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翌週月曜日
結局まだ、社長以外の誰にも転勤の事を伝えられていない・・・
秀秋「おはよう。」
悠生「おう、おはよう。」
秀秋「少し寂しくなるけど、頑張ってこいよ。」
悠生「えっ?」
秀秋がフロアの隅を指差す。
そこには掲示板があった。
辞令として発表があったようだ。
幸はもう知っているのか・・・何と言えばいいのか・・・きっと怒っているだろう・・・
総務室のドアノブが重く感じる、こんなに重く感じた事は今まで無い。いや、重いのではない・・・手に力が入らないだけ・・・動かないでいてもしょうがない。話そう。
悠生「おはよう。」
幸「・・・」
悠生「あの・・・」
幸「何で言ってくれなかったんですか・・・掲示板で知るなんて・・・」
悠生「ごめん・・・」
幸「私ひとりじゃ不安です・・・」
悠生「ごめん・・・」
幸「それしか言えないの・・何か他に言ってください。」
悠生「・・・」
何も言葉が出なかった・・・




