プロローグ
初めての投稿小説になりますので読みづらかったりいやな気分になったりするかもしれません。それでも読んでくれる方はどうぞ生暖かい目で読んでください
16メロディーズ
16に別れし秘密の音色。思い出の音色、記憶の音色、全てを集めし者 世界を調律する手に入れる力を得ん
私の住んでる所に古くから伝わる言い伝え。小さい頃、おばあちゃんによく聞かされていたお話。もちろん、おとぎ話だと思っていた。あの事件が起きるまでは…
……………
「〜〜〜♪」
蝉が鳴くようになった八月頃、少女は鼻歌を歌いながら学校に行く準備をしていた。
「えーっと、教科書よし!ノートよし!後は…あっ!」
少女はある"もの"が無いことに気づいた。
「えーっと…どこにやったっけ?」
机の下を探す…無い。
机の引き出しの中を探す…無い。
「あ、あれ?おかしいな…?どこに置いたっけ?」
少女が部屋を見回すとベッドの上に小さな袋があった。
「あ…そういえば、ここに置いたんだったっけ」
少女は袋を大切にポケットにしまうと鞄を持って部屋を出た。
「おはよう!お母さん!」
「あら、もう友達が家の前で待ってるわよ」
「え!もうそんな時間!?」
時計を見るとすでに8時を過ぎていた
「やっばーい!お母さんご飯食べてる暇無いからもう行くね!」
「あらそう、行ってらっしゃい」
「行って来まーす!」
そういうと少女は玄関に走っていった。
「まったく…忙しい子ね…誰に似たのかしら?」
そう呟くと母親は可笑しそうに微笑んだ。
………………
「おーい、早く来いよー!」
「今行くー!」
私の名前は舞花 雫<まいはな しずく>。ここ、森部村に住んでいて村立森部中学校に通う中学2年生。
「遅いぞ〜!」
「ごめんごめん、ちょっと探し物が見つかんなくって」
こいつは私の幼なじみの飯村 拓也<いいむら たくや> 。ちょっとイジワルだけどとても優しい私の幼なじみ。
「ほら、学校遅れるぞ」
「あ!待ってよー!」
いつもと変わらない日常。でも、今日だけは何かが違っていた…。