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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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稲獣の刈人

――赤を喰え、守るために。銀を刈れ、生きるために。

巨大な稲の獣を刈り、その米を糧に生きる世界。
そこには二種の稲の獣が存在する。一つは、異形の姿で猛毒の“赤米”を実らせ、大地を汚す【赤穂成(あかほなり)】。もう一つは、神聖な姿で輝く“銀米”を実らせ、人々に豊穣と長寿をもたらす【銀穂成(ぎんほなり)】。

しかし、貴重な銀米は国家直属の精鋭部隊【刈人隊(かりうどたい)】によって独占・管理され、その恩恵は都市部に偏り、辺境の村々は常に飢餓に喘いでいた 。

辺境の羽鳴村に住む少年・穂鷹(ほだか)は、家族を飢えから救うため、通常であれば死に至る猛毒の赤米を喰い続け、その結果、超人的な身体能力を得ることになった。

孤独に赤穂成を刈る日々は、一体の銀穂成と、それを追う刈人隊との出会いで一変する 。穂鷹の異能は、隊士の一人から「御法度」として強い敵意を向けられる原因となる 。しかし、隊を率いる稲波(いなみ)は、穂鷹を単なる禁忌を犯す者としてではなく、別の目で見ていた。彼は穂鷹が、かつて隊の英雄と謳われながらも忽然と姿を消した旧友・土雉(ときじ)の息子であることを見抜く 。

稲波は、やがて国家の水面下で蠢く巨大な陰謀――何者かが意図的に穂成の生態系を乱し【厄災・赫穂成(かくほなり)】と【寿命を司どる神・金穂成(きんほなり)】の復活を狙っていることを突き止める。そして土雉から厄災への耐性と戦闘技術を受け継いだ穂鷹こそが、その脅威に立ち向かうための鍵になると確信する 。

父が遺した呪いの真実、国家を蝕む陰謀、そして来るべき世界の危機。すべてが交錯する時、少年は何を刈り、何を守るのか。

重厚な世界で繰り広げられる、和風ダークファンタジー戦記
プロローグ. 赫災
2025/10/13 15:44
1. 焦燥
2025/10/13 15:58
2. 遠鳴り
2025/10/13 16:20
3. 狼煙
2025/10/13 16:23
4. 銀穂成『子』
2025/10/13 23:24
6. 残香
2025/10/15 07:32
7. 赤喰い
2025/10/15 07:38
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