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暫く解放しなかった件について

作者: 解放された女

前回の解放された件について読んで下さった方々ありがとうございます。前作を読んだ方が分かりやすいかもしれません。

拙い文章ですが、暇つぶしにでも読んでいただけると幸いです。

解放を宣言され、離婚したいと言う元夫の意見を聞いて私も離婚を決断しました。


荷物を取りに元夫の家に行きました。その時、元夫から頂いた物を小さな袋に詰めてお返ししました。指輪やキーホルダー袋に入らなかったのはアルパカの抱き枕位だったかな。唯一返さなくていいかと尋ねてもらう事にしたのは、何故か誕生日に買って貰った礼服一式。


元夫は、全て返さなくていいと言っていたけど、礼服以外私には必要なないものだったから。


そして離婚するにあたって元夫にお願いした事が2つあったんだよね。

1つ目は、離婚届は元夫が用意して記入して実家に郵送して欲しいという事。

2つ目は、離婚届を提出する日は私が決めて、提出すると言う事。


元夫は了承してくれた。


今後の話をしている時に、元夫から、

「次は、婿もらった方がいいよ。」

と言われ、

「〇〇さんが言うべき事ではない。」

と言い返しました。

再婚しようが、独身でいようが私の自由じゃないですか。

少し泣きそうになったけど、泣くのが勿体無くて涙は飲み込みました。


帰り際、まだ荷物が残ってるので、大きい物はまたとりに来ますと伝え帰ろうとすると、元夫から現金の入った封筒を渡されました。実家に帰り確認すると、リビングのテーブルを買い替えたいと義母が言っていたので、その足しにして欲しいと渡していたお金と、千円札が束になって数束入っていました。

(テーブル代として渡していたお金だけ返してもらい、次に行った時に千円札の束はお返ししました。)


2回目に荷物を取りに行った時、義母は留守でしたが、義姉がいました。直接の挨拶もしないで家を出て行ってしまったので、そのことについての謝罪と別れの挨拶をしました。義姉は、悪くないのに、私に泣いて謝ってくれました。

私は、

「自分はどこにいても幸せだから大丈夫。」

と、笑顔で義姉に伝えられたよ。

そのあと、他愛もない話をして義姉が拾った捨て猫ちゃんに会いに行くなどしてから2年ちょっとお世話になった家とお別れをしました。


その後、離婚届がついに実家に届きました。大きな封筒に書いてある私宛の文字は元夫の字ではなく、義母の文字でした。なんだか切なくなったよね。そんなに時間ないのかよと。


離婚届って各種届けもそうだけど色々と書類も用意しなきゃいけないし、書き方も難しいですね。受理されないと悪いので、市役所に下書きだけ書いて教えてもらいに行きました。該当する手続きのボタンを押して順番を待っていると市役所の方に、

「本日はどのようなご用件ですか。」

と、尋ねられ元気よく、

「離婚届の書き方わからなくて。」

と伝えたら、なんとも言えない顔をされたよね。カップル多いなぁと思ってたら、大安吉日でした。本当にごめんなさい。空気読めてなかったです。

市役所の方に丁寧に教えて頂き、離婚届を無事に記入できました。ただし、その日は提出しませんでした。

なぜなら私は決めていたのです。

離婚届を提出するのは、あの日がいいと。


最初の話し合いで元夫は私からの半年間の再構築の提案を了解しました。だから、あの日から半年経たなければ離婚届は提出しないと。そして、その期限が12月でした。


私は12月25日に元夫に離婚という最後のプレゼントをしたのです。


離婚すると決まってから、5ヶ月いつ離婚届を提出してくれるのか、元夫は待っていた事でしょう。簡単に解放してあげなくてごめんなさいね。

最後まで目を通していただきありがとうございます。


思い返してみても自分のした事、性格悪いなぁと思っております。後悔は全くしていませんが。女は怒らせると怖い生き物ですので、ご注意下さい。


誤字報告ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 解放返し。 最後に解放するのは私だ! ということですね。 [一言] 綺麗な花にはトゲがあると言いますけど、元夫さんも不意の一撃だったかもしれませんね。 スイカ待機していましたけど、でっか…
[一言] お疲れ様です! これからの人生お幸せに!
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