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1-2 寝落ちから目が覚めたら生贄の祭壇でした

本小説を読んで頂ける前に、

本小説はYouTubeのコンテンツとリンクさせる想定で作成しております。

その為、YouTubeのコンテンツの進行具合で、小説を更新する予定となります為、

小説の更新が不定期となる可能性がございますので、あらかじめご了承下さい。


詳しい内容はあとがきにてご案内いたします。

 昨日の事を何とか思い出す、そして現在目が覚めたらこの状況、うん、まだ寝ているんだ、いやぁここまで五感がはっきりした夢なんてあるんだなぁ、湿気の強い空気感、石の上に横たわるヒヤリとした感触にゴツゴツとした痛み……ってぇ


「こんなリアルな夢、あるわけ無い」


 思わず零れた声は、普段の声より少し幼く感じる高い声だった。もしかして寝落ちする前に作っていたキャラとか? 確かキャラ設定では13歳にしたはず……ワタシハロリジャナイヨ……

 そんなアホな事考えてなくて、現状を確認しないと……


 上半身を起こしてあたりを見渡す、周りは光源がまったく無いためか、何も見えない。そのため手で探りながら周辺を確認する。

 するとすぐ隣に壁があることに気づいた、感触はすべすべとしていて、人工的に加工された石だと気づく、細かい凹凸があって何かの模様を掘ってあるのだろう。そういえば地面の石も凹凸がなく、滑らかな表面をしている。


 もしかして遺跡とか何かかな?


 壁を手で探りながらそう予想を立てるけど、手を上に伸ばすと壁がなくなり、どうやら縁になっているようだった。どうやら何かの段かテーブルなのか、とにかくその縁に手を掛けて立ち上がる。

すると足元にカツンと何かが当たった音と感触がすた。その何かをかがんで手で探ると、すぐに固い何かが指に触れる。

恐る恐るソレを手で探ると、その形が大まかに解ってきた、下はおそらく鉄製の台座のようなもの、そこからカーブを描いて棒状の物が上に二本左右対称に伸びており、その先で円柱の物体に合流している。そして棒の間におそらくガラスと思われる丸みの帯びた物体。


 遺跡と思われる暗い場所、その地面にこの形状の物体となると……ランプかな? 光が灯っていないとなると、油切れか?

 いやいや、よくよく考えたら、ランプの使い方なんて解る訳が……

 

 そう思っていると、なんとなく使い方が解った、思い出したとは違う、なんとなく記憶に使い方があることに気づいた。少し気味が悪く感じたけど、今はそれよりも光源を確保する方が優先。なのでその記憶を元にランプに火をつける。

 火種は足元にリュックがあり、そのポケットの一つにマッチがあった。

 マッチを手に取ると、ランプを一旦石の台に乗せ、ランプの横にあるレーバーを操作してガラス部分を上にあげる。そして摘みのようなハンドルを回して芯を伸ばすと、マッチに火をつけて芯に火を灯す。火が付いた事を確認すると、そっとレバーを操作してガラス部分を下に下げた。あとは芯を伸ばしたハンドルを逆に回して炎を調整する。


 うん、なんでこんな知識があるのだろうか、不思議に思うけど、それよりも明かりだ。暗闇になれた目には痛いけど、それもその内に慣れるはず。なので目の痛みを我慢してランプを手に持ち、その明かりで周りを照らす。

 

 まず確認できたのは目の前の石の台、それは長方形で長い変でたぶん2メートルはある、一見すると長テーブルにも見えた。そして足元は予想していた通り滑らかな石の地面、いや、ここも台になっている、円形状に二段になって、その中心にこの長方形の台がある。

 そして円形状の周りには円柱があり、何らかの文様が彫られていた。彫られていたと言えば、この長方形の石の台の側面も、同じお様な文様が彫られている。


 ……うん、これは……生贄の祭壇?


 そんな事が頭によぎると、慌てて足元にあるリュックを肩に担ぎ、逆の手にランプを持ってその台から駆け下りた。


 え、なに、私生贄にされていたの? それともこれからされるの?


 恐る恐る生贄の祭壇を振り返ると、ますますらしく見える。中央の長方形の台座は、大人の人一人が横たわるのに丁度いい大きさだし、柱や台座に彫られている文様もそれらしい、だとしたら、私の現状ってなんなの?


 生贄にささげられた人に私が憑依したとしたら、周りに人がいないって言うのはおかしい、過去に生贄にされて、私が憑依したことで復活とか? うん、考えても解らない。


 そう言えば今の私ってどんな姿しているんだろう?

 気になって自分の姿を見下ろすど、これは、うん……たぶん寝る前に作成たキャラクターだ……

 服装は……うん、まぁ……徹夜テンションって怖い……

 ミニスカート、なのはまだいいけど、ふわふわのひらひら、ジャンプなんてしたら確実に下着が見える。そして上はノースリーブでスカートと一緒になったワンピースタイプ、胸からお腹に掛けて縦に、それと襟首に小さなひらひら、その服の腰あたりをベルトで緩めに締めている……んだけど、露出度高っ! 深夜の私は何を考えてこんな服にした!

 あ、いや、確か小さめの女の子なら可愛らしくて、無垢な感じで肌を出してるのがいいよねなんて考えてたような……今でもその考えには全面的に賛成だけどね!

 まさか自分がそんな格好になるなんて……いや、たしかに私は自分が異世界に行ったらなんて考えていたよ、でもそれは最初だけでキャラクター作っている間にそんな事忘れてたよ! 実現するなんて誰が予想出来るのよ! だからこれは私が悪いわけではない! 現状は変わらないけどね!

 でもなぜか靴はトレッキングシューズを思わせる頑丈なブーツ。たしか旅をするなら靴は頑丈な方がいいとか思って……なぜそこだけ現実的に? せめてスパッツ位は設定するんだった。いや、でも魔法使い系ならアリかも? そう言えば私のステータスってどうしたっけ? 普通こういう場合自分のステータスが見れるでしょ、ほら、RPGゲームみたいに!

 ………………うん、何もないね!

 暫く頭の中で、ステータス出ろぉなんてやってたけど、何も出ないので諦めた。せめて魔法使い系か戦士系かくらいは知りたい。

 いや、まてよ、初めは魔法使い系にしようとしたけど、何か面倒臭い事が書かれてて止めた記憶が……となると戦士系かぁって、ちょっとまって、そうなると武器は?


 私は慌てて周りを確認する、するとさっきまで私がいた場所に、何かがあることに気づいた。恐る恐る近づいて見ると、それは鞘に収まった一振りの剣だった。


 手に持って見ると以外に軽く感じ、その軽から不安に思い、剣の柄の部分を持つと恐る恐る引き抜く。

 材質は恐らく鉄、錆もなく新品のように感じられた。今の私が小柄な為か長めに感じられるが、平均的な成人男性を基準と考えると、片手で扱えるショートソードかな? たしかゲームだと盾と一緒にこんな感じの剣を使ってた。んでもう少し大きくなると片手では扱えない両手持ちの剣になるんだよね。


 でも今の私の体格だと、これでも両手で持っても持ち上がらないように思えるけど、今片手で持っても支障がない。軽く振ってみる、これも問題無い。

 どういう事だろう? 今の私どころか、元の体格の私でも持つのがやっとだと思うのに。

 刃の部分をよく観察してみる。ランプの光で作られた光沢を見ると、どう見ても金属だ。両刃で反りの無い直剣、西洋によくある剣。その刃の無い部分、峰でいいのかな? そこを軽くノックする。

 コンコンと硬い感触が返ってくる。中身が木と言う事は無いようだ。


 とりあえず今確認する内容はこれくらいでいいかな? 鞄の中身も確認したいけど、安全かどうか分からない現状で、荷物を広げたくない、まずは此処から出る事を優先しないと。

 そう気持ちを切り替えると、剣を鞘に納め、ベルトの金具に鞘を固定させた。

 そしてランプの光を頼りに改めて辺りを確認する、するとさっきは気付かなかったが、地面に黒ずんだ血の跡のようなものが見られた。

 それはぽつぽつと滴り落ちたような跡で、それを辿ると私が最初に寝ていた場所に、血溜まりと思われる跡があった、そして逆側に辿るとその後は暗闇に消えていた。


 そこで慌てて私は自分の体を確認する、これだけの血の跡があるのだ、相当な怪我をしているはず、そう思って自分の体を確認するけど、血の跡なんてなかった、と言うかそこまで大怪我をしているのであれば、こうして立っているのも辛いはず、でも痛みすら全くない。


 たまたま血の跡の上に寝ていたのか、それとも死んだ人間に憑依した後、傷が治った?でも服に血が付いていないし、そもそもこの服は、私が深夜テンションで設定した服だ、たまたまこっちの世界の人が、その服を着ていたなんて考えられない。

 これだけじゃまだ状況は分らない、生贄だったとしても、祭壇の下に血溜まりがあるのは不自然だ、よし、血の跡を逆に辿ってみよう。


 私はそう意気込むと、血の跡をたどり、暗闇の方へ歩いていった。


読んで頂きありがとうございます。

さて、前書きにてご案内いたしましたYouTubeのコンテンツですが、

コンテンツに関しまして詳しい内容は下記になります。


YouTubeコンテンツのコンセプト

 小説世界のキャラクターがYouTubeにアクセスして、いろいろなコンテンツをする。


メインコンテンツ

 ・異世界探求雑談→視聴者が小説世界のキャラクター(作者)に対して質問や、探索を支持し、小説世界を疑似的に探索する。

 キャラ設定といたしましては、異世界の成人男性(作者)の記憶があるミノシトルの子で、若干のTS設定が入っております。そのためボイチェン配信になりますためご注意下さい。

 また、YouTube上では世界観を守る為、直接的には宣言していません。


 ・ゲーム配信→そのまま


 ・作業雑談→blenderなどの作業をしながら雑談


主となるのは「異世界探求雑談」ですが、視聴者に探索してもらうと言うコンセプトから、小説世界の設定はこちらで先に出そうと思います。

その為、小説で出す設定がYouTube内で出ていない場合、小説の更新は一時休止となります。

予定では第一章では更新の停止はございませんが、第二章でYouTubeコンテンツの進行状況によって影響が出てまいります。


YouTubeの異世界探求雑談コンテンツは、なるべく視聴者を集めてから進めたいと思っていますが、小説の更新にあまりにも影響が出るようであれば、異世界探求雑談コンテンツを強制的に進める、もしくはコンテンツ内容の見直しを視野に入れております。

もしよろしければYouTubeのコンテンツもご視聴お願いします。


またYouTubeの初配信は10月12日を予定しておりますが、詳細はXにて告知いたします。


YouTube:https://www.youtube.com/@Ferrish-Frairies

X:https://x.com/FerrishFrairies

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