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ep.2 意識する私

「坂下君、今日なんか暑くない?」


「いや、そうでもないよ」

 翌日、隣の席の坂下君はいつも通りの坂下君だった。


(二人で遊びに行く、実質デートでは、週末、坂下君とデートか・・・)


 どちらかというと私のほうが情緒不安定な感じだ。

 考えれば、考えるほど、緊張してくる、昨日は夜寝れないと思いつつ、いつのまにか熟睡していた私が妙に恥ずかしい。


「よお、村中~、青い顔してどうした?」


「渡辺か、別になんでもありませんぜ」


「なんか、下手な嘘をつかれている感じ満載なんだけど」


「そ、そうかな~」

(こいつとゲーセン行くとかだったら全然余裕なんやけど、)


(そう言えば女子から小動物的にかわいいと言われたことはギリあるが、男子から面と向かってかわいいと言われたのは初めてやし)


「どうした~村中、乙女みたいな顔して~」


「うっ、野田、乙女みたいというか絶好調に乙女そのものなんやけど・・・」


「恋する?」


「いきなり何?そんな風にみえる?」


「いや、なんとなく」


「なんやそれ」

(あぶね~なんか野田、普段雑なくせに鋭くねえ・・・)


(そもそも遊びに行くというだけで、恋しているわけでは・・・

 いや、かわいいと言われたことで私の気持ちも持っていかれているのでは・・・)


「やっほ~村中~、遊びに来たよ~」

 山根静、中学からの友人で名前に反して賑やかな隣クラスの女子だ。


「山根か、なんか髪型変わってるしまたイメチェン狙い?」


「そうやで涼やかで清楚な女子にでもなったろうかと思って」


「山根のキャラと逆行し過ぎとちゃう」


「きゃはは、言うてくれるな」


 渡辺が山根に話しかける。

「涼やかで清楚な女子と言えば、氷姫はどない?」


「氷姫?ああ、涼川凛ね。相変わらず話しかけるなオーラを放って一人でいるよ、渡辺もしかして涼川狙い?」


「いや、そんなんちゃうねんけど、よく話題になる人物やしな」


「確かに、すごい美人やもんな~」


 涼川凛、私も何度か見かけたことあるけど、私みたいな平凡な女子とは違い色白で背まである黒髪が印象的なすごい美人、なんだけど、人と関わりたくないオーラが全面的に出ていていつも一人で過ごしているらしい。

 話しかけても鋭い目で見られて一言二言でシャットアウトされるらしい。


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