最近、最寄りの駅で見かける彼が好き!
“最近、最寄りの駅で見かける彼が好き!”
私は転職で、家から一番近い最寄りの駅から会社へ向かう。
その時、私はステキな彼を見かけた!
彼は老夫婦が駅で道に迷い、会社に送れるであろうこの時間に、
二人が行きたい所まで彼が親切に道案内してあげていた。
案の定、彼がその後会社に連絡していて会社の上司であろう人に
怒られて、人通りが多い駅内で何度も何度も携帯越しに頭を下げていた。
私はこの男性は本当にイイ人なのだろうと思っていた!
優しさと正義感に溢れる彼に、私はいつしか恋心を抱いていたのだろう。
彼と会えるこの最寄りの駅に行く事が、“私の楽しみの1つになっていた。”
・・・でもそんな時、私に忍び寄る男が現れる!
【痴漢男だ!】
この男は私の背後に着くとそっと私のお尻に手を回してきた。
その事を彼が見ていたのか? 一瞬で私の代わりに、こう言ってくれたのだ!
【スミマセンー! 僕いま、痴漢捕まえました!】
電車の中では、彼のその声にざわざわと痴漢の男が注目を浴びている。
私は彼に隠れて、ずっと下を向いていた。
そんな時、彼が小さな声で私だけにこう言ってくれたのだ。
“もう大丈夫! 痴漢男は捕まえたから、君はこのまま会社に行くといいよ
後は僕に任せて!”
【あぁ、はい、】
彼は次の駅で痴漢男と一緒に降り、駅員と駅員室へ。
後から直ぐに警察も来ていた。
私が見たのはそこまでで、私は彼に言われた通りそのまま会社へ向かった。
正直、今でもあの痴漢男の手がお尻に感触として残っている。
気持ち悪さと彼の優しさの狭間で、私の心はザワザワしていた。
・・・そして次の日、またいつもの駅で彼に会う。
私は直ぐに彼に駆け寄り、昨日のお礼を言った。
『・・・あ、あのう?』
『えぇ!?』
『“昨日は、助けてくれてありがとうございます。”』
『あぁ! 昨日の女の子?』
『あぁ、はい!』
『もう大丈夫?』
『・・・まあ、一日経って少し落ち着きました。』
『そっか、良かった。』
『あのう? 今度お礼をしたいんですけど、大丈夫ですか?』
『えぇ!? お礼? 別にいいよ、大した事してないしさ、』
『ダメです! どうしてもお礼をさせてください!』
『・・・そ、そこまで言うなら別にいけど、』
『“今度! ご飯をご馳走させてください!”』
『あんまり高い場所じゃなくていいからね、それならご馳走になります。』
『“ありがとうございます! じゃあ、居酒屋でいいですか?”』
『勿論! 僕もその方が気が楽だし。』
『じゃあ、次の日曜日なんてどうですか? ここにPM20時に!』
『うん、じゃあそうしよう! なんか変更がある場合は、』
『LINE交換で!』
『そうだね。』
『じゃあ、日曜日に!』
『日曜日に。』
こうやって私と彼は仲良くなっていった。
“出会いはきっと何処にでもあると思う!”
私と彼がこんな出会いがあったように、誰にでも同じように出会いが
あって、こうしてお互い好きになって付き合うのだろう。
“私と彼のようにね!”
私と付き合った後の彼も、相変わらず人に親切で! 誰かが困っていると
ほっておけないようだし、困った彼でもあるけど、、、。
やっぱり私は彼が好きなんだと想うの!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。