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料理人と少年  作者: 琥珀
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プロローグ

人外は、いつから存在しているのか、その誕生も知られていない。一説では、人間よりもはるか昔から存在していたとも言われている。また、人外(彼ら)は人間よりも優れていた。「優れていた」…これは人間視点での結論だ。彼らは人間よりも長い寿命を持ち、身体能力や治癒力など、全てにおいて推定人間の5倍は勝るとされている。

人間(自分たち)よりも優れた存在がいる、そんな状況だと悟った人間は何をし始めるか…もう想像がつくのではないだろうか。


人間は、人外の能力をモノにするために人体実験を始めた(禁忌を犯した)。迷いこんだ人外を保護と瞑目して被検体に…孤児の支援を謳って孤児院の設立し孤児たちを被検体に…この実態は一部の人間しか知らない。

どれほどの時間を費やしても、人間が人外の力を手にするこという野望は未だ叶っていない。


その要因として、人外(アサーナトス)の血は人間(アーナー)に適合しないことが大きかった。血が適合しない…つまり拒絶反応を起こしてしまうため、輸血された人間はショックで死亡してしまう。血液成分を分離する方法もあったが結果は変わらなかった。

それならばと、彼らは人工的に人外の生成を試みた……だが結果は失敗。見た目は完璧に見えても、中身が構成されていなかったり、そもそも成長しなかったりと散々だった。

仮に混血(ダブル)が完成したら、間違いなく生物兵器として扱われるだろう。



だから、僕が人外と人間の間に生まれた事実(こと)は、誰にも言ってはいけないんだ。

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