表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロスパラレル  作者: ゆっきー
8/10

多忙な日《清華視点》

 私は清華、スルメーカ所属のゲーム配信者だ。私は現在大型ストリーマーイベントのストリーマークロスパラレルに参加して警察をしているのだが、いつもはそこまで忙しくないのだが、今日は異常なくらい忙しい。


[また発砲の通報です!]

[場所は?]

[8140付近です]

[了解!俺近いから行くわ]


こんな感じの状況がかれこれ30分は続いている。


「なんでこうなったのぉ」


【なんでも翠雨とソプラノが抗争になってるらしい】

【発端は七瀬らしいけど】

【警察大忙しやね】


「もーー!」


最近できたばかりの翠雨とスト鯖最大規模のギャングのソプラノ、この2つが激突、翠雨は全体的に質が高く、ソプラノは数が多い。そして何より怖いのはこの抗争が拡大し、ギャングのボスを仕留めたのちも続く可能性が高いというところだ。ギャングとしては負けを認めたくないわけで、そうなると抗争を続けるしかなくなる。そして警察はそれを止めるのが仕事なのだが、翠雨には雪さんとスタンさん、ソプラノにはカインさんと飛龍さんがいる。警察所属でこの人たちと渡り合える人が少ない。


「大変っすね…休憩してぇ」

「真面目に働いて!」


今来た男性はKAIさん、私と同じゲーム配信者で、今回の抗争を起こしている翠雨のボス柳雪さんとソプラノのボス七咲奏さんの両者とよくコラボしている人でゲームのプレイスキルに関してもかなり高い。さっき言った上位陣と渡り合える数少ない警察である。


「はいはい…」

[8059のカフェにて爆破事件発生!また市民からの情報提供にてそのカフェに柳雪と七咲奏が入ったと報告があります。手の空いている職員は即座にそちらに向かって下さい!]

[了解です。清華とKAI向かいます]

「えー!俺もぉ?」

「当たり前よ!ほら!ヘリで行くよ!」

「はーい…」


私はKAIさんを半強制的に連れていった。


 到着するとそこは火の海になっていた。


「これはもう終わってるねぇ」

「…そんなにすぐに離れられはしないはず…」

「そういうことなら…あのシルバーの車怪しいよ」


私はKAIさんが言った車に目を向ける。一見なんの変哲もない。


「あの車、見た目にはあまり出ていませんがカスタムされてる。確実にプレイヤーの車だ。そして特殊ガラスに変えて中の状況が外から見れなくしている。こんな重要な場所にこんなに怪しい車…一度持ち主に会ってもいいと思いますよ」

「…そうね」


私がヘリを下ろそうとした瞬間、車とは逆方向から銃を連射される。


「な!?」

「飛び降りますよ。多少のダメージは許容して下さい。」


そして私とKAIさんはほぼ同時に飛び降りギリギリで耐えた。乗り捨てたヘリはそのまま墜落し爆破した。それを確認してから銃を撃ってきた奴らが現れた。


「ありゃ、仕留めたと思ったんですけどね」

「…舐めないでくれないかなぁ?柳蓮」

「そうだね…それじゃあ敬意を表して本気で行こうかな」


目の前に現れたのは柳雪…だが話し方がかなり違う。これが噂に聞いたもう一つの人格である蓮さんなのだろう。そしてこの人に関してのもう一つの噂は未来を観れるということだ。


「さて…いつまで僕の前で堂々と立ってるんだい?少しは遮蔽物を挟みなよ。」


その瞬間、蓮さんはサブマシンガンを連射してくる。何発か食らったがなんとか壁にスライディングで間に合った。KAIさんは少し顔を出しながら応戦している。


「じゃあ、次は…こういうのはどうかな?」


ピッピッピっと嫌な音が響き始めた。


「まさか!!?」

「どうなるかな?」


一瞬だった。私たちの目の前が光に染まる。設置型爆弾、C4が爆発したのだ。私とKAIさんは倒れ這いずりながら問う。


「なんであそこにC4が…」

「僕の目には君たちの次の行動が見えている。戦闘する場所、ヘリの音、誰が来るのか、そこまでわかればこの未来を予知するのは僕にとっては簡単だよ。隠密行動をしながら来るべきだったね。」

「警察を舐めるなよ…」

「舐めてないよ。ただ…」


一拍を置き草むらに向かって撃つ。


「ガハッ!?」

「この程度の警察なら警戒するまでもないかな」

「…クソが…」

「僕はさ、別に警察と争うつもりじゃないんだよね。ただここで戦わないと捕まるじゃん?だから抵抗してるだよ。だから…」


蓮さんはしゃがみ込み私たちの目を覗きながら言った。


「見逃してくれないかな?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ