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mother  作者: 十津川彩
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序章

――黒


黒という言葉さえ生ぬるい、漆黒のその空間は、何を見ることも不可能なほど闇を抱えていた。

音もなく、その闇が“ある”のか“ない”のかさえ分からなくなってしまいそうになる。

そんな不気味な空間に不釣り合いな、そしてその暗闇を照らし出すような声が響き渡った。

『午前六時です。みなさん、今日も一日頑張りましょう』

 どこからか聞こえてきたそのアナウンスは、様々な場所から発せられているらしく、四方八方、上下左右と、ありとあらゆる場所から聞こえてきて、大合唱をしているように思える。

 アナウンスが大きな余韻を残しながら消えたとき、それが合図だったかのように、ポーンと音を立てて、ホログラムでできたウィンドウが浮かび上がった。暗闇に浮かぶその一枚のウィンドウは、心もとないけれど、それでも確かな光をともしていた。

 また、ポーンという音が、また、ポーンという音が、次々と重なっていき、光も次々と増えていく。

 それらの光はやがて暗闇を切り裂いて、宙に浮かぶパネルが合わさってできた道を、上下のはっきりしない建物を、その中で気だるげに起き上がる住民たちを、それぞれ照らし出していった。

 ここは質量の概念のない電子と情報の海の世界。

 彼らはかつて、自分たちの足元に膨大な質量をもった物体が存在していたということを知らない。


はい! 最後まで書ききります!

途中で投げ出したりしません!

たぶん……

読んでくださってありがとうございました。

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