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妖狐の異世界転生旅  作者: ポポ
第2章 森羅万象の復活?
22/50

SF?

次章に入ります!

シャイトは、絶賛パラシュート無しのスカイダイビング中だった。


(もしくはアンダーグラウンドダイビングとも言うかもしれない。いや、長いからスカイダイビングでいいか……。)


シャイトがそんなことを考えていると、次第に金属で出来た地面が見えて来た。


あそこに到達するまで後何秒だろうか……?多分十数秒ないだろう。


シャイトが空中で体制を立て直し、床に着地する。

普段は衝撃を逃すのだが、今回はそれを行わなかったため、ものすごい音が周囲に響き渡った。


「さすが!最新鋭機っ!頼りにな……」


そう、シャイトが今言ったようにこの機体の性能を確かめて起きたかったのだ。


ビィー、ビィー、ビィー、ビィー


シャイトが言い終える前にサイレンらしき音が鳴り始め、周囲からワラワラと何かが湧き出してくる。

これが女神が言っていた警備なのだろう。


人型のロボットに見えて、指には凶悪は爪が付いており、それ以外には何も付いていない。

こいつら全部に銃や弾丸などを持たせるほど数がなかったのかもしれない。


シャイトが頭の中で推理していると、警備員が襲いかかってくる。

警備員というには戦闘能力が異様に高いが、別にいいだろう。


シャイトは高周波振動ナイフを抜き放ち、縦横無尽に駆け回り、警備員を切り裂いていく。


戦闘はものの数分で終わったが、広間はボロボロになり、シャイトの左腕がダランと垂れ下がっていた。


「俺としたことが……油断したな」


この損傷は機体の自動修理に任せて先を進むことにする。ていうか、それ以外に治す方法がない。頭の中でこの階層の地図を浮かべ、下に続く階段を見つけて下るだけだ。難しいことではない。


上から何か落ちてくる。


光を反射してキラキラ光っており、キャッチしてみると、それはペンダントだった。

裏面には「何かあったら使いなさい」と彫られており、それを読み終えると消えた。


(素直じゃない)


治療を終えた左腕を確認してから歩みを進めた。





ガシャッガシャッガシャッガシャッ


金属の何かが物凄いスピードで走る音がする。

足音の数を聞くに、人数は六人。装甲が重いのか、もしくは体重が半端ないのか分からないが、足音が大きい。

重量は百キログラム強と言ったところか。


『気をつけて、ここからは警備員のテリトリーだから』


『わかってるって!鈴っ!』


先頭を行く鈴と呼ばれた少女は仲間の返事を聞き、背中に背負っていた狙撃銃並みの大きさを持つ長物の銃を構える。

どうやら、彼彼女らは人間のようだ。


装甲の凹凸を見るに、女が二人に男が四人。


全員が急速に速度を落とし、銃を構え、警戒しながら進む。

先程、鈴が言ったように、警備員のテリトリーなので警戒しているのだろう。


そして、ゆっくり進んでいるうちに大きな橋が架かっていた・・・・・・と思われる場所に出る。

とても大きくひらけた場所で、下を見下ろすと、光が届かず、真っ暗闇だ。


ここも真っ暗闇なのだが、フルフェイス型のヘルメットにはサーモグラフィや、暗視装置などが付いているため、まるで昼間のように彼等は見えていた。


そんな彼等の高性能ヘルメットでも下は暗闇としか反応していなかった。


『どんだけ深いんだよ……いったい何千階層あるんだ?』


『もう帰ろうよ……』


『バカ言ってんじゃねぇ!ここまで来たらやるしかねぇだろ!』


上から順に“しょう”“りん”“大和やまと”という名前だ。

彼等は外に声が漏れないようにグループ化された無線通信でやり取りをしていた。


『そうね……ここまで来たんだからやるしかないわよね』


『……鈴』


そういうと、鈴は数歩下がり、クラウチングスタートの体制になる。

警戒で構えていた銃は背中に背負い直している。


〈加速〉〈溜〉〈解放〉


この三語が、鈴が被っているヘルメットの液晶ディスプレイに移り、〈加速〉と〈溜〉が同時に光る。

キュイイィィィイイインッという機械音が鈴が来ているスーツから鳴り出し、


『〈解放〉っ!!!』


そう叫ぶと、ドンッという音とともに鈴の姿が霞のように消え去り、次の瞬間には大きく高く跳躍していた。

とてもではないが、人間には到底不可能な跳躍を見せた鈴はトンッと軽い音を立たせて、向こう側に着地した。


こちらと向こう側の距離が余裕で国道四車線の倍以上あることからその非常識さが伺える。

高性能スーツのおかげなのだろう。


『早くしてよ〜。警備員に見つかっちゃうから』


マイク越しに他の仲間にそう告げて脇により、仲間の為に道を開ける。


最初に鈴を追いかけて来たのは、“来道らいど”。その次に来たのは“賢治けんじだった。

これで全員分の名前は言い終えただろう。


それぞれが〈加速〉〈溜〉〈解放〉を使い、鈴と同じように超人的ジャンプをしてから対岸に着く。


それを確認した鈴と賢治はハンドサインで行動を促し、これまた超人的スピードで駆け出す。

先程鈴が言ったように、もう既に警備員のテリトリー内だ。無線通信など使えば探知されて色々な意味で終わりだ。なので、全ての無線通信機を切っていた。


ここから“旧食料保管庫”までは約五十キロ。この速度で行けば一時間とかからずに到着が可能だろう。


(バッテリー残量は六十二%。往復でギリギリってところかしら……けど、予備バッテリーがあるから万が一のことがあっても2日は行けるわ)


鈴はこの後のことを考える。

このまま“旧食料保管庫”に行けば残量が六十%の時に着くと思われる。しかし、その途中で警備員を避けたり、遠回りすることを考えてかなりギリギリのバッテリー残量だと思っていた。

しかし、予備バッテリーもある。一人二つは持つことになっているので、2日は平気だろうとの考えだ。



約四十分が過ぎた頃、警備範囲外になった。


『ふぅ、なんとかたどり着いたな』


『翔、油断しちゃダメだよ。ここからはもっと用心すべきだ』


『そうね、大和言う通り、ここが警備範囲外だとしても、それは憶測でしかないの。もしかしたらってことがあるかもしれないんだからね』


『わーってるわーってるって、そのくらい頭ん中に入ってるっての。ジジィみたいなこと言うんだな……鈴って』


『聞こえてるわよ』


『まあまあ、落ち着こうよ。鈴ちゃん』


無線通信機のスイッチを入れてる時点で、無意識の内に油断していたのだろう。

一応、銃は構えていたが、それは“一応”に過ぎないのだ。

警備範囲外だから安心していたのだろう。それは、大人たちでもそうなったであろうから誰も責められまい。


銃を構えて“旧食料保管庫”に向かっている途中にそれは起こった。


ビィー、ビィー、ビィー、ビィー……


『ッ!!!!サイレンッ!?』


『ここは、警備範囲外じゃなかったのかよ!?』


『みんなっ!今すぐここを離脱するよ!走って!』


先頭を行くのは凛。いつもは鈴が仕切っているのだが、動揺しているのか何もできていなかったので、凛が指示を出したのだ。

凛が走り出すと同時に他の者たちも凛に続く。

走りながら銃の安全装置を外し、弾倉交換の準備もする。


すると、後ろから猛スピードで追いかけてくる物体が見えた。

四本足を持つ“機械型狼”。この狼は人型の警備員と違い、戦闘能力はあまり無いが、仲間との連携と素早さが特徴だ。現に、高性能スーツの最高スピードでも逃げられない。

このままでは五分も持たずに追いつかれるだろう。


ならば、と凛は考える。


『牽制射撃をしながら離脱!』


『それじゃあ、追いつかれちまう!』


『どのみち追いつかれるわ!なら、少しでも可能性がある方にかけようと思わないの!?』


『違いねぇっ!』


六人が銃口を進行方向の逆に向け、後方に下がりながらの射撃を行う。

一斉に撃たれた銃弾……いや、矢だ。

全て金属で出来た矢で、見た目からして銃弾より貫通力があるだろう。

それが銃弾と同じ速度か、それ以上のスピードで射出された。


ドンッドンッドンッドンッ


牽制射撃の為、余り命中はしなかったが、運悪く頭部に命中した機械型狼は機能を停止して崩れ落ちる。

足や背中などに被弾した狼は崩れ落ちないものの、速度が急激に落ちた。


『くそっ!このままじゃ追いつかれる!二手に分かれようっ!』


もうすぐ分岐点に差しかかろうとしたところで翔がそんなことを提案する。

鈴はそれを瞬時に反対したが、時既に遅し。何せ時速何十キロという速度で走っているのだから。


翔の読み通り、二手に機械型狼たちは別れたのだが、その数が違う。

鈴、凛、大和の三人に向かって来る機械型狼たちは30機。

翔、来道、賢治の三人に向かっていった機械型狼たちは15機。


鈴たち三人組は必死に牽制射撃を行うが、無線から流れて来た悲鳴に絶望する。


『ぐぁぁぁあああ!嫌だっ嫌だっまだ死に……』


『くそっ、くそくそくそくそ!こんなところで死ねるかぁぁあ!』


『ひぃぃぃいいいいっ!』


この悲鳴を最後に三人の通信は途絶した。


今にも追いつかれて、あの三人と同じ運命になるのかと思われたその瞬間だった。

この場には相応しく無い軽い口調が聞こえたのは……。


「ん?なんだありゃ、めっちゃ死にそうじゃん。助けましょ〜かぁ〜?」


凛はヘルメットのマイクを使い、スピーカーで話す。


『お、お願いしますっ』


この量の警備員を相手にできるはずがないと思っていたのだが、望みに賭けたのだ。

だって、この状態を見ても臆することなく軽い口調で話しかけてくるのだから……。

しかし、凛がお願いした瞬間だった。その彼の雰囲気が変わったのは。


直感で理解した。この人は人知を超えた存在だと。


「りょーかい!」


彼は一見、旧型自動拳銃に見えるそれを機械型狼たちに向けると、連続で引き金を引いた。


弾倉が空になると、流れるような動作で二つ目の拳銃を引き抜き、引き金を引きまくる。

表情には僅かに笑みが浮かんでおり、少しだけ狂戦士じみていた。


鈴、凛、大和の三人が、機械型狼の群れの方に目をやると、あり得ない光景が目に飛び込んで来た。

一体でも強い警備員が玩具のように踊らされ消されて行く。

百発百中とはいかないが、これは彼が計算してのことなのだろう。上手く狼たちを三人が射線に入らないように誘導し、撃つ。


まるで、彼に糸を引かれている操り人形マリオネットのようだった。


この惨状を見るに、あの旧型自動拳銃の弾倉に入っている銃弾は反物質弾だろう。今の技術で作れないものをどうやって手に入れたのかと疑問に思う鈴であった。


そうこうしているうちに、戦闘と言う名の虐殺を終え、目の前に広がっている光景は只のゴミと化した狼たちだった。


凛としては、自分たちを襲って来て、仲間を殺した相手なので、全く同情出来なかったが、大和はちょっとだけ狼たちが不憫に見えたのだろう。

なんか、よくわからない視線を送っていた。


「一週間潜って初めてあった“人”だ。なんかの縁だと思うし、よろしく頼むよ。あ、俺の名前は……シャイトとでも呼んでくれ」


『ご丁寧にどうもありがとうございます。名前は鈴です。よろしくお願いします』


シャイト以外の三人がスピーカーにして自己紹介を終えた後で、シャイトに対する質問が炸裂した。


どうして空気が無い場所で生きていけるの?

どうして助けたの?

一週間潜ってって何?

どこで反物質弾を手に入れたの?

……etc


シャイトはその質問に対し一つにまとめて返した。


「俺にもようわからん」


実際にはわかっていた。

空気が無いと言うのは初めて知ったのだが、多分この機体 “EGZ-20 第九世代型機械人間ヒューマノイド”のおかげだろう。

それに、隠しといて損はないし、ペラペラとこちらの情報を開示するつもりもない。


「ところで、お前たち。“シールドコード”ってのは知ってるか?」


多分知らないだろうと思いながらシャイトは問う。見た目から見てシャイトの肉体年齢とあまり変わらない年と判断できるためだ。


『ごめんなさい。助けてもらったのにお礼もできないで……知らないの』


やっぱりか……と呟き、更に下に潜るためにそこから去ろうとするが、凛と自己紹介した人物と鈴と自己紹介した人物がシャイトを呼び止めた。


『ちょっと待ってください!村の大人達なら何か知ってるかもしれません!』


『そ、そうです!まだ、何も恩返し出来てないし』


「村か……久しぶりに人間を見ておくのもいいか」


そういうわけで、シャイトは村に行くことにした。人と喋らなさすぎてちょっと嫌になっていたところだったから丁度いいとも思ったからだ。




村が見えてくる。


生身の人間の感覚で言ったらめっちゃくちゃ遠いいのだが、高性能スーツと機械人間ヒューマノイドでは、ちょっと遠いいくらいの感覚の場所に村はあった。


村に行く途中に、村の詳細を聞いたところ、今は食料困難に陥っているらしい。

人口は約三百人で、食料はその人数が1ヶ月食いつなげられる程度らしい。


そして、高性能スーツは村に百数十着あるらしいが、外の空気が無いところで活動できるスーツは数十着程度だそうだ。


話を戻す。


村が見えてくると言っても、見張りが設置された門だけだった。

その奥に村があるらしい。

近づいて行くと、門の上で何かが動く。見張りだろう。シャイトはそう結論付けて両手を上げながら、三人に囲まれた状態で歩いて行く。


『止まれ!何者だっ!鈴、凛、大和!お前らは下がっとけ!』


『違うのっ!この人は私達を助けてくれた命の恩人なの!』


無線通信を使った会話がされる。

警戒されるのも当然だろう。ここまでで話した感じではここ何百年、外部との接触が全くなかったそうだ。

村の人間以外とあったのは初めてとも言っていた。


まあ、今のシャイトが人間と言えるか別だが……。


門の上に見張りとして立っていたもう一人の男がこちらに銃を向けてくる男の銃口を静かに下げさせる。

顔はわからない。高性能スーツのせいで、性別しか分からない。


『よく来てくれた。私たちは客人を歓迎する』


『ちょっ!何言ってんすか!?』


『客人が来たら持て成せというのが村の仕来りだろう。忘れてはいまい』


『で、でも……』


『いいから門を開けろ』


有無を言わせぬ口調でその男が言う。

どうやらシャイトは村に入れるようだ。声の質や口調、音程などを聞くに、人生を結構な程歩んで来た年齢だろう。


ここの最高責任者は彼のようだ。


門の鍵が開いた音が響き、門を潜って先程の最高責任者の彼と警戒し、こちらに銃口を向けた彼らしき人物が降りて来た。

装甲を見るに、こちらの方が性能がいいのだろう。


見ただけでわかるほどに分厚く、バッテリー部分も大きい。更には、銃の矢の装弾数も違うようだ。


こちらに歩いて来た青年の方の彼がシャイトを警戒しながら三人を叱責する。


『お前達!心配したんだぞ!訓練用機で外に出るとかアホなのか!?』


『訓練用機でもただ一世代前のってだけだろ!?ならいいじゃないか!戦えるように作ってあるんだし!もし、第三世代型を使わせてと言っても使わせてくれなかっただろ!?』


『確かに使わせなかっただろう。しかしだな、使わせてくれないと分かっているなら盗むくらいしろやっ!!』


『それっていいのかよ……』


『まあ、無事に帰って来た事だしこのくらいにしといてやる。それより、他の三人はどこだ?翔と来道と賢治が見当たらないが……』


そこで、青年は言葉を止めた。

三人の雰囲気が重くなったからだろう。察したのだ。鈍感野郎ではないことがわかった。


『そうか……最初だ。三人帰って来ただけでも上出来だ』


初老に差し掛かろう感じの最高責任者の彼が言う。


『おっと、自己紹介を忘れたな。俺の名前は庄司だ。で、こっちのガキはスターだ。キラキラネームだから弄り倒してやってくれ。よろしくたのむな』


「何をよろしく頼まれたのか分からないが、俺の名前はシャイトだ」


シャイトは差し出された手を握り返しながら自己紹介をする。しかし、スターとは……なかなかの名前だ。

星の方を見ると、羞恥なのか顔を赤くしてプルプルしているように見えた。

ヘルメット越しなので正確には分からないが……。


そんなこんなで村の中に入ると、そこには空気があるようだ。


「驚いたか?まだ、この技術だけは残ってたんだよ」


庄司がヘルメットを外してから言う。

声と同様で、見た目も初老に差し掛かろうかとしていたのだが、白のオールバックで決めて降り、まだピンピンしている。

そして、キラキラネーム君だが、顔には幼さが少しだけ残り、髪はドレッドヘアだ。年齢的には十九歳前後といったところだろうか。


鈴、凛の二人だが、二人とも美少女というに相応しい容姿を持って降り、幼さが抜けない顔立ちだ。シャイトが想定したように十五歳前後とみられ、発育途中にあるとだけ言える。将来に期待しよう。


大和は十分に二枚目というに相応しく、行動も二枚目だ。村の女子たちからは熱い視線を受けている。

もしこの状況を非モテ男子たちが見たら何を思うだろう。

そんなの簡単だ。


リア充爆発!!


歳が千五百歳を超えているシャイトは何も思わないが……。


そんな風に人の顔を観察したり、周囲の風景や生活状況を観察していると、広場らしき場所に着いた。

この村は意外に広く、上を見上げればマンションの二十階くらいまで吹き抜けで、村の周囲には綺麗な水が流れている。

そして、広場の目の前には大きな建物がそびえ立っていた。


「水は綺麗だな……」


水は・・というところが気になるが、まあいい。けど、この水は飲むなよ?機械人間専用だからな」


シャイトはその警告を無視して手ですくい、口に持っていく。

機械人間の精密に作られた喉を動かし、水を飲んでいく。


「お、おいっ!それは、機械人間……専用……だぞ?」


星の言葉は徐々に勢いをなくし、最後には聞こえるか聞こえないかまでになってしまった。

それもそうだろう。機械人間専用だといった手前で飲み始めたのだから。


しかし、此奴らは大事なことを忘れている。

シャイトが外でヘルメットをしていなかったことを。空気が無い真空の場所でだ。


「うん、美味い。極上の水といっても過言じゃないな」


「客人にこんなことを聞くのは失礼かもしれぬが……お主、何者だ?」


庄司が警戒心を露わにし、剣呑な目でシャイトを見て来たので、詳しい説明をする。

正直話したくなかったのだが、無理だろう。真空のところでスーツ無しで生きてけるわ、機械人間専用の水を極上の水というわで……。


「詳しい紹介をしましょうか。私の名前はシャイト・アーカイド。齢千五百歳を超えます。あとは、そうですね……“EGZ-20 第九世代型機械人間ヒューマノイド”とでも言っておきましょうか」


沈黙が支配した。


そして、その沈黙を破ったのは大和と星だった。


「は!?第九世代って……失われた技術ロストテクノロジーじゃなかったのかよ!?」


「それに、機械人間ヒューマノイドは記録上でも第八世代までしかないはずだぞ?しかも、EGZ-20って第八世代型でも最強の名を冠した機械人間」


シャイトは混乱する。

いや、そもそも失われた技術ロストテクノロジーが無ければこんなにボロいはずがない。

それに、神と戦って最初は互角の戦いを繰り広げていた人間たちだ。第九世代型の機械人間が存在しなかったというのは嘘だろう。


「いや、第九世代型の機械人間がいなかったという証拠はない。記録されなかっただけなのかもしれんが……そういえば昔何かの書物で見た気がするのぅ」


発言したのは毛という毛が全て白くなっているお爺さんだった。

口髭と顎髭は胸にまで達し、髪の毛も禿げることなくワッサワッサだ。

お爺さんは何かを思い出すように目を閉じると、目をカッと見開き、何かに取り憑かれたように話し始めた。


「シュデイルング艦長率いるバルテック艦隊の話じゃ」


ここにいる村人全員が静まり返り、爺さんの話を聞く体制になった。


これからもよろしくお願いします!!

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