良い作品って何?
良い作品って何だろう。
創作者であるなら誰もが、良い作品を作りたいと思うことだろう。
しかしこのままでは良い作品の定義が広すぎるから、議論を進めるために、小説家になろうで書く小説を考えよう。
良い小説って何だろう。
ポイントがたくさん入ってること?
感想を多くもらえてること?
ランキングにのること?
技巧的に優れてる?
ストーリーに感動した?
人によって多くの意見があることだろう。
良いといっても、表面的なものなのか、それとも内実的なものなのか、それを指す物事はたくさんだ。
人に相談すれば、相談した数だけの答えが返ってくるのではないだろうか。
私が思う、私の良い作品の答え。
難しい定義は必要ない、結論を言おう。
良い作品とは、『受け手』を『作り手』に変える作品だ。
小説家になろうで例えるなら、その小説を読んだ人が、小説を書き始めるような作品を指す。
感動した、ポイントを入れた、ランキングに乗った。
その次元をはるかに超えた、最も優れた事象が起きている。
『受け手』を『作り手』に変える。
これが良い作品の最低かつ十分な条件だ。
これは小説に限った話ではない。
優れた音楽は、受け手を作り手に変える。
聴く人間から、演奏したり作曲する人間へ変える。
優れた美術は、受け手を作り手に変える。
鑑賞する人間は、自ら絵を描き始めるようになる。
これの意味することを理解できる人が、どの程度いるのだろうか。
その作品により、新たな作品が生まれる。
そして増えて広がる。
これが良い作品だ。