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脳筋聖女は、すべてを物理で解決する。(web版)  作者: サエトミユウ
6章 聖属性の魔法使い、バケーションで追いかけ回される!

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第60話 ギークリーさんはベテランなのである

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 ギークリーさん……クランリーダーからの『リリスちゃんを守ろう』計画がけっこう厳しめでビックリした。

 闇ギルドって、痛々しい名前なのに恐れられているんだなー。


 水は、毒を入れられたら嫌なのですぐさま手を打ったのよね。

 朝早く起きて聖浄を唱えれば、夜中のうちに毒が仕掛けられても全部浄化されると思うし、万が一浄化が間に合わなくても、聖水なら多少の毒は浄化しちゃうでしょう。

 さすがに食事までは手が回らないので、各自なんとかしてもらおう。

 聖水と一緒に食べれば多少入っていても大丈夫だろうし!


 迎撃の準備は整ったということで、ギークリーさんたちと狩りへ行く。

 ギルドマスターが啞然としていた。

「何かあったか?」

 と、聞かれたので、急にクランマスターと一緒にパーティを組んだらそう考えるよねと思った。

「ガレスがやってくる。それまでお守りだ」

 ギルドマスター、「今さら?」みたいな顔をしているね。

 そりゃそう思うでしょ。


 さて。

 ギークリーさんたちとの狩りですが……当然いつも受ける依頼よりも上が受けられると思ったら、ギークリーさんがストップをかけた。

「俺たちは手を出さない。だから、お前らのいつもの依頼でいけ」

 ってさ……。

 確かに、ギークリーさんたちに依頼したのは当主様。

 その内容は、『私を守る』だ。

 しかたないね。


 メンバーは、ギークリーさんの他三人。

 ドーバーさん、エイツさん、パーズさん。

 ギークリーさんより年下だけど、ベテランだそう。

 ……ベテランらしく、私の戦い方に呆れていた。

 その表情、当主様にもされたわー。

「無茶苦茶だな」

「破壊娘って二つ名、伊達じゃねーな」

「父親ソックリの暴れ馬だな」

 とか言われました。

 なら、父親と同じ『破壊神』ってつけてほしかったわー。


 狩りを終えて、口々に言われた。

「前衛しかいないのかよ」

「暴れすぎ」

「防御を考えろ」

「そんな戦い方じゃ、すぐ体力が尽きるだろうが。動きを最小限に抑えろ。楽しんで戦うな。狩りは遊びじゃねーんだよ」

 ボロクソですね!

「はぁ~い」

 レイヴンの評価は高かった。

「そっちの銀月鬼は、ま、いいんじゃねーか」

「できるなら、相棒の大暴れをどうにかいなせ」

「単体なら文句なしだ。ただ、パーティでいうと、相棒を抑えるべきだな」

「……確かに、ソロでなら問題ない。だが、今お前はパーティを組んでいる。そこの暴れん坊と聖獣をうまく使え。ソイツらは、指示慣れしてる。お前が『こうしてほしい』って要望を出すかそれらしい動きをすれば応えるよ」

 レイヴンがちょっと考えてうなずく。


「え? つまり、私が足を引っ張ってるってこと?」

 自分を指さして言ったら、ギークリーさんたちが首を横に振る。

「「「「大暴れしすぎだっつってんだ」」」」

 声を揃えて言われた。


 どうやらスタイリッシュに戦えと言われているモヨウ。

 確かに、リリスメイスを叩きつけたり、リリスロッドからリリスムーンカッターを思いっきり繰り出すのが楽しかったりするので、説教されてもしょうがない。

 というか、今の戦い方を見たら恐らく当主様にも同じ説教を喰らう気がする。

 直さなくては……!


          *


 戻ってきたら、揉めていた。


 ギークリーさんはすぐさま私を庇って前に出て、両脇後ろをドーバーさん、エイツさん、パーズさんが囲む。あ、レイヴンも剣に手をかけている。

 ……私も、リリスメイスを出したほうがいいかな?

 いやそれよりも魔法だろうな……。

 誰が殺されそうになっても助けてみせましょう!


 静か~に近づいていくと、家の前で少年とクランの数人が押し問答らしきことをしているのが見えてきた。

 クランの人たちは困った顔をしていて、こちらに気づいているが知らん振りしているみたいだ。

 うーむ。家に入れないんだけど。

「……どうします?」

 と、私がギークリーさんに尋ねたら、ギークリーさんが答える前に一人こちらにやってきた。

「クラン入団希望者です。ここに住むことを強く希望していて、そのつもりでやってきたので今さら入団できないのは困ると言ってごねています」

 ギークリーさんは無表情で返す。

「そんなワガママ小僧、追い払え」

「……それが……。どうやら貴族のようです」

 私たちは顔をしかめたが、ギークリーさんは動じない。

「構わん、追い払え。貴族に関してはガレスが処理する」

 キッパリ言い切った!

 そして当主様に丸投げ!


 やってきた人が硬直したので、ギークリーさんが説明してくれた。

「そもそも、そこの家はガレスの持ち家だ。そしてガレスから借りているのは俺だ。それをクランの寮として使っている。クランが借りているんじゃない。俺個人がガレスから借りていて、俺の裁量で好きに使っていいという契約をしている。だから、俺が『今後誰も入れない』と決めたなら、クランが入寮を決めたとしても入れない。また、俺がクランから追い出されたとしたら、クランはここに居続けることはできない。俺が個人的に借りているんだからな」


 なるほどー。

 どうやらギークリーさんが当主様と仲が良いモヨウ。

 というか、歳が近そうなので昔パーティを組んでいたとかじゃないかな?

 ベテランっぽいもんね。


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2026年2月16日 電撃の新文芸より発売
脳筋聖女は、すべてを物理で解決する。


著者:サエトミユウ / イラスト: とよた瑣織



― 新着の感想 ―
貴族の若様がいきなり飛び込んでくるのかね?しかもこのクランの事もよく知らなさそうだし。
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