シールドコード2
ちょっと遅れちゃいました……
深青は全身に水の鎧のようなものを纏いながら、◯神兵と戦っていた。
灼熱地獄のような暑さの中、神法を駆使しながら義戦する。 だが、あくまでも義戦であって、相手に有効打を与えられない。
神兵(略す)の攻撃は一撃一撃は戦車の砲弾をゼロ距離から喰らったくらいに重いが、巨大なせいか、攻撃速度はそこまで早くない。
対して深青は、神兵より手数で上回るが、そこまで。 火力にかける思いを抱きながら攻撃を仕掛ける。
「こぉんのぉ!!!」
スピードで上回っているので、神兵の背後に回り、拳に水を纏わせながら殴る。
元々の体のスペックと神法の強化が合わさった深青の拳は無慈悲なまでに強力になっていたが、いかせん相手が悪すぎる。
ズゴォン!
並みの人間に打ち込めば爆散する程の威力を持つ拳は、神兵の背中にクリーンヒットするものの、ダメージが通ったようには見えなかった。 それどころか、神兵の体に直接ではないものの、触っている深青の手がダメージを受けるくらいだ。
神兵が光の槍を深青に向けて突き出す。
深青はそれを紙一重で避けて、神法で足を強化。 直ぐに神兵から距離を取る。
(こんな決め手の欠ける戦いなんて、ただ体力が無くなるだけの不毛な戦い……空間が違うからシャイトに頼ることもできないし……やっぱアレ使うしかないのかな)
ポケットの中に手を突っ込んで一つの飴玉を取り出す。
「緊急事態だししょうがないよね……後は頼んだよ、私のご主人様」
飴玉を口に放り込んだ。
神兵はその様子を遠くから見守るようにしていたが、次の瞬間、温存していた体力を全て注ぎ込むかのように力が爆発した。
その巨体に見合わぬ速度で深青に接近するが、鎧袖一触。
深青が回し蹴りをすると、神兵が吹っ飛んだ。
「はぁぁああ! やっぱこれ、すごいのぉ!
狂っちゃう!!! 狂っちゃうぅぅうう!」
恍惚な表情を浮かべながら、深青は神兵に突貫した。
☆
「く、くそっ!! こんなんが本当に一番弱いのかよっ!! おかしいんじゃねぇの!?」
「星ぁぁあ! 口動かしてる暇あったら手ェ動かせや!」
「ジジィもな!!!」
「「うるっさい!! 黙って撃って!!!」」
「すみません!!!」
皆、いちいち大声を出すが、それくらいの音量で声を発さないと聞こえないくらいの銃声が轟いていた。
後先考えずに、とにかく今、自分たちが死なないように努力している。
時間稼ぎとは大きく出たと今では思う。
あの時の自分たちをぶん殴ってやりたいくらいだ。
最初に出てきたデイダラ◯ッチのような奴の姿は見えないが、目の前には数えるのも億劫になるほどの小人がうじゃうじゃしており、そのどれもが半透明だ。
此奴らは、あの半透明巨人がバラバラになってできたものだ。
倒しても倒しても一向に数が減らない。 銃撃で倒せるのが唯一の救いか……
「あぁ!!! もうやだっ! ここで死にたくなぁい!!」
「シャイトさん……まだですか……?」
数分後……ついに弾薬が底をついた。
非常用に高周波ブレードを帯剣してはいたが、近接戦闘なんて齧る程度しか教わっていない。 こんな状態になってしまったら後は死ぬだけだ。 助けでも来ない限りは。
まだ近接戦闘が未熟な凛、鈴の隙を埋めるように庄司と星が奮戦しているが、それもいつまで持つかわからない。 もったとして精々2、3分が限界だろう。
ついに二人の体力も底をついた。
凛と鈴はとっくに体力を使い果たしており、とてもではないが戦える状態とは言えない。
半透明の小人の一体が、鈴めがけて自身の得物の斧を振り下ろす。
鈴はいつか来る衝撃や痛みに耐え切れず、目に涙を浮かべてその様子を眺めていた。
視界がすごくクリアになっていき、スローモーションのように遅くなる。
脳裏に浮かぶのは今まで楽しかったことや、悲しかったこと、嬉しかったこと……そして、シャイトに会った時のこと。
これが噂に聞く走馬灯という奴だろうか……
(いや、走馬灯じゃない! 走馬灯でいいはずがない!! 私にはまだやるべきことがある! 私は、私は……………まだ死ねないっ!!!!)
そんなことを思うと、自然と体が動いた。
火事場の馬鹿力という奴だろうか……それにしては発揮するのが遅すぎる。
いつの間にか苦笑していた。
近場に落ちている両銃を拾い上げ、斧の軌道を塞ぐようにして構える。
ガギィンッッ
火花が飛び散り、頬を焦がす。
「うわぁぁぁあああ!!!!!」
腹の底から声を出すようにして、小人の斧を弾き返し、両銃に取り付けている高周波ブレードで小人の腹を切り裂く。
無理矢理な銃の取り回しをしてしまった為に銃身がおもいっきり凹んでしまったが、どうせ飛ばす弾丸がないのだから別にいいだろう。
仲間を殺されたというのに、怯む様子を見せない小人たちは鈴に襲いかかるが、その全ての個体が、他の三人の高周波ブレードの餌食となった。
「諦めんのはまだ早いよな……」
「それに死ねん。 家族サービスがまだなんでな」
「私は鈴の恋を応援するって決めてるしね♡」
「恋じゃないってば!」
「わかったわかった」
「では! 気を取り直して、もう一回戦といきますか!!!!!」
「「「おうっ!!!!!!」」」
☆
虹色空間組が第2回戦へと突入した頃、シャイトと死神の戦いはシャイトの劣勢で戦闘が行われていた。
しかし、
「こりゃ、いつまで持つかわりませんな」
死神がボソッと声をこぼす。
小さな小さな声量だったが、シャイトには聞こえた。 いや、シャイトにギリギリ聞こえるような声量でわざと言ったのかもしれない。
「戯れを。 現に俺の方が劣勢じゃないか」
背後から忍び寄ってきた大鎌を弾き返しながら言う。
「確かに、今この状況だけを見ればそう見えるかもしれません。 ですが、私の手札はもう尽きた。 それに比べて貴方はどうです? 手札はまだ大量にあるのでしょう?」
死神が息を取り乱さずに、そう言いながら二本に増えた大鎌を振るう。
防戦一方のシャイトも、特に息を取り乱さずに死神の問いに答える。
「お前の言う通り、手札は今の所山ほどあるが、あの声の主がどれほど強いかわからない今としては出来るだけ手札は使いたくない。 まあ、お前が温存したまま倒せる相手ではないと言うのはわかってはいるんだがな」
「ならさっさと攻勢に出て来ませんかっ!!!?」
死神の声が後ろから聞こえ、シャイトが反応に遅れる。
反応が遅れて出来た大きな隙に、大鎌の攻撃がシャイトの腹を捉えた。 とっさに回避行動や防御行動をしようとするがそれも間に合わない。 被害を最小限にとどめるために、大鎌の進行方向と同じ方向に跳び、大鎌と自分の腹の間にナイフを滑り込ませる。
シャイトの体が面白い様に吹っ飛んだ。
煙が立ち上り、床が割れる音がする。
「最小限の手札で抑えるために、お前の力量を計ってんだ。 ま、最低でもこれは必要になるな」
煙が晴れ、立っていたシャイトが懐から取り出したのは、見覚えのある狐面。
「全能力が解放された今の力を確かめる必要があるし、何より、制御する必要がある。 訛ってなきゃいいんだけど……ブランクがありすぎるからなぁ。 過剰戦力が出ちゃったらごめんね。 せめて苦しませないように殺してあげる」
「ふっ……面白い。 やってみてください」
シャイトは口元を弧の字に曲げ、狐面を取り付ける。
顔の上半分を覆った狐面が怪しく光だし、シャイトの顔と一体化する。
シャイトの顔には狐面が特有の赤いラインがいくつも入っており、妖しさが倍増した。
狐の耳が頭頂部からぴょこんと生え、臀部からは狐の尻尾が一本、二本、と生えてくる。
死神は動かない。 シャイトの妖しさに当てられて動けないでいるのではなく、シャイトの準備が整うまで待っているのだ。
見た目に反して紳士的な部分を持っているが、今この状況でそれは悪手だ。
最終的に尻尾が九本出てきて、黒色だった毛色が全て麦芽を思わせる黄金に変わる。
幼さを香らせる標準より小さな獣耳が成長し、立派な狐耳になった。
死神がその神秘性に見とれていると、更に進化(変身? 変態?)は続いた。
日本の書物で九尾と語られる姿に変化したシャイトは、どのくらい制御できるかを確かめ、今の状態では確実に倒せるか不安が残る。 それを払拭するために、本来の力をもうワンステップ解放することにした。
九本の尻尾の内、四本が空気に解けるようにして消え、毛色がまたもや変わる。
今度は白くなった。
今の状態……と言うか、今のシャイトのことを一般的に『気狐』と呼ぶものに変わっていた。
尻尾の本数で妖力の大きさを表している。 故に、九尾よりかは妖力の大きさは少ないが、スペックが違う。 簡単に説明すれば、九尾の時より、今の方が、強大な妖術の使用が可能と言うことだ。
シャイトは手を開いたり握ったりしながら、力の制御方法や身体能力に対してのブランクを埋めていく。
少なく見積もっても、今まで使っていた通常の妖狐化より100倍の威力の妖術を撃てるし、使える妖術の幅が大幅に増えた。
「準備完了だ。 待たせてしまって悪かった。 反撃の開始とさせてもらう」
「随分強気に出たものですね。 いいでしょう、相手してやります」
第3ラウンドの戦いの火蓋は、シャイトが妖力を練り始めた瞬間に切って落とされた。
彼我の距離約5メートル。
妖力を練り始めたのは良いのだが、死神の攻撃が繰り出される前に妖術を発動できるとは思えない。 妖術に使用する集中力を途切れさせないために、最小限の動きだけで対応する。
左右から袈裟斬りの要領で大鎌が振り下ろされる。 それを後ろに半歩下がって、紙一重で避ける。 死神は空振りした大鎌の勢いに任せて体を動かし、二回連続の横薙ぎ。 それを黒剣で受け流し、カウンターを仕掛ける。
もちろん、意識の大半を妖術につぎ込んでいるため、動きが単調になるがしょうがない。
死神にそんな単調な攻撃が通用するはずもなく、軽々と躱され、カウンター。 防御行動を起こすが、遅い。
大鎌の突きに腹を抉られ、吹っ飛び、3、4メートル床を転がってやっと止まった。
「弱くなってないか?」
「……」
その問いかけに答える意識さえ今は妖術に回している。
「………そんな程度だったのですか……見損ないました」
その時、シャイトの口元が緩む。
「ふっ……ふはははは! それは面白い。 今から死ぬ奴が口にする言葉とは思えない!」
「どう言うことです?」
この状況でこの言葉。 おかしくなってしまったのでは? と、心配1割、気味悪さ9割の返答を返す。
「まあ、その身を持って体験することだな」
その言葉が紡がれたと同時に、シャイトの妖術が発動した。
『籠目籠目』
シャイトが以前使ったことがある妖術だが、その時と比べ、いま現在使われているものは、別物と思わざる得ないくらいに違っていた。
歌が流れ、漆黒に輝く十本の黒刀が姿を現わす。
黒刀の柄にはそれぞれの刀が違うのを示すかのように、綺麗な色のついた宝石が嵌め込まれており、その中に名前が刻まれている。
『正宗』『村正』『叢雲』『兼元』『羽張』『草薙』『椒林』『今剣』『岩通』『薄緑』
死神は必死に動こうともがくが、全く動かない。 いや、頭だけちょっぴり動いているが、干渉力が100%に近い妖術の術中にはまっている中で動けることがすごい。
「何をっ……!」
『後ろの正面だぁ〜れ』
子供を思わせる変声期を迎えていない少年少女の不気味な歌が終わった。
「知りません!!」
さすが、神と名前にあるだけはある。 日本語だというのに、ちゃんと意味がわかっているようだ。 答えられないものと思っていたので一瞬背筋に冷たいものが走ったが、あの様子だと平気そうだ。
『時間切れぇ〜』
後ろに位置していた刀の一本。 『村正』が死神の背に突き刺さる。
死神に物理的なダメージはあまり期待しないほうが良さそうだが、物理的ダメージ以外にも刀たちは持っている。
例えば、『村正』だが、妖刀・村正とも呼ばれており、現実ではあまり知られていなかった刀だ。 表に出てよく知られている妖刀・村正ではないということだ。
刃文が片面に二つづつあり、それが複雑に絡み合っている。 また、光に当てると、その刃文が龍のように見えなくもない。
この『村正』の能力。 それは、“呪い”だ。
かすりでもしたら、傷を受けてから4日ちょうどの時間に死に至ると言われている。 実際に試してみたいのだが、その前に戦闘で殺してしまうから試す機会がなかった。 今回もその口だろう。
そして、またもや少年少女の不気味な歌声が空間に響く。
『――後ろの正面だぁ〜れ』
「くるみちゃん!」
あの死神は馬鹿なのだろうか? くるみちゃんなんて刀は存在しない。 万が一、億が一、存在していても、普通の思考を持っていれば声には出さないだろう。 もっと刀でありそうな名前をいう。
『違いまーす!』
その言葉と同時に『羽張』が死神の頭頂部に突き刺さる。
『羽張』――こいつの能力は何もかも“断つ”。 空間をも切り裂くとも言われる神の刀だ。 神話や歴史上に一切出てこない名前だが、それもそのはず。 神話にその名前が刻まれる前に、“沙羅双樹”が神から奪い取った代物だからだ。 その神によると、『天之尾羽張』という神刀の兄弟刀らしい。 イコール、『羽張』も神刀ということだ。 元々は神聖な光を放つ剣だったのだが、今では真っ黒。 当時の“沙羅双樹”が趣味で塗ってしまったのだ。
そして、また不気味な歌が流れる。
こうして何度か一方的な攻撃を仕掛けていたところで、死神が刀の名前を言い当ててしまった。
シャイトとしては当たるとは一ミリも思っていなかったので、少しだけ動揺したがすぐにその対処に移る。
刀が消えるまでには後数秒はあるし、今召喚している刀を持つことさえ出来れば、その刀は消えない。 消えるといっても一時的なもので、もう一度召喚すれば戻ってくる。
死神に近づき、まだ浮かんでいる刀を取ってからすぐに離脱する。
左右一本づつ持ち、二刀流の構えを取る。 刀の名前は『叢雲』と『岩通』。
『叢雲』の能力は、使用者の血を吸って発揮するもので、液体を操ることに長けている。
相手が生身の人間相手であれば、身体中に存在している血液を膨張、爆散させ、殺せるという超怖い武器だ。 しかし、今のように相手が水分を持っていない存在――そんな奴はほとんど存在しないが――に使うには非常に使いにくい武器だろう。 空気中の水分を使うこともできるが、そんな簡単な術に嵌るほど相対している死神は甘くない。
そして、『岩通』だが、こいつは名前の通り、岩をも貫く刀として有名な武器だ。 弁慶が使っていたと言われるが、本当かどうかは分からない。 なにせ、この武器を手に入れたのはつい最近なのだから。
また、なんでも貫通しちゃうこの武器だが、見方を変えれば、貫通以外は至って普通の武器と変わらないのではないか? という疑問が出てくる。 ――その通りだ。 貫通させることには長けているが、それ以外は普通なのだ。
まったく……とっても使いづらい武器を持ってきてしまったものだ。
シャイトは二刀流の構えを解かずに妖力を練り始める。 死神がそれに気付いて行動を起こそうとするが、まだ『籠目籠目』が効いているのか、動けないでいる。
数秒後、『籠目籠目』の効果が切れ、死神が猛スピードで襲いかかってきた。 万全の状態のシャイトであれば子供の手首を捻るくらい簡単なのだが、それは危険を伴う。 子供が我武者羅に包丁を振って迂闊に近付けない大人と同じだ。
安全を最優先にして妖術を使うため、多少のダメージは背負う。
防戦に徹して、二つの大鎌が繰り出す攻撃を躱し、流し、受ける。
完成した。
シャイトは二刀で大鎌を打ち払い、大きく後退する。 この妖術には距離が必要だ。
死神は接近戦に持ち込もうと即座にこちら側に飛んでくるが、こっちに真っ直ぐ飛んでくる奴など今から使用する妖術からしたら良いカモだ。 ネギと鰹節と鍋を背負って自身の毛を毟りながらどうぞ食べてくださいと言ってるようなもんだ。
シャイトが死神を殺すために溜めていた妖力を解放し、一気に外へ流れ出る。 その妖力を受けて、両手に持った黒刀が色付き始めた。
『叢雲』は早朝に見られる紫色の雲と同色の綺麗な紫の刀身と、金色に飾られた豪奢な鍔。 『岩通』はカワセミのような透き通る翡翠色の刀身に、黒色の光沢を見せる鍔。
二刀とも妖刀と言われてもすぐに信じることが出来そうなぐらいに禍々しく、国宝指定級の刀のように、とても、とても――綺麗だ。
そして、シャイトはその二刀を地面に突き刺した。
「『通りゃんせ』!!!」
歌が流れる。 その歌に共鳴するかのように地面に突き刺した二刀が高速振動し始め、二刀の間に門が開かれた。
その門は、神社にある鳥居のような形をしており、大きさは人一人がやっと通れるくらい。 その奥に続く道は細道。
死神はその門を迂回して進もうと、進行方向を変えようとした時………門の前に強制的に瞬間移動した。
死神の眼窩に映るのは門と、その先にいる少年。 普通の少年にしか見えない何かは、口を開き、『通りゃんせ』の続きを歌う。
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ
少年が歌い終わると、今まで口しか動かさなかった少年が一歩、一歩と死神に歩み寄る。
門から出ない位置で少年は止まる。
「君は何をしているんだい? ここは危ない。 ほら、こっちへおいで」
死神が少年に手を触れようとしても触れられない。 否、門に入れない。
「御用のないもの通しゃせぬ」
少年は死神が何か言う前に、再び口を開く。
「貴方はここに用があれば通れる。 僕を外に連れ出すことを“用事”として死神の通行を許可する」
何を言っているのか分からない死神だったが、まだ門に触れている手がすぅっと門の中に入ることで理解し、思う。
――今まで生きてきた中で一番ヤバいかもしれない―― と。




