で
手首に残した傷跡なんて 包帯でもまいて隠してな
暗いトラウマなんて沈め込んで せいぜい呆けた顔してな
いつまでもそのままじゃ 死神手招きしてるから
忘れて 手を差し伸べてよ
いい加減な女の戯れ言に けっこう振り回された挙句
自信をなくしたフェミニスト 女性の色気さえ置き去りに
極彩色のステージは回り 表の顔さえもみ消して
ペーパーテストの結果なんての ここじゃ関係ないから絶対ね
キャリアも自分のブランドも 役立たずの木偶の坊で
お高く止まってたんじゃ 楽園行きのバスは去っちゃうからね
笑って 手を差し伸べてよ
文筆家の回想
「ノスタルジーで描かれている世界 場所 頃 時間
それはもう抹消されて無くなってしまったのか
幻想の中でもそれが息づいているのなら それは それは
DISCO2001は いつまでも男と女の胸の中で生き続ける
晴れ 曇り 雨 雷雨 雹 豪雨 雪 どんな天気だろうが 雷鳴がとどろこうが
どんな 時代にも 生き続ける それは」
時計の針は0時を過ぎて かまわない
君の手に残ったあざさえも それはそれで結構
悪い夢の名残さえ 充分 飲み干してあげるから
つまらない口ゲンカはなしにして 探り合いをやめて
幼い日に余韻に 浸ったままじゃ楽しくないから
連れだしてあげるよ 今すぐ
DISCO2001の扉が閉まる前に