新幹線は酔う!! ~新幹線で執筆活動すると酷い目に遭うかもしれない~
このタイトルを読んで、あなたはどう思いましたか?
「わかる! 酔うよね! 最悪だよね!」
もしくは、
「は? 新幹線でしょ? 電車でしょ? 酔うわけないじゃん」
大きく分けて、この二種類の反応があると思います。
後者に該当したあなた。
甘い!!
「なろう」の中で、この事実について語っているエッセイが無かったので、つい先日、経験した私が声を大にして言いたい。
新幹線は酔います!!!
関東に在中している私。
今回、大阪に行く予定がありまして。
ええ。その準備の為、ここ一週間、ほとんど執筆活動が出来ませんでした。
ただでさえ、毎日、書く時間も読む時間も、それぞれ1時間未満しかとれないのに、更に大阪に行く準備!
私のささやかな楽しみである執筆時間は、完全になくなってしまったのです。
でも、我慢しました。
だって、新幹線で行く=その間、書ける!!
毎日、執筆時間が一時間ほどしかとれない私にとって、大阪までの片道二時間半は夢にまでみた時間ですよ! 新幹線だから、テーブルも付いているわけだしね。その間、書き放題になるわけだ! 最高じゃん!
だから、頑張る。
もはや読む事は許されず、書くのは一日一行という「お前は本当に小説書くのが好きなのか」と疑われるような一週間を過ごしてきたけど。
大阪に行く時、私は二時間半も書けるのだ。
帰りも同様だ。
合計五時間だぜ、わっほい。
旦那さんには「ええ! ヤスゾー、こんな時まで書くの!?」とか呆れられたけど。
今しかないから、書くんじゃい。
仕事から帰ってきても、「家事」「育児」という名の仕事があり、己の時間なんか取れやしない。そんな兼業主婦のもどがしさが、この時間で少しは発散されるはずだ。
というわけで、待ちに待った新幹線タイムがやって参りました!
さあ、相棒のパソコンを取り出し、いざ、執筆!!
……。
…………。
え。
何これ。
書けない。
15分くらい経ってから、異変に気付きました。
今まで書いてきた文章が頭に入ってこない。
頭の中でキャラが動かない。
無理矢理、書いてみるが、楽しくない。
あれ?
おかしい。
今までにない経験。
そして、そこから5分後。
ようやく、異変の正体に気付きました。
き、気持ち悪い……。
何だ? これ! まさか、乗り物酔い!?
パソコンを見ている間、身体がやたら揺れているなぁとは思っていたけど。
かなり脳を揺さぶられていたらしく……。
もうグロッキー。
書いている場合じゃない。
旦那さんのスマホを借りて、この酔いの正体を検索。
私のスマホは子供にアニメ鑑賞用に取られちまったから、手元にはないのだよ。
そしたら、出てきました。
「N700系の新幹線はマジで酔います」
ああ、私の乗っている新幹線、ドンピシャだ~。
「対策」
おお、何とかしてくれ。
「酔い止めを飲みましょう」
おせぇ!
今更だよ!
持ってないし。
他に対策は!?
「寝ましょう」
チクショーーー!!
いや、しかし、確かにそうだ。
これは起きていても仕方がない。
だって、登場人物達が私の頭の中でフリーズしているのよ?
動かないのよ。しゃべらないのよ!
お前らはマネキンか! って突っ込みを入れたくなるほど、直立不動なのよ。
こんな執筆、楽しくない……。
泣く泣く寝ましたよ。
あんなに楽しみにしていたのに。
新幹線の執筆タイム。
あまりの悔しさに、ここで筆を走らせていただきました。
皆さまも、新幹線に乗る際にはお気をつけください。
今度、新幹線に乗るときは、私は酔い止めを飲んでいく予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。