転生するよう言われました。転生先を考えましょう。
そうだったんだ…。
「じゃあ、どうしてここに呼んだの?異世界転生を頼むためかもしれないけど、それだけじゃないよね?」
「はは、ばれたか。ほら、僕は能力を与えることはできないって言ったでしょ。だからね、代わりにその人に一番合う種族に転生させてあげることにしてるんだ。大抵の場合は前世と同じ種族になるんだけど、凛ちゃんは違う種族の方が合うみたいだからね。どうしたい?」
人間より向いている生物がある?人間以外の転生か…。考えたことなかった。
「だろうね。普通はこんなことないからそれで良いんだよ。だからこそ、本人に確認をとっているんだ。規則で転生することになる種族は教えられないから、何になるかわからない。それでも、自分に一番合う種族に転生する?それとも、やっぱり人間になる?」
うーん…。私は、面白いこと大好き人間だ。だから人間以外の転生で全然OK。でも…
「せめて、人型かどうかだけ教えてもらえない?虫とかだったら、いや、まあ良いんだけど、人間みたいな文化遅れなそうじゃない?」
そう、問題はこれ。私は洋服とかは別に良いけど、料理や住居を妥協したくない。私が一番好きなことは食べることと寝ることだ。
「ああ、それは大丈夫だよ。凛ちゃんが転生するのは人間じゃないけど人間になれるし、人間に崇拝されるだろうから攻撃はあまり心配しなくて良いし。」
何それ。なんか、最強な感じがする。
「まあ、どれだけ最強になれるかは凛ちゃん次第だね。個人的には、その種族のために最強になってほしいかな…。と、そろそろ面会時間は終わりだ。僕からプレゼントを贈るから、転生したら確認してくれ。じゃあ、いっくよー。」
最後、神様は慌ただしくかつ強引に話しを終わらせ、合図と共に目の前が真っ暗になった………