1-4 やっぱり幼女は最高だ
本小説を読んで頂ける前に、
本小説はYouTubeのコンテンツとリンクさせる想定で作成しております。
その為、YouTubeのコンテンツの進行具合で、小説を更新する予定となります為、
小説の更新が不定期となる可能性がございますので、あらかじめご了承下さい。
詳しい内容はあとがきにてご案内いたします。
「アンネ……」
「……アンネ?」
「ん、名前……」
「……なるほど、アンネさんですか」
何とかそれっぽい名前を絞り出したぁ! 時間制限ギリギリ? 間に合った? まだ不審者を見るような目で見てくるけど、見捨てられてはいないみたい。
「私はランダルと言います」
ランダルさんですか、お願いですから助けてください、私は怪しくないですよ。
「ではなぜこんな山の中に一人でいたのですか?」
終わった、どう考えても怪しいです。
「気づいたらいた、なぜかは分からない」
おい、私ぃ! そうだけど、もう少し言い訳考えて、いや、下手な事言うと一発アウトだけどさぁ!
「……剣を持っているようですが、冒険者ですか?」
冒険者⁉ ファンタジーの定番だ、やっぱり居るの?
「分からない、冒険者ってなに?」
そこんとこ、詳しく教えてほしい、そしてお水頂戴、町まで乗せてって。
「ふむ、この国では冒険者は入国し辛いので、知らなくても無理はないですね」
入国し辛い冒険者ってなに? それって冒険者って言えるの?
「その様子ではこの国の情勢もご存じではないみたいですね」
「うん、知らない…なにかあるの?」
あれ、この国って何かまずい状況なの? 私があんな所にいた事と何か関係があったりするのかな?
「まぁ、いいでしょう、嘘を言っているようには見えないですし、乗って行きますか? 近くの村まで行きますが」
おぉ! ありがたい、本当に助かります‼
「うん、おねがい」
心の中では歓喜していますが、実際の反応はすごい淡泊だよ…ランダルさん、誤解しないでね。
「では後ろに乗ってください、荷台の後ろ側は荷物があるので、こちら側から乗られるといいでしょう、あぁそれと、先客がいますから仲良くしてくださいね」
そう言って後ろを指さすランダルさん、そこには西部劇でよく見る、布の屋根が付いた荷台があった。
「ん、分かった、ありがとう」
私はお礼を返すと、御者台に上り、そのまま後ろの荷台へと移る。
そう言えば今まで思ったことがそのまま声に出ていたけど、日本語で話している?
「あ、あの、こんにちは……」
そんな事を考えていると、可愛らしい声が聞こえてきた。その声の方向へ視線を向けると、おじさんの言っていた先客がいた。
私よりも少し下位の年齢の女の子で、銀髪のストレートヘアに空色の瞳、村娘風の素朴な服を着た、愛らしい少女だった。
「ん、こんにちは……」
せっかくの可愛い女の子だから、愛想よくしたいのに、この体はそっけなく返事をしてしまう。
「えっと、あ、あの……」
そんな私に対して、何とか会話を続けようと、頑張って声を掛けようしている姿が凄くかわいい、なにこの美幼女、思いっきりギュってしたい。
私はそう思って女の子に向かって手を伸ばす。
「あ、えへ、えへへ……」
しかしその手は女の子を抱き寄せる事はせず、頭を優しくなでるだけだった。
うん、かわいい、けど違う、私はギュってしたいの、柔らかそうなほっぺをぷにぷにしたいの、すりすりしたいの!
動け私の体、目の前に美幼女がいるのに、なぜ動かない!
「あ、あの、私ファウナって言います」
「アンネ、よろしく」
「はい、よろしくお願いします、アンネお姉ちゃん」
かふ、満面の笑みでそのセリフは破壊力がある、胸中ではノックアウトなのに、態度は相変わらず無表情で、ファウナちゃんの頭を撫でている。
「おや、早速仲良くなったようですね」
「うん、いい子……」
うん、本当にかわいい子だよ、お持ち帰りしたい。
「貴女もいい人ですよ、私は一応商人でね、人を見る目はあるつもりです、そうだ、お水飲みますか?」
「ありがとう、水がもうなかったから助かった」
差し出された水袋を受け取ると、水を一口飲んで一息つく、かなり喉が渇いていたから、この一口でだいぶ生き返った気分だ。
こうしてこの世界に来て、初めてゆっくりとした時間が得られた。そのため落ち着いて今までのことを振り返ってみる。
ここまで来たら、もう夢なんて微塵も思っていない、昨晩は寝落ちしたため、良くある死んでしまって転生とかではないと思う、さすがに寝ている最中に心臓止まるような年齢じゃないし……
そうすると、やっぱり異世界転移、それも昨晩謎のWEBコンテンツで、自分が作ったキャラクターとしての転移だ、あのWEBサイトは呪いか何かがあったのか? じゃぁ元々の私はどうなったのだろうか?
考えられるパターンは、魂の抜けた体だけになって、死因不明の死体として見つかる、それか体ごとこっちに転移して、今の体に作り替えられたか。
どちらにしろ、親には申し訳ない気持ちになる、現状どうすることも出来ないので、悩むだけ無駄なんだけど……
あれ、なんか思考も淡泊になってきているような、よく言えば冷静なんだけど、自分のことながらちょっと怖いと思ってしまうが、この怖いという感情もどうやら薄く感じられる。
もう考えても仕方がない、これからの事を考えよう。
「そうだ、さっきこの国の情勢がって言っていたけど、詳しく聞いていい?」
思考を切り替えた際に、いの一番に気になった事が、自然と口から出た。
読んで頂きありがとうございます。
さて、前書きにてご案内いたしましたYouTubeのコンテンツですが、
コンテンツに関しまして詳しい内容は下記になります。
YouTubeコンテンツのコンセプト
小説世界のキャラクターがYouTubeにアクセスして、いろいろなコンテンツをする。
メインコンテンツ
・異世界探求雑談→視聴者が小説世界のキャラクター(作者)に対して質問や、探索を支持し、小説世界を疑似的に探索する。
キャラ設定といたしましては、異世界の成人男性(作者)の記憶があるミノシトルの子で、若干のTS設定が入っております。そのためボイチェン配信になりますためご注意下さい。
また、YouTube上では世界観を守る為、直接的には宣言していません。
・ゲーム配信→そのまま
・作業雑談→blenderなどの作業をしながら雑談
主となるのは「異世界探求雑談」ですが、視聴者に探索してもらうと言うコンセプトから、小説世界の設定はこちらで先に出そうと思います。
その為、小説で出す設定がYouTube内で出ていない場合、小説の更新は一時休止となります。
予定では第一章では更新の停止はございませんが、第二章でYouTubeコンテンツの進行状況によって影響が出てまいります。
YouTubeの異世界探求雑談コンテンツは、なるべく視聴者を集めてから進めたいと思っていますが、小説の更新にあまりにも影響が出るようであれば、異世界探求雑談コンテンツを強制的に進める、もしくはコンテンツ内容の見直しを視野に入れております。
もしよろしければYouTubeのコンテンツもご視聴お願いします。
またYouTubeの初配信は10月12日を予定しておりますが、詳細はXにて告知いたします。
YouTube:https://www.youtube.com/@Ferrish-Frairies
X:https://x.com/FerrishFrairies