第三十二話「第一回公式イベント⑤」
「『アイスバレット』」
「ふん、『パリィ』」
「ですよねえ。『アイシクルコフィン』『フローズンフラワー』」
「おっと、危ないな。『五月雨切り』『魔断斬』」
魔法を斬るだって?なんてこった。でも、そう来なくては。
「ふふふ、『氷剣創造』『アイシクルランス』」
「くっ、やるな」
いくら強いといっても圧倒的な数の前では無力。さすがに数発は当たった。
「あら?もう終わりですか?」
「まさか。そんなはずないだろう。『剣気解放』『ギガスラッシュ』!」
「『アイスニードル』」
うん。初めは少し苦戦したけどだんだん慣れてきた。
「さすが順応するのが早いな!ならばこれはどうだ!『煙幕』!」
「まあ」
煙幕か。厄介だな。周りが見えないじゃないか。うーん………あ、そうだ。
「『氷霧創造』。そこです!」
「何!?」
煙幕で見えない?だったら目で見るのでは無く感じればいい。自分の魔力のこもった霧に人型の動きがあったならそこにいるということだ。
「これにも対応するか!ならばこちらも本気で行かせてもらう!『身体強化』『蒼き血を持つものの役割』!」
ノブレス・オブリージュ。確かヒューマンの上位種族のスキルだったな。なるほど。あのレオンか。それは強いわけだ。
「あら、嬉しい。私に全力で相手をしてくれるんですね!ではこちらも答えなくては!『リミットブレイク』『神風』『マジックアップ』『マジカルガード』!」
リミットブレイクは使用時間後無条件で体力が1になる変わり魔力・INT・MNDが1.7倍になるスキルだ。少し急がなくては。
「いくぞ!『断罪の光』!うおおおおおお!!」
無数の閃光が剣から放たれる。それらは一つ一つが非常に高温であり、普通のプレイヤーならひとたまりもなかっただろう。しかし私はユミィのステータスを共有している。ならばかすり傷程度しか負わない。
「うふふ。『氷華』。楽しい時間をありがとう。また遊びましょうね」
「っ、ああ。是非また手合わせ願おう」
そう言ってポリゴンとなって消えていった。




