上京タワー
どうして東京へ行っちゃうの。なんで染まっちゃうのあの色に。
ペダルを右左、前進する。全身筋肉痛になったって次の日には治るさ。
あのお店、コンビニと合併するんだよ。
…東京の空気は美味しくないでしょ。そこは人も緑も海みたいに狭くて、炎みたいに冷たいだけ。
東京行って何するの。不思議な二重の女と付き合わないでよ。流行りの音楽ばっかり聞かないでね。
海みたいに広くて炎みたいにあったかいみたいな、在り来りな文で涙を流さないでね。そんな安っぽい涙、好きじゃないから。私の書く世界を美しいと言ったその感性で、ほかのゴミを褒めないで。
どうせならバンコクで花屋さんを開きたい。1人だけ知らなくて、みんなだけが知ってる花屋さん。
最後に遊ぼうって、嫌だよ。最後をまだ使いたくないよ。一生のお願い。君との写真を撮ることさえ先行抽選になっちゃいそうだった。
私君のお話が好き。訳わかんなくて、オチがなくて、でも、異様に面白かった。それは君がここにいるから。
前まで君の話を聞いてるのなんて私しかいなかったはずなのに、いつの間にかそれは漫才になって、SNSになって、ラジオになって、たまにテレビに化けた。嬉しいけど君が電波になってしまった気がして苦しかった。
肌が綺麗になった君の頬を撫でることはもう出来ないの?…私は東京行かんよ。無理だってば。ここがすきだもん。君だけがおった何にもあらへんこの街が好きやもん。




