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至天宮、皇帝の病室と、末姫の部屋にて:ローザ

ローザ→ルーフスの幼馴染。最近、皇帝の第19子として認められ、次期皇帝として指名された。

コトハ→ローザにつけられた騎士。東宮フォルティシスの部下

フォルティシス→現皇帝の長子、東宮。ローザの異母兄。

シャリム→現皇帝の第4子。異母兄弟中でまともなのは自分だけだと常々思っている。

イリス→現皇帝の第2子で、ローザの唯一の同母姉。1年前に残忍な亜神となり、東宮と敵対している。

  至天宮の奥に与えられた豪華な私室で、ローザはぼんやりと物思いにふけっていた。

 体がぼんやりと重い。気持ちも何となく沈んでいた。ほおづえをついて机の表面をながめながら、動く気になれずにずっとじっとしていた。


 帝都に来たのに、父と対面できたのは2回だけ。しかもそのうち1度は、大広間で他の皇子たちとともに、一方的に言葉を聞かされただけだ。

 もう一度のほうも、言葉を交わしたと言えるのかどうか。

 帝都についた翌日、部屋をたずねてきたコトハから「未だ、陛下からのご指示はありません」と聞かされた直後だった。

 扉がノックされ、開けたコトハが息を呑んだ。

「親衛隊……?」

 ドアの外に立っていた2人の男、その制服に見覚えがあった。一年前、ラフィンと別れて預けられた屋敷でだ。ローザを帝都へと連れて行こうとした一団の中に、この制服を見たはずだ。

 ……そういえば、帝都に着いたときの姉さまたちとの話でも「親衛隊」という言葉が出た。

「皇帝陛下直属の者たちです」

 コトハがささやいてくる間に、彼らはずかずかと部屋に入ってきた。

「皇帝陛下の勅令により、ローザヴィ殿下をお連れに参りました。おいでください」

 ていねいな口調だが、拒否は許さない響きだった。

「陛下がお待ちでございます」

「殿下、礼服にお着替えを」

 コトハがうながしたのを彼らは制した。

「そのままで。お急ぎください」

 そのまま城内を歩ける服装ではあるが、一国の皇帝の前に出る姿ではない。

 ……それとも、『お父さま』だからかしら。家族として対面をしてくださるということかしら。

 ローザについてこようとしたコトハを、彼らはやはり止めた。

「私は東宮殿下から、ローザヴィ殿下の護衛をおおせつかっています。お供しなくてはなりません」

「不要だ。陛下のご意思に逆らうつもりか」

 くい下がるコトハを威圧するのが、ローザの目にはひどく嫌なことに映った。

 くちびるをかみしめるコトハに、

「大丈夫です、コトハさん。娘がお父さまに会うだけです。護衛の必要はありません」

 そう声をかけ、彼女を部屋に残して親衛隊とともに宮殿の奥へと向かった。長い廊下を歩き、あちこち曲がり、今宮殿のどの辺りにいるのだろう、そんなこともわからなくなった頃、向かう先に軍服が見えた。

 大きな扉の前で、東宮フォルティシスが立っていた。

 彼の両脇にも親衛隊の制服がいるが、彼はそれをないものとして扱っているように見えた。

「兄さま」

 彼は声をかけたローザをちらりと見て、

「これからお前を父上に引き合わせる。

 先に言っておくが、父上は体調をくずされ、ずっと寝付いておられる。ご負担になるようなことは、言うな」

「お父さま、お体が……」

 フォルティシスはうなずきもせず、親衛隊に視線をくれた。親衛隊がすぐさま扉を開こうとはせず、一拍の間が入ったことに、

 ……兄さまと親衛隊の間には、敵対心があるのかしら。

 ローザはそんな亀裂を見る思いだった。

 開けられたぶあつい扉をくぐる瞬間、

「期待はするなよ」

 兄のごく小さな声が耳に届いた。

 広い部屋だった。壁にはたくさんの装飾品がかかり、天井にはシャンデリアまであったが、イスも机も何もない。ただ中央奥に、ベールで囲まれた大きな寝台がすえられていた。

「父上、ローザヴィを連れてまいりました」

 部屋の半ばで立ち止まったフォルティシスが、ベールの奥に声をかける。ローザもそのななめ後ろで立ち止まった。本当は、まくら元までかけよりたかった。

「お父さま、ローザヴィです。

 ティトリーお母さまの娘で、イリスリール姉さまの妹です」

 気ばかり焦って、自然と早口になった。

「……お会いしたいと、お話ししたいと、ずっと思っていました」

 お母さまのこと、姉さまのこと、これまでの自分のこと。聞きたいこと、話したいことが山ほどあったが、フォルティシスに一にらみされ、それ以上は言えなかった。

 後には、沈黙が残った。返答はなく、部屋はしんと静まり返ったままだ。

「お父さま……?」

 一歩前に出かけたローザを、フォルティシスがまた視線で止めた。だまって待っていろという顔をしていた。

 そのまま、ローザが困惑するしかない沈黙がしばらく続き、

「……ローザヴィか」

 ひどくかすれた声が、かすかに聞こえた。

「! はい、お父さま……!」

 身を乗り出し、ローザは父の次の言葉を待った。体が悪くておつらいんだわ。でも、一生懸命話そうとしてくださってるんだわ。そう思ったのだ。

 だが、その後には何の言葉もなかった。先ほどよりずっと長い沈黙が続いた後、

「……フォルティシス」

「は、父上」

「テレーゼと、シャリムをここに。……ローザヴィは下がらせよ」

「は」

 うなずいた兄の手が、

「待ってください、お父さま!」

 思わず寝台にかけよりそうになったローザの腕を強くつかんだ。

「来い」

「お父さま!! 兄さま、お話をさせてください!」

 問答無用で部屋から引きずり出された。

「お父さま! 私は、ずっと……!」

 部屋に向け叫ぶローザを無視するフォルティシスに、引きずるようにしてろうかを歩かされる。

「期待するなと言ったろ」

 また小さな声が聞こえた。

 引きずられるままにいくつも角を曲がり、父の病室からかなり離れたあたりで、前方の角から人影が飛び出してきた。

 コトハだった。

「殿下……!!」

 どちらに向けての言葉か、飛びつくように駆け寄ってきたコトハに向け、フォルティシスはローザを突き飛ばした。倒れこんだ体を、あわてたようにコトハが受け止めてくれる。

「東宮殿下、これは、一体」

 腕の中のローザと、フォルティシスを見比べるコトハに、

「そいつを部屋に連れて行け。勝手に出歩かせるなよ」

 フォルティシスはそう命じ、あちらで何事かと足を止めた文官に目を留めると、

「テレーゼとシャリムを呼べ。すぐにだ」

と命令を投げた。またコトハに向かい、

「ツヴァルフはどこにいる?」

「修行場かと存じますが、殿下、」

「そうか」

 そのまま歩き去ろうとする背に「殿下!」とコトハがすがるような声を上げたが、彼は振り返りもしなかった。

「一体……」

 つぶやいたコトハは、そこで初めて、腕に抱きとめたローザが呆然としていることに気付いたようだった。

 立ち上がる力も湧かなかった。頭が停止したように何も浮かばず、何の言葉も、のどからは出てきそうになかった。

「殿下、あの……」

 何があったのか、どうしたら良いのか、戸惑ったような声が、ひどく遠く聞こえた。

 期待などしていないつもりだった。だが、どこかできっと、あたたかい言葉をかけられるものだと思っていたのだ。

 娘よと。

 会いたかったと。

 潮が満ちるように悲しみが湧き上がってきた。その悲しみのそばに、イリスもラフィンもルーフスもいないことが、悲しかった。


 コトハが、支えるようにして自室まで連れ帰ってくれた。茶を運んで来たり、中庭への窓を開けたりとかいがいしく動くコトハに世話されながら、一日じっと、本を読むふりをして過ごした。東宮は、ローザが再度父の部屋に行こうと企てることを警戒していたようだが、そんな気にはなれなかった。

 食欲のわかない夕食の後、異母兄シャリムが部屋にやってきた。

「これ、おすそわけ。僕の家に出入りしてる商人が持ってきた、南方の珍しいお菓子。おいしいよ」

 一切口に出さなかったが、父と対面したことの報告が入っている様子だった。様子を探りにきたというより、遠まわしに勇気付けにきてくれたように思えた。

「ありがとうございます、シャリム兄さま。……夕方に、お父さまのところに呼ばれたんですよね?」

「ん? うん、姉さんたちと一緒にね」

「どんなお話が……」

「うん、ちょっと政治のことだよ。ごめんね、外にはもらせないんだ」

 そうですか、とローザは下を向いた。シャリムが小さい声で、ごめんね、と繰り返した。

 この異母兄は優しく思える。でも、期待してはダメだ。まだ痛む胸を押さえ、ローザはそんなことを思って一日を終えた。

 その次に父を見たのは、あの宣言の日。全土から集められたという皇子たち――全て、ローザの兄や姉だ――の前で、ローザに帝位を継がせると宣言された。やはり、こちらの問いかけには応じてもらえなかった。

 ……お父さまは何を考えているの。

 叫びたい気分だった。姉に、イリスにそばにいてほしいと思った。姉ならば、きっとその答えをくれると思ったからだ。


 そのようなローザの心にかまわず、状況は激変して行った。

 次期皇帝に指名されてからすぐ、あちこちの貴族から、おくりものやらお茶の招待やらが山ほど届くようになり、コトハと2人、困惑する羽目になった。

「こういうの、どうしたらいいんでしょう」

「適当にあしらうべきなんでしょうけど……」

 コトハは眉根を寄せて、贈りつけられたドレスを箱に押し戻した。

 コトハは腕組みした。

「どうすれば適当にあしらってることになるんでしょうね……」

 外からノックの音がある。コトハが立っていき、やがて戻ってきたときは異母兄シャリムを伴っていた。

「やあ、また珍しいお菓子をもらったからね。そっちも、珍しいものを見てるね」

「あ、これ……」

 ローザが言いよどむ間に、

「シャリム殿下、鳴かず飛ばずな人たちが、ローザヴィ殿下に取り入ろうと必死ですよ!」

 よほどイライラしていたのか、コトハが怒り口調になった。シャリムは「ああ、なんだ」と笑う。

「どうりで趣味の悪いドレスだと思った。ローザヴィの趣味だったらどうしようかと思ってたよ」

 ローザとコトハは思わずふきだした。確かに、ドレスは色々な装飾を片っ端からつけましたという様子で、趣味が悪かった。

 しばらくそんな風に和やかに過ごしたところで、シャリムが切り出した。

「実はね、君の騎士団を編成しようという動きがあるんだ」

 ローザは驚いたが、コトハは予想のうちだったようだ。小さくうなずいている。

「君は至天宮に住む皇子だし、次期皇帝だからね。すぐじゃなくても、だんだん準備しようって話になってるんだよ。

 それで、誰かこれって言う人はいるかなって」

 ローザは思わず、コトハを見た。コトハはローザの視線とは関係なく、一瞬戸惑ったようだった。彼女が口を開く前に、

「君はダメだよ。鉄鎗でしょ」

 急に冷ややかになった声で、シャリムが釘を刺した。

「は……はい」

 コトハは首根っこをつかまれたように青ざめる。なんだろう、今の。ローザは不思議に思った。

「まあ騎士団に限らず、そばで仕えてもらいたい人とか、いたら相談してよ。できればそっちにまわすから。」

 シャリムは元の調子に戻って微笑む。

「帝都に着たばっかりで、誰がいいかわからないだろうから、おいおいね」

「あの、兄さま。……私は本当に、次の皇帝になるんでしょうか」

「父上の気が変わらなければなるだろうね」

 即答され、ローザは驚いた。

「父上がそう命じて、兄上が反対しなかった。つまり決定事項だよ。くつがえせるのは当の父上だけ」

「でも、あの、私、政治なんてできません」

 シャリムは苦笑した。

「うん、というか、ローザヴィが皇帝になっても、1人で国を好きにはできないよ。兄上が目を光らせるだろうし、僕だって、まずいと思ったら口出しさせてもらう。今もそうだよ」

「今も?」

 シャリムはまた苦笑した。笑いより、苦さが強い苦笑だった。

「前はね、なにもかも父上が決めてた。

 父上が決めたことが絶対だった。

 いきなり優秀な重臣を政治から遠ざけるとか、ちょっとのミスで長年の忠臣を処刑するとか、そんなことがまかり通ってたんだ。兄上でさえ、ほとんど口が出せなかった。至天宮はひどく混乱してたよ」

 僕らもがんばりはしたんだけどね、と、シャリムは声に無力感をにじませた。

「イリス姉さんがああなった直後から、もともと悪かった父上の体調が悪化して、なんとか軌道修正できたのはそれからだね」

 今の至天宮には混乱があるようには見えない。だが、ルーフスとともに浜辺の村にいたころは、帝都の混乱する様子が伝わってくることがあった。

 ……旅の商人さんが言ってたわ。若いころはいい皇帝陛下だったのに、どうしてああなってしまったんだろうって。

 ……お父さまは、どこかで変わってしまった。一体どうして。

「今は、父上がずっと寝込んでるから、政治はだいたい兄上がやってる。でも一人でじゃなくて、僕もテレーゼ姉さんも参加してるし、そこにさらに重臣たちも加わってる。一人で決めてるわけじゃないよ。兄上はすごく恐い人だけど、それでもまずいと思ったら僕でも口を出すし……」

 シャリムはそこで気付いたようにコトハをうかがった。告げ口なんてしませんと言いたげに首を振るのにほっとした様子だ。

「まあ、君1人に全責任を押し付ける気はないから安心して」

「兄さま……フォルティシス兄さまは、怒ってらっしゃらないんでしょうか。本当なら、ご自分が皇帝になるはずだったのに」

「怒るような事は言ってないよ。父上に言われたときも、びっくりはしてたけどかしこまりましたの一言だったし」

 だが、そう言うシャリムが渋い顔になったのを、ローザは見逃さなかった。兄の本心がどうであるか、定かでないのだ。

「あの……」

 恐る恐る、コトハが手を上げる。

「あくまで私の印象ですけど、東宮殿下は、帝位にはこだわってらっしゃらないように思ってました」

 シャリムが目を丸くした。

「そうなの? ……いや、確かに、どうしても玉座に座りたいって様子を見せたことないけど……」

「思うように政治ができること事が大事で、地位にはこだわりはないのかなって。……私の印象ですけど」

 そこでぽつりと言った。

「……あんまり、皇帝になりたくないのかなと思ったこともありますし」

「そうなんですか?」

 思わず問うたローザの声にはっとしたようで、

「いえ、今のは気のせいです」

 よくわからない言い訳をした。

「東宮殿下には、どうか内密に」


 ふいにノックの音がして、ローザの心は沈み込んでいた思考から引き上げられた。

「どうぞ」

「失礼いたします、ローザヴィ殿下」

 入ってきたのはコトハではなく、留守を預かる銅剣騎士団の年配の女騎士だった。

「東宮殿下が作戦行動を終え、本日夕刻、至天宮に帰還なさるとのことです」

 おとりを使ってイリスたちをおびき寄せ、撃破するとしてザイン城に向かった兄たちの話だ。

「兄さま、無事なんですか」

「は。ローザヴィ殿下の侍従のコトハも、ケガもなく無事でいるとのことです。ご安心くださいませ」

 言われて初めて、己の冷淡さに気づいて愕然となった。

 ……いつもお世話になってるのに、私、コトハさんの心配をしてもいなかった。

「……あの、作戦は、成功したんでしょうか」

 女騎士は硬い表情で首を振った。

「残念ながら。

 ですが、ご安心ください。鉄鎗騎士団にも一人の犠牲も出なかったとのことです。次の作戦には我ら銅剣も参加し、騎士団総力を挙げて、必ずや化け物どもを全滅に追い込んでごらんに入れます」

 返す言葉につまり、

「……ありがとうございます」

 ローザはそんなことを言った。

 ……姉さまとラフィンは、無事なんだ。

 反射的にそう思い、安堵してしまっていたのだ。

 ご用があればいつでもお呼び下さいと言って銅剣の女騎士が退室すると、ローザはぐっと拳を握りしめた。

 強く、ならなくては。

 今するべきなのは、姉さまとラフィンの無事を祈ることじゃない。

 ……だけど、何をすべきなんだろう?

 それが分からなかった。フォルティシスがコトハを伴って出立してからずっと、それを考えていた。

 兄さまのように騎士団を指揮して亜神と戦うことは、私にはできない。少なくとも今は。

 そうできるように、戦力をつけることが私のすべきことなのかしら。

 それは違う気がした。

 考えていると、どうしても気になることがある。

 姉さまは、どうしてああなってしまったの。

 姉さまは、一体何をしようとしているの。何のために、私を連れて行こうとしているの。

 そしてもう一つ。

 お父様は、どうして私を次期皇帝に指名したのかしら。

 大勢の皇子の中で、自分と姉だけが同じ母親から生まれた姉妹だ。

 その姉が亜神となり、妹が次期皇帝として指名された。

 きっと、何か意味があるはずだわ。

 きっとそこに、私がするべきことがあるはず。

 ローザは深くうなずいた。伝声灯を通じて人を呼ぶと、先ほどの銅剣の女騎士がすぐに現れた。

「調べたいことがあります。至天宮の書庫に入ることはできますか?」

「もちろんでございます、殿下。ご案内いたしますか?」

「はい、お願いします」

 そしてもう一度、ひそかにこぶしを握りしめた。

 胸の内で決意を固める。そして声に出さず呼びかけた。

 どこかで見ていて、ルーフス。

 ルーフスが私を守ってくれたように、私もルーフスの住むこの国を守れるようになるから。

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