表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脳筋聖女は、すべてを物理で解決する。(web版)  作者: サエトミユウ
6章 聖属性の魔法使い、バケーションで追いかけ回される!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/67

第66話 レイヴンと合流したのである

 はい、こちら現場のリリスちゃんです。

 いやー、大変なことになっております!


 厨二病者ども、前世のGを彷彿とさせるほど湧いて出るんですけど。どんだけ罹患者がいるのよ?

 攻撃は、聖防でホボホボ防げているんだけど、持続ダメージみたいな多段ヒットを同じ箇所に当てられると、さすがに突破されてしまう。

 まあ、即座に癒やせるし、なんなら私には効かないんですけどね!


 厨二病者どもも、一向に仕留められない私たちにイライラしてるっぽい。

 確かに強さは相手のが上っぽいし、さらにこの大人数。たかが少女と護衛三人、どうして倒せないのかって不思議に思っているでしょう。

 とはいえ、現実は非情、こちらは死者ゼロ人、敵は数え切れないほど倒されていて周りは死屍累々だし、何度か血の臭いに惹きつけられた魔物がやってきて、それらも倒すことになってるし。

 ギークリーさんたちも私が死なないのがわかったらしく、私を守るよりも厨二病患者どもを殲滅する方向性に変えた。


 私を守るのは、セラフ。

 とはいえ、セラフも縦横無尽に駆け巡っているので守っているかというと……。

 あ、でも、一度敵が私を攫おうとしたときは、即座にそいつを爪で切り裂いた後、首を嚙みちぎったけどね!


 おっと、ギークリーさんが目に矢を受けた!

「【聖癒】」

 とたんに、矢が吹っ飛び、目が再生される。

 周囲が一瞬啞然として動きが止まる中、ギークリーさんがその隙を逃さず敵を殲滅していく。

「どんな怪我を負ってもリリスが回復してくれる! そしてリリスはどんな攻撃を受けても死なない! お前ら気合いを入れて倒せ!」

「「「おう!」」」

 ギークリーさんが怒鳴り、ドーバーさん、エイツさん、パーズさんが景気のいい返事をした。

 もちろん私も参戦しております。

 リリスメイスでなぎ倒しているからね!


 生きている敵より死んでる敵のほうが多くなったなと思ったころ、敵が指笛を吹き撤退の合図を出した。

 私は思いきり怒鳴る。

「逃げられると思ってんのか、この、おっきなガキどもがあ!」

 ケルベロスの恨み、思い知れ!


 すかさずリリスロッドに持ち替え、

「リリース……ムーンカッター!」

 と、錫杖を振り回した。

 厨二病どもは置き土産とばかりに毒煙玉を投げつけてきたが、

「んなモン効くか! 【聖浄】」

 すぐさま浄化してやったわ!

 指笛を吹いたリーダーっぽいのが、凄い目で睨んでますけど。

「遠くから睨んでないで、かかってこいやあ! リリース、ムーンカッター!」

 怒鳴って再度お見舞いしたら、慌てたように撤退する。


 普通は去るままにするのでしょうが……。

「フゴゴゴゴァア!」

 詰まった掃除機みたいな鳴き声を出したセラフが猛スピードで追いかけていった。


 私は見送った後、ギークリーさんたちに声をかける。

「生きてますかー?」

「「「「おぅ」」」」

 生きてはいるらしい。


 さてと。

 私は腕を組んで周囲を見渡す。

 死屍累々。

 さて、この後始末ってどうするんでしょうね……と考えていたら、

「……リリスーッ!」

 と、声がしたので振り返った。

「あ、レイヴン。……ごめーん! 先に謝っとくわー!」


 レイヴンが厳しい顔つきで走ってこちらに向かってきた。

 そして私の肩を掴む。

「無事か!?」

「ご覧のとおり。私、よっぽどじゃなければ死なないし」

 そう返したらガクリとうなだれた。

「……死んだかもしれないと思った……」

 心配してくれたらしい……。

 そりゃそうだよね、置いてかれて、自分のいないうちに敵に囲まれていたんだもんね。レイヴンの性格なら心配するよね。

 反省したので謝った。

「うん、ごめん。ちょっと軽率だった……いや、一網打尽かな! こんだけの人数に狙われてたのならさ、そのまま学園に行ったらヤバかったわ、かなりの人が巻き込まれたでしょ」


 この厨二病者どもが巻き込む相手を忖度するとも思えない。

 うちの学年、王子サマとかいるのよ?

 巻き込んだら大変だろうね。国外追放ならばっちこいだけど、私も処刑されそうだわ。


 レイヴンが大きく息を吐いた。

「……確かに、そこはそうだな。クラスの誰かが人質にとられたら、私はともかくリリスは敵の指示に従うだろうし」

 確かにそうかも。

「と、なると、やはり仕留めて正解だね! 偉いぞセラフ!」

 逃げた全員を血祭りにあげたセラフが、次々と厨二病どもをくわえて得意げに私の前に持ってきたよ。

 猫だなあ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

2026年2月16日 電撃の新文芸より発売
脳筋聖女は、すべてを物理で解決する。


著者:サエトミユウ / イラスト: とよた瑣織



― 新着の感想 ―
褒めてあげなきゃ!
死体の山を前に、感想が『猫だなぁ』って 脳ミソ筋肉でできてんのかよ!?
つおい。何よりもメンタルが。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ