ep.6 氷姫2
朝学校に行くと渡辺が興味津々な様子で話しかけてきた。
「村中~、昨日、氷姫と一緒に帰ったって、ほんま?」
「渡辺か、ほんまやけど、それが?」
「氷姫、どんな感じやった」
「いや、なんか普通やったよ、親切やし」
「そうなん、じゃあ、俺も試しに話しかけてみようかな」
「ええんちゃう」
「それおもろいやん、渡辺見届けてやるでその雄姿」
「おっ、野田が参戦」
渡辺と野田は、隣のクラスにいくと山根が声を掛けてきた。
「あ、野田と渡辺じゃん、どうしたん?」
「涼川さんいる?」
「いるで、相変わらずしゃべりかけるなオーラ纏って、前から二列目に」
「ちょっと行って来る」
渡辺が涼川のところに行くと声を掛けた。
「涼川さん、俺、隣のクラスの渡辺っていうんやけど、うちの村中がお世話になったみたいなんやけど」
涼川は冷めた目で渡辺を見やると関心なさげに言った。
「村中さんとは少し立ち話をしただけ、で、あなたは何か用なん?」
「いや、村中の友達やったら、俺の友達でもあるなと思って、友達になりに来てんけど」
「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわ、じゃあ、次の授業の準備があるから」
そういうと、涼川は教科書を開いて読み始めた。
「うわ~すごい塩対応・・・」
遠くから見ていた野田は思わずつぶやいた。
「いや~バッサリ切られたな~、氷姫の名は伊達ではなかったな」
「まあ、いきなり行った渡辺も怪しさ全開やったからな」
「え~俺みたいな善良な人間やのに~」
「村中、どうやって話かけたん?」
「どうって普通に話しかけただけやねんけどな~」




