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妖狐の異世界転生旅  作者: ポポ
第2章 森羅万象の復活?
25/50

いざ出発!

画像ありです。

これからもよろしくお願いします!!

爺さんの話が終わった。


「シールドコードというのは小型宇宙船が持ち帰った水晶のことじゃろう」


「それで、その水晶とやらはどこにあるんだ?」


シャイトが問うと、爺さんは人差し指を下に向けながら言った。


「ここよりずっとずっと下に行ったところにある。封印されているから取りに行くのは難しいじゃろうな。警備システムも難易度を上げるのに一役かっておる」


それはまた面倒な。ここからずっとずっと下だと、あと何ヶ月かかるのか……気が遠くなってくる。

しかし、行かなければ自分の呪いが解かれないと思い直し、どう取りに行くか思考する。


いつもならば、特に必要もないことなので諦めるのだが……自分のことになると必死になるシャイトである。


思考の海に沈み込んでいたシャイトを引き上げたのは一人の青年だった。


「そう言えば、村からも下に行く階段があったよな?あれはなんだ?」


「あれはだな……シールドコードに接続するための装置デバイスが置いてある場所に続く道じゃよ」


思考の海から浮上していたシャイトはその言葉にハッとする。

装置デバイスが本当だとしたら、ずっとずっと下に行かなくてもシールドコードを手に入れることができるかもしれない。現物を持ち帰ることは不可能だが、コピーすればいいのだ。


シャイトは今にも掴みかからんばかりの勢いで爺さんに接近し、問いかける。


「それは本当か?」


「ほ、本当じゃよ」


シャイトは自分の運の良さに感謝するが、爺さんから“ただ”と付け足される。


「接続装置が無ければ何も始まらんがな」


「接続装置?」


「そんなことも知らんで探してたのか?全く……接続装置というもんは、その名の通り接続するもんなのじゃよ。装置デバイスと自分を繋げるな……」


そんなものが必要だったのか……

シャイトの瞳に諦めの色が見え始めたが、いや、と続ける。


(行ってみて何か変わるかもしれない。百聞は一見にしかずとも言うしな)


「爺さん。案内してくれないか?」


シャイトに視線が集まる。こんな老いぼれに何頼んでやがんだこの野郎……みたいな。また、さっきの話聞いてなかったのか?的な……。


爺さんの目がシャイトを射抜く。

シャイトの精神をもってしても一瞬たじろいでしまいそうなほどの眼力だった。


しかし、シャイトもそれに負けじと眼力を返すと、爺さんからふっと笑い声が漏れる。


「面白いやつじゃ。何もないと思うが、行ってみるがよい。その目で見て確かめた方が早いじゃろうからな。庄司、星スター、それから――」


その後、数人の名前が呼ばれ、案内する人物たちが選抜された。

皆、精鋭揃いだ(らしい)。


早速、呼ばれた人物たちが案内するために着替える中、爺さんに頼み込んでいる奴らがいた。

鈴、凛、大和の三人だ。


「「行かせてください」」


「凛が行くなら俺も行かせてくれ」


一人おかしな奴がいたが……とにかく、三人が爺さんに頼み込むと、シャイト同様の眼力が三人に飛ばされた。

数歩下がったものの、覚悟は出来ているようで先程の言葉を撤回させる言動は見られない。


「それは隊長の庄司に言うもんじゃよ」


三人は庄司を追いかけていき、爺さんに言ったように頼み込む。

すると、数回言葉を交わした後に、三人も着替え始めた。

どうやら同行を許可されたらしい。




シャイトは村を一望できる場所に移り、一人村を眺める。

太陽の光が届かない場所だが、太陽のような光が天からふり、村に流れる水がその光を反射する。

建物一つ一つの年季のこもった感じや、所々に生えているコケなどが、水に反射された光を受けてキラキラと輝いている。


――とても美しい。幻想的で、桃源郷……とはまた違う、心を惹きつける何かがある。


背後から声がかかる。


「どうじゃ、美しいじゃろ?」


「ああ」


驚くなんてヘマな真似はしない。そこにある階段を登り始めていた時から気付いていたからだ。

柵に両肘を乗っけて体を預けているシャイトの横に並び、目を細める。


「とうの昔……この地も今では考えられん程に地獄と化していた。人々は天使に虐殺された。しかし、今はどうじゃ?決して安心とは思えんが――今の保たれている平和を崩すな」


爺さんの口調と声音が一瞬にして変わり、シャイトの脇腹に銃を突きつける。

シャイトが反応しなかったのではない。反応できなかったのだ。


内心、焦りまくる。しかし、その内心を隠しながら言葉を紡ぐ。


「ここをまた地獄にはしないと約束は出来ない。けどな、これだけは約束してやる。――お前ら人間が神々の領域に手を出さない限り、神もお前ら人間に手を出さない――ってな」


「やはり神の使い出会ったか」


「やはり?」


「シールドコードの件を出した時から怪しかったのだ。一瞬肝が言えたものよ。寿命が何年も縮んだと錯覚してしもうたわい」


脇腹に突きつけられていた銃口の感触がなくなる。


「これを持って行け。何か役に立つかもしれぬ。約束は守るのじゃぞ」


そして、化け物と呼ぶに相応しい爺さんは突如として姿を消した。


手の平の中には先程爺さんから受け取ったコインがあった。

水色の半透明のそれは光に当てると、村の光景に勝るとも劣らない程の美しさを誇っていた。


反射された光が映し出したのは……“杉本 淳”。


杉本 淳とは本当に何者なのだろうかと思うが考えてもとうの昔の人なので答えなど出ない。もしかすると、あの爺さんが知っているかもしれなかったが、聴く気になれなかった。


(そう言えば、あの爺さんの名前・・聞いてなかったな)





現在、シャイト他数名は地下へと続く階段を降りていた。

直径100メートルはありそうな大穴が下に空いており、円柱の形をしていた。下を覗くも、全く底が見えない。


階段を降りる靴音とパワードスーツの駆動音だけが響く。

こんなところに一人でいたら、気が狂ってしまいそうになる程静かな空間だ。


しばらく下に向かって階段を下っていると、光が見えた。

古ぼけていてなんで書いてあるかあまりよくわからない。それに、チカチカとしており、不気味な雰囲気を出していた。


『第……研…所』


辛うじて読めるのはこれだけだが、分かる。

研究所で、ここは何かを研究するための施設だったのだろう。


至るところにテスラコイルみたいなのがあったのはここが研究施設だったからなのだろう。


シャイトが扉に手をかけると、触った部分が手の形に光り、何かを読み込み始める。


《EGZ-20 第九世代型機械人間ヒューマノイド 個体番号“001” 個体名“ケルベロス”。研究所への入所許可申請中……申請中……申請中……所内からの応答がありません。もう一度お試しください》


シャイトは右上に表示された“再申請”をタップする。


《研究所への入所許可申請中……申請中……申請中……所内からの応答がありませんでした。所内からの爆発エネルギーの残火を確認。緊急事態の為、機械人間ヒューマノイドの入所許可。戦闘態勢に移行してください。……ドアが開きます。ご注意ください。5…4…3…2…1…》


バシュゥゥウウという音を立てながら空いた引き戸の向こうには、一体の戦闘特化型AIを搭載した“人型ロボット”がいた。


《侵入者確認。排除します》


抑揚のない言葉を放ち、手が霞む速度で銃口をこちらに向ける。

シャイトはとっさに身を低くし、接近。


《危険度レベル5を確認。排除条例に基づき、最優先排除対象とみなす。全機能の解放を申請中……申請中……許可がおりました。全機能解放》


シャイトは全機能解放がされる前に持ち前のスピードと卓越した短剣術を行使するがそのことごとくを防がれ、全機能を解放された。


(久々に本気を出さなければ………殺される)


シャイトが本気を出したとしても勝率は五分五分といったところだろう。


銃口が脳天に向けられるが、シャイトは銃身を蹴り上げ、射線を上方にずらす。

片足に重心を置き、軸足として回転。両足を引っ掛け転ばせようとするが、相手も一筋縄ではいかない。

銃を持っている反対の手から刀身が射出された。


(スペツナズナイフッ!!?)


気付いた時にはもう遅く、眼前に迫っており、避けることは出来ない。

ならば、最小限の被害で済むように両腕を交差して、数秒後に来るであろう痛みに備えるが、


カァァアンッ


肉を突き刺す生々しい音ではなく、金属と金属同士がぶつかり合うような甲高い音が響いた。

それと同時に自身の腕にも衝撃が走る。――痛くはない。


今更ながらに気付いたが――俺、今機械人間ヒューマノイドだったわ。


機械人間とは便利なものである。自分の都合の悪い衝撃は何も感じず、普通にしている分には感覚があるのだから。


兎にも角にも、痛みがないのはいいことだ。シャイト本来の体でも出来るのだが、怪我をしないこの体はいい。

怪我のせいで動きが阻害されないし、違和感も覚えない。


流れるような動作でホルスターから銃を引き抜き、安全装置を解除。倒れこむロボットの脳天に向かって引き金を引いた。

乾いた破裂音が三回轟くが、銃弾は何もない空間を突き抜けるだけ。


炸裂の力で飛ぶ弾丸では速度が足りないのだろう。当たる前に避けられている。

それに、もし当たったとしても擦り傷程度で済ませられたかもしれない。


銃を相手に向かって投げつけ、銃に意識が向いた内に相手の懐に忍び込む。

相手はロボットなので感情などはわからないが、雰囲気が驚いているように感じた。


後方でシャイトとロボットの戦いを見ていた人たちも一様に驚いている。

想像はつく。何故、銃という強力な武器を捨てたのかと言いたいのだろう。


その答えは、“使えない”からだ。


弾丸を見てから避ける相手に銃で挑む?

馬鹿言うな。そんな相手ならば接近戦の方が勝率が高いに決まっている。


駆け引きをする接近戦の方がまだ勝率が高い。感情のないロボットに駆け引きなんて通じるかわからないが……。


縮地法で距離を詰めたシャイトは、ナイフを振り上げる。

超高速振動している刀身がロボットの表面を薄く切り裂いた。


後もうちょっと……


振り上げた力をそのままに、バク転をし、遠心力と力のこもった一撃が相手の顎を蹴り上げる。

顔面が上方に向き、視線が逸れる。

逸れた時間は一瞬だったが、その一瞬があれば十分だった。

バク転から着地、無理矢理重心を低くし、前に駆け出す。

無理矢理の行動だったのでこの攻撃が終われば体制を大きく崩し、相手に隙を与えることになるだろう。しかし、相手に隙を与えないことも出来る。


“ここでる”


ロボットが視線を前に戻した時には時すでに遅し。

躱そうとしてもいいのだが、そうすれば致命傷をもらう。

迎え撃ってもいいのだが、そうすれば致命傷とはいかないまでも今後の戦いが不利になるほどの怪我を負う。


今取るべき最善の選択は……守る。

少しでも大きな怪我を負うようにしないことだ。


アダマンタイト製の両腕が、シャイトが持つナイフの予測攻撃場所に移され、交差する。

高周波ナイフとアダマンタイト。


二つがぶつかり合い、火花が散る。


シャイトの口角が、釣り上がる。


「戦闘特化型AIを積んでるとしても、所詮はロボットだな」


ナイフを持つ反対の腕が、霞むように動き、次の瞬間には……


ロボットの核、人間で言うところの心臓に、先程投げられた銃が突きつけられていた。


「遠距離から当たらないのなら、ゼロ距離から撃てばいい」


シャイトの持つ銃が火を噴いた。



ロボットの核が砕け散り、キラキラと舞う。

ロボット本体も核が破壊されたことにより、部品毎にバラバラになった。


『あ、あの、大丈夫ですか?』


「確か、凛だったか?別に何の問題もない」


高周波ナイフの刃が欠けて一本ダメになっていたが、何の問題もない。予備は幾らでもあるし、大体が銃で片がつく。


シャイトの心配をしていたのは凛だけだったようだ。他の者は片っ端から研究資料や使えそうな物を物色している。


シャイトも何かの操作盤と思われる場所に行く。

埃が被っていて、文字とかは読めない。このことから、先程のロボットが長年動いていなかったことと、人が誰も近づかなかったことがわかる。


懐からハンカチを出し、何か書いてある場所を拭う。


【第56研究所】


第56ということは、ここの他にもたくさんの研究施設があるのだろう。

その隣に無造作に置いてあった資料も読む。


表面に被った埃を手で払いのけ、読み進める。


タイトルは、“第56研究所の研究成果”と書かれていた。



端的に伝えると、ここの研究所では神が使う神法を人間が使えるようにするものだった。

魔法が使えない人間にとって、法則を無視したものというのは魅力的だったのだろう。


それに、神法の研究ということは、神法が使える存在がここにいたということを意味する。


シールドコードに接続する|装置『デバイス)。爺さんの言葉の信憑性がぐんと上がった。





数時間あの場所で情報収集した後、シャイト達は更に下を目指して行った。


もうすでに、あの場所から五時間以上歩き続けている。


現在時刻は18時半(午後6時半)過ぎ。野宿する場所に最適な場所も近くにあることだし、今日はここで野宿しようと思う。


まずは隊長格の庄司に提案し、了承を得てから野宿の準備に入る。


まずは、野宿する場所に簡易の釜を作り、中に燃焼剤を入れる。

この燃焼剤は、きっかり六時間で消える代わりに、薪などの燃えやすいものが必要なく、火力調節も簡単なのだ。

火力調節の仕方としては、念じると出来るらしい。

昨日、シャイトもやってみたのだが、全くできなかった。


火が付いた釜の周りに座り、雑談が始まる。

皆ヘルメットは外している。



ここで暖をとってから数時間が経ち、食事時となった。

今日の食事は、戦闘糧食と呼ばれるもので、栄養価がとても高く、全てをバランス良く摂れるものだ。

ちなみに、味は全くない。ハッキリ言ってクソ不味い。


その後も、たわいのない話で盛り上がり、就寝となった。


ここは警備システムがあまり無いし、今まで見つかっていないので多分大丈夫だろうとのことだが、用心し過ぎて困るということもないので、夜番を二人交代で付けることにした。





午前一時過ぎ。シャイトは目を覚ます。


夜番の時刻ではない。シャイトの番は明け方近く。

では、何故起きたかのかと言うと、


「嫌な感じがするぞ」


と言うわけだった。


シャイトが身動き一つ取るだけで、背筋と首筋に悪寒が走る。

片手に反物質弾を装填した拳銃と、もう片手には狐面を持ちながら起き上がる。


拳銃を構えながら簡易テントから出る。


夜番二人の気配がない。

まだ消えるはずのない炎が消えている。

暗闇からこちらを除く赤く光る目が多数。


ここに来てから何度も対峙している相手。警備員。

シャイトはすぐさま起きるように叫ぶが、誰一人として起きてくる気配がない。それどころか、見張りまでもが寝返りを打っている。


答えは単純明快。目の前の警備員の仕業だろう。警備員の唯一の誤算はシャイトが機械の身体であったことだろう。


しかし、単騎では多数の警備員から散らばった人達を守ることは出来ない。

これが固まっていれば大丈夫だったんだが……IFのことを言ってもしょうがないだろう。

この人達を守るならば、警備員を誘導して戦場をここから移す必要がある。数人犠牲にしても良いならここで戦闘する方が疲れなくていい。しかし、この後何が起こるか分からない。戦力は多いに越したことはないし、警備員を誘導するのは面倒くさいが、出来なくはない。


なら、取る選択は一つだけ。


「場所移すぞ」


言葉は通じないかもしれないが、言葉に出すことで何か変わるかもしれない。


数で劣るこちらは何としてでも先行を取りたい。幸いにして、相手はまだ動き出していないので、先行を取るのは容易いだろう。


村からパクってきたスタングレネードを警備員の中にばら撒く。

その直後、空間が強烈な光に呑まれた。


この光の中を動けるのはシャイトのみ。いや、ちゃんと動けるのはシャイトのみと言った方がいい。

ほとんどの警備員がスタングレネードの攻撃でショートを起こして一時停止している。運良く逃れたものもいたのだが、空間を支配する光が強過ぎてまともに動けない。


そんな相手の核に銃弾を撃ち込んで行き、光が収まった頃に立っているものはスタン状態になっている警備員だけだった。

そこで、ボソリとシャイトは呟く。


「お前らのこと買いかぶり過ぎたわ。場所移す必要もなくなった。ここで殲滅する」


スタン状態は後10秒ほど続くだろう。


スタン状態の警備員は、二十三体。

スタンが解除される前に殺せる数は約二十体。


三体残ったところでシャイトの敵ではない。一瞬で殲滅してくれる。


姿勢を低くし、足に力を入れて踏み出す。右手に高周波振動ナイフ、左手に反物質弾装填済拳銃タイプM92F。

必要最小限の動きでスタン状態の警備員を通り過ぎ、すり抜けざまにナイフで核を切り裂く。

遠方にいる警備員は反物質弾を撃ち込み、機体ごと核を消滅させる。


数十秒後、拳銃の発砲音とナイフの核を切り裂く音が消えた。





朝を迎える。


海の下に作られた地下施設だと言うのに、朝日が顔を覗かせる。


その名も、――人工太陽


一生陽の光に当たらないと言うのは苦痛でしかない。

これは、その苦痛を逃れるために作られた物だと言われている。


そんな朝日の陽光を浴びながら、シャイトは一人、張り巡らせれた配管の上に座っていた。


脳裏に浮かぶのは、フィルと葵だった。


小さな笑みを浮かべながら、拳銃の手入れをして行く。


コツンコツンと配管の上を硬い何かが歩く音がする。誰か来たのだろう。時間も朝御飯に丁度良い時間だし。

そう思って音がする方に鏡で見ると、予想していた白いパワードスーツは見えず、代わりに見えて来たのは、シャイトと同じ黒い機体。

警備員特有の知性のなさを感じないことから警備員ではないだろう。しかし、警戒するに越したことはない。知らない相手なのだし尚更だ。


手入れの為に分解していた拳銃を一瞬で組み立て直し、至近距離な為、通常弾を装填。

構えながら振り向く。


「止まれ」


そこにいたのは肩口で揃えられた艶やかな黒髪も持つ美女だった。

肌は白磁のように美しく真っ白で、赤く輝く怪しげな瞳。

全てが整っていて手を加える余地がない。


男が好みそうなボンッキュッボンではないが、スレンダーで、実に戦い易そうな体型だ。


装甲は急所のみを隠したような物しか付けていない。また、普通の機体と違って駆動系が脚や腕に集中している。バッテリー容量も多いようだし、装甲には数多の傷が付いている。


これらのことから分かることは二つ。


かなりの強者でスピードファイターということだ。


バッテリー容量と駆動系の出力を見るに、シャイトが本気を出して戦わなければ勝てないだろう。

逆に言えば、本気を出したら勝てる相手だ。

勿論、こんな化け物二人が戦うとなると、戦場は廃と化すだろう。


「俺に何の用だ?」


「下に来て」


シャイトの質問には答えずに女性型の機械人間ヒューマノイドは配管から下に向かって飛び降りた。

下を覗いて見るも、暗闇が支配するだけ。

あまりにも深すぎる為に、人工太陽の光が届いていないのだ。


シャイトは少しの間考え、野営場所に戻った。


あいつに従う義理もないし、どうせ後で下に行くのだ。

なら、遅かれ早かれ一緖だろう。

それに、下には何があるか分からない。足手纏いになるかもしれないが、戦力は多ければ多い方がいいのだ。




野営場所にシャイトが戻ると、既に全員が起き出し、戦闘糧食を温め食べていた。

夜の栄養価だけを重視した戦闘糧食ではなく、味もソコソコのやつだ。


戦闘糧食には変わりが無いので、美味しいとはお世辞にも言い難い。


今日の朝食メニューは、うずらの茹で卵に白飯、カレー、福神漬け。

朝から重いと感じるかもしれないが、常に死と隣り合わせの戦場ではこれが丁度いい。


シャイトにもそれらが乗せられた器が渡される。

今は機械人間ヒューマノイドの身体なので、食事を必要としないが、食欲・性欲・睡眠欲の三大欲求はちゃんと存在している。

食事を必要としなくても食事という戦場唯一の娯楽は必要なのだ。


ちなみに、食事をする機構はちゃんと備わっている。


朝食を味わいながら、かつさっさと胃袋に詰め込んで、装備の手入れを再開する。

先程、あの女に邪魔されて出来てない分を今やるのだ。

画像の貼り方がわかんねぇ……どなたか教えてくれたら幸いです。


ヘルプ見てもわかりませんでした。

次回の投稿は25日の金曜日になります。

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