表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジャノヒゲ女王国  作者: くまごん
5-離宮で遊ぼうー
103/118

97

 夕食の為に晩餐室に向かえば今日はお父様、ダリオお父様、レオナルドお兄様、クロノお兄様、ダグラスお兄様の5人の欠席を知らされた。

「なんだ?今日は何かあったのか?」

「私の方には連絡は来ていないな。」

「私の方にも来ていません。」

 上からアザリーお父様、グラッドお父様、ユーノお父様が話しているが欠席理由は

「さっきの件だろ?」

「恐らく。」

 こっそりとアポロ兄様と頷きあっていたら目ざとくアザリーお父様に見つかった。

「何か知っているのか?」

「あー。たぶんそのうち親父から通達が来るんじゃねぇの?...今はまだな。」

「分かった。さぁ、席について。みんな食事を始めよう。」

 ...戦争イヤだから上手く行けばいいなぁ。


「では、お兄様。おやすみなさい。よい夢を。」

「お休みリリアナ。よい夢を。」

 さぁ、寝る前に借りてきた本を少し読もう。

「アーピス。借りてきた本を読みたいから部屋に戻ろう。」

「殿下。グラッド様に御手紙の事を御相談せずによろしいのですか?」

 ...あっ!完全に忘れてた。

 グラッドお父様は!?

 急いで晩餐室内を探すけどいるのは片づけを始めた召使いだけ。どこ行ったのかな?

「グラッド様は談話室に向かわれました。」

 ...なんでグラッドお父様の行き先を知ってんの?


「ご歓談中に失礼いたします。」

 談話室に向かうとグラッドお父様とアザリーお父様、ユーノお父様がソファでお話し中だった。

「どうしたのですか?リリアナ?」

「グラッドお父様に御相談がありまして...」

「分かった。すまない。アザリー、ユーノ席を外す。

 リリアナ。こっちにおいで。こっちのソファで話そう。」

「はい。」

 グラッドお父様に手招きされて隣のソファセットに移動して隣同士で座らせられた。

 ...こういうのって向き合って座らないの?

 まぁいっか。

「で、相談というのは?」

「はい。アピス。手紙を。

 実は本日このような手紙が届きましてどうすればよろしいですか?」

「手紙?...差出人は...!!...中を見ても?」

「はい。どうぞ。」

「それじゃあ、失礼して.........。

 はぁ。...リリアナ済まなかったな。この手紙は気にしなくていい。私の方で対処する。」

「その差出人の方はグラッドお父様の御実家の方ですか?」

「差出人は私の叔父だ。...あの人はもぅ。はぁーーー。」

 グラッドお父様がここまで深いため息をつくなんて初めて見た。

 ...グラッドお父様の叔父様は要注意人物にしておこう。

「他にもおかしい手紙が届いたらすぐに教えてくれ。仕事中でも構わない。」

「分かりました。ではよろしくお願いします。」

「分かった。叔父は厳重注意をしておくよ。

 ところでリリアナ。...少々助けてくれないか?」

「...助ける?私がグラッドお父様をですか?」

「...私と言うより実家の商会だな。もちろんイヤなら断ってくれて構わない。」

「えーっと。事情をお聞きしてもよろしいですか?」

「あぁ。実家の商会が販路を拡大する為に我が国と同盟を結んでいるケスタ国に商隊を送ったんだ。その商隊が...」

「上手く行かなかったのですか?」

「いや。結果は大成功でケスタ国王より贈与品まで頂いた。しかもいろいろな商品予定の物も持って帰って来たんだが...その一部の使用方法が分からなくてな。」

 ...私もこの世界の売買に詳しいわけではないけど。

 この国から出た商隊が商品をケスタ国に持って行って、売って出た利益でケスタ国で仕入れて帰ってくるのは想像できるけど...なんで使用方法の分からない物を仕入れてきたの?

 ...それガラクタって言わない?

「...なんで使用方法が分からない物を仕入れてきたんですか?」

「商隊をまとめた商人が使用方法は聞いたらしいが書き留めた羊皮紙を失くしたそうだ。」

「...失くしました。では済まない問題では?」

「あぁ。おかげで商隊を任せた人が自殺騒ぎを起こしたらしい。

 その商人の為にも、販売の為にも使用方法を調べたい父が私に泣き付いて来たんだ。」

 ヒェ。おっそろしいなー。どれだけ仕入れてきたんだろう?

「自殺騒ぎですか。...ケスタ国に詳しいのですか?」

「いや。私もケスタ国に詳しいわけじゃない。本で読んだ程度だ。」

「そうなのですか。...でもなぜ私に?」

「リリアナは私達の知らない事を知っているから聞いてみようかと思ってな。

 それに今からケスタ国に商隊や使いを出して使用方法を調べさせても、戻って来るのは早くて新年。雪で道が閉ざされれば春だ。待てば分かる事だが早く知っても問題ないだろう?」

「それはそうですね。

 国外の品...面白そうですね。見たいです。」

「ありがとう。

 明日は空いているか?私も休みだしな。どうだ?」

「明日ですか?はい。空いています。」

 自由気ままな4歳児だからね。予定はなんてないよ。

 あっ!第一離宮に行く予定はあったや。

「あっ!!」

「どうした?何か問題でもあるのか?」

「いえ。あの、第三離宮に行ってみたいです。」

「それは構わないが...。どうした?」

「昨日。第四離宮に行きましたよね。」

「あぁ。大泣きしてたな。」

「それは忘れてください。2日後に第一離宮に行く予定なんです。なので...」

「第三離宮にも遊びに来たいという事か。

 いいぞ。楽しい所ではないかもしれないが歓迎する。」

「ありがとうございます。」

 お礼を言ったら頭を撫でられた。

 えへへっ。

 やっぱりアポロ兄様やダグラスお兄様みたいに力任せに撫でないからグラッドお父様は安心するよね。性格も穏やかで落ち着いているしザ・大人の(ひと)って感じだよね。

 ...そう考えるとお兄様達ってまだまだ若いんだね。

 気が付くといっつもワチャワチャしてるもん。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ