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第二十八話「第一回公式イベント①」

それからはリアルでの用事と重なってしまい、次にログイン出来たのはイベント当日だった。


『ご主人様。おはようございます』

「おはようユミィ。頑張りましょう」


えーと、イベント会場には中央広場にあるポータルからいけるのか。どれどれ………お?あれかな?


見つけたポータルらしきものにはいるとガラリと辺りの風景が変わり、乳白色の不思議空間になった。

天地も分からないような光景なのに不思議と歩けているし売店も沢山ある。やっぱり不思議空間は不思議空間なのだろうか。自分でも何言ってるのか分からなくなってきた。


それから時間を潰すこと数十分。イベント開始時刻になった。するとまた辺りの様子は豹変して今度は平原に転移させられた。見渡す限りの人、人、人。何回かやるとはいえこの中の1人しか優勝できないのか。

すると突然周りがざわつき始めた。


『ご主人様!あれを見てください!』


ユミィに言われるがまま空を見上げるとそこには大きな画面のような物に2人の人が映し出されていた。


『あーあー。これ聞こえてる?』

『聞こえているはずですよ』


一人はまだ幼さが残る、身長が低く中性的な顔立ちの(おそらく)男性だ。

もう1人は真面目そうな雰囲気のメガネをかけた女性だ。


『清水くんが言うならそうなんだろうね〜。と、プレイヤーのみなさーん!こうして会うのは初めましてだね!このゲームの運営、そこの最高責任者の柳原茜でーす!社長さんて呼んでね。やなっちでもいいけど』

『はいはい。私は清水陽莉と申します。一応このバカの秘書をしています。いいから社長はやく説明してください』


中性的な男性はどうやら社長だったらしい。てか秘書の人しれっと社長さんのことバカって言ってたな。


『あはは。ごめんね。ということでイベントの説明!ルールは簡単!今からあなたがたには全員で戦って貰います。その中で生き残ってください!生き残る為なら何をしてもいいからね』

『注意事項として、回復薬は配布されたもののみ使ってください。また、基本的にチーミングは御遠慮ください。まあ、基本的にですけどね』


この辺りは事前に説明されていた通りだ。


『まあこのくらいかな〜。イベントのバトルフロアに着く時に回復薬もインベントリに入っているからね。ああ、ひとつ言い忘れてた。一定時間置きに他のプレイヤーの位置は分かるようになっているから隠れても無駄だよ〜。じゃあ頑張ってね!スタート!』


その言葉を放った瞬間、辺りは眩い光に包まれた───。


ちなみに茜さんは男性です。

それと陽莉はひよりと読みます。

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