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▽ 接触と交戦

 

 保護対象を追っているうちに

 大通りから少し離れた路地裏で行われている売買を

 目の当たりにしてしまった。


「勘槻ちゃん。」

「無理だけはしないで下さいね…能力『ラ・カンパネラ』」


 薬売人の手から鹿間の手に大きなカバンが渡った瞬間

 勘槻ちゃんの能力による音楽が流れ始めた。


「!?なんだ、この音は!!」

「落ち着けよ。ワン公のおでましさ…」


 売人たちは突然のことに驚き、動揺していたが

 鹿間は落ち着いていて、私達が隠れている方に向かってニヤリと笑っていた。

 その笑みはあまりにも不気味すぎて

 急いで勘槻の能力を止めようとした時には

 既に勘槻の能力は止まっていた。

 振り返ると勘槻はいなくなっていて、

 鹿間の方を慌てて見ると、仲間と思われるマントを纏った輩が増えており

 勘槻が連れ去られていて、口をふさがれ身動きの取れない状況になっていた。


「あんたら特対だろ?俺、今日能力あんまし使いたくないんだよね。

 だから大人しく帰ってくれる?」

「犯罪組織ノイズの鹿間が何をほざいてる。私の可愛い後輩を返しな!」


 鹿間はだるそうに勘槻に近づき、持っていたナイフを取り出し笑う。


「返すかどうかは…あんた次第だな。」


 以前課長は言っていた。

 例え味方を脅しに取られたとしても怖気付かず

 立ち向かえと。


生憎(あいにく)私は交渉とか嫌いなんだよ!!

 能力『祝福のメシア』こい!火の祝福!」

「めんどくさいタイプだな!!」


 鹿間以外の能力者たちが能力を開放し、襲いかかってくる。

 私は勘槻に言われたことを思い出しながら、全力で交戦する。

 火の祝福は比較的に自我を蝕まれにくいためか余り威力は強くなく、

 そのせいか相手の数の多さに少し押されてしまっていた。


 下村が交戦中、

 勘槻は見ているだけでは駄目だと、

 拘束を解けないかと模索していた。

 拘束していたのは子供らしき小さい女の子。

 能力なのか、子供とは思えないほどの力で、押さえつけられていた。


「んっ!!ぅんん!!っ!離して!!」

「この子可愛いね!可愛いね!!離したくないな!!ね!ね!駄目だよね?龍人!」

「駄目だ。離すなよ」

「うん!」

「ちょっ!!この子力がっ!!でもっ!!」


 少女は嬉しそうに更に力を強めたが勘槻は持ち前の頭の回転で拘束を解き、少女の力に対抗した。


「わっ!わっ!!この子強い!私!痛いの嫌!!えい!」

「っ!!……はぁ……はぁ……」

「あ~!もう!!龍人~!わんちゃん逃げちゃった~!」


 少女は勝てないとわかるとあっさり拘束を解いた。

 再度捕まるのを防ぐため、勘槻は距離を保った。

 少女は悔しそうな顔をして勘槻を睨みつけていた。

 勘槻は心配になって下村を確認する。

 下村は何とか能力を上手く制御しつつ交戦を続けていた。


「勘槻!!鹿間!!確保だよ!」


 下村は勘槻が開放されたのを確認すると

 自分はいいからと言わんばかりに大きい声で指示をだす。

 勘槻は呼吸を整え、任務を遂行するため体制を構えた。


「鹿間。あなたを拘束します。」


「さっきまでこのチビに負けてたポンコツが俺を拘束だぁ?……笑わせてくれる!」

「わんちゃんわんちゃん~!あーそびましょぉおおおお!!」


 鹿間、そして謎の少女が勘槻に襲いかかる。

 さらに増援を呼んだのか、倒しても輩が増えていくため

 下村がどんどん押されてる状況になっていった。


「非常にやばいねコレ…!!仕方ない!!こい!氷の祝福!」

「せ、先輩っ!!」

「余所見してんじゃねぇ!!」

「っぐぁっ!?」


 勘槻は2人の相手に余裕がなく、下村の援護まで手が回らなかった。

 この状況をまずいと感じた下村は

 ひとつ制御を解き、火の祝福と氷の祝福を同時発動させた。


「いいねぇ……!君の先輩!面白い能力だな…!!」

「っ!?」


「是非脳みそを頂きたいねぇ!!」


 鹿間は勘槻が見せた隙を見逃さず、追い抜き

 下村に襲いかかった。

 下村は増援の影から襲いかかった鹿間に気付けず、首を捕まれてしまった。


「っぐぁ……。うぁ……っ」

「俺はな?そうやって苦しそうにもがいてる音が好きなんだ……だけど今日は時間ないからな……

 じゃあな。わん公…」


 銀色に輝く鋭いナイフを振り下ろそうとした時だった


 ― バン


 鈍い銃声音が響いた


戦闘シーンとか無理すぎた( ˙꒳˙ )

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