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クロスパラレル  作者: ゆっきー
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医者挨拶《志穂視点》

 「こんほしー!夜空に輝く一等星!翠雨所属PON担当!星影志穂だよぉ〜」


 【待ってました〜】

 【PON担当じゃなくて不憫担当だろ】

 【キタァー】


 「今日はぁ〜色々見て回ろうの会だよ〜」


 【昨日指名手配されてなかったっけ?】

 【指名手配中じゃなかった?大丈夫?】

 【大丈夫?】


 「それがねー私が昨日、銃撃ったりしてなかったこともあって指名手配が無くなったんだよね〜あ、2人は指名手配のまんまだよ〜」


私は昨日巻き込まれて指名手配されてたけど、警察で話し合いが起きて私は何もしていないと判断されて指名手配が下されたのだ。


 「だから結構自由に動けるんだよーあ、でもタークスさん曰くソプラノのはそんなの関係なしに翠雨所属者を襲うかもだから注意は必要だって〜」


今は翠雨とソプラノは戦争のような状況だ。まだ戦いという戦いは起こっていないけどこれから激化していくのは火を見るより明らかだ。


 「私も頑張らないとなぁ〜」


 【志穂が頑張っても変わらん】

 【雪とスタンいるならなんとかなるんじゃね?】

 【志穂も上手い時は上手いから頑張れ】


 「じゃあ、今日は病院の医者さん達に挨拶しに行こうかな〜。でも、今は車持ってないから、ちょっとタークスさん呼ぼうかな〜」


そして私はタークスさんに連絡をする。タークスは昨日解散した後にすぐ色んな仕事に手を付けて既に翠雨の中だと1番の金持ちになっている。


 [もしもし〜]

 「あ、タークスさーん、今暇ですか?」

 [あ、暇ですよー]

 「ちょっと車で送って欲しくて〜拠点にいるんですけど〜」

 [了解です。ちょうど近くでドライブしてたんですぐ着きます]

 「ありがとうございます!それじゃあまた後で」


 【もう車持ってるのすご】

 【流石だなぁ〜】

 【拠点の場所変えるのもすぐかもなぁ〜】


クロスパラレルでは新しく家を建てたりすることも可能で、ギャングの大半はそうしているらしい。理由は元からある家だと場所バレがしやすいかららしい。そして電話をかけて数分と経たずにタークスさんが到着した。


 「タークスさん、助かります」

 「いえいえ、それで、何処向かいますか?」

 「まずは病院ですね」

 「なるほど、わかりました」


そういうとすぐに病院方面に車を走らせる。


 「病院と言えば、サンボさんが医者じゃなかったでしたっけ?」

 「あ、そう言えばそうかも」


闇月やみつきサンボちゃんは私と同じサクラナノ所属のVtuber、雑談配信と歌配信、歌ってみた投稿などが主で活動している。声がふわふわしていて、ハマる人はとことんハマる声をしている。


 「サンボちゃんは中々声も性格も癖があるからなぁ〜」

 「サンボさんとはあまり関わりがないので性格についてはわからないですね〜どんな感じなんですか?」

 「うーん、急に怖いこと言ってくるんだよね〜しかもふとした瞬間に出てくるから心の準備できないんだよね〜」

 「なるほど、気合い入れときます」


そんな感じで十数分程度で病院に着くと1人の女性が現れた。


 「ありゃ?タークスさんと志穂さんじゃないですなぁ〜怪我でもしましたか?」

 「今日は違いますよ〜挨拶回りで、この機会にいろんな人と話したいので」


この若干緩い喋りをしている人は柳純恋やなぎすみれさん。雪さんの実の妹である。雪さんと違いゲームが上手いわけではないが、洞察力が高く無意識のうちに相手について知ってしまうらしい。20分も話せば性格丸裸にされてしまうほどだ。


 「お兄ちゃんがお世話になってます〜」

 「いえいえこちらこそ」

 「お兄ちゃん、初日から警察署で大暴れで指名手配されてるし…皆さんに迷惑かけないかが心配です」

 「あの〜一つ聞きたいんですけど、個人医になってくれる人とかいませんかね?」


個人医とはギャングなどの1グループお抱えの医者のことで、翠雨にはまだいないためかなり欲しかったりする。


 「あ、私なりますよ〜お兄ちゃんがいるなら!」

 「そう言ってくれると思いました〜」


 【だろうな笑】

 【ブラコン定期】

 【純恋が医者の時点でお察し】

 【警察ももう知ってるだろ】


純恋さんは超が着くほどのブラコンで、雪さん大好き人間だ。意外と雪さん大好きって言うストリーマーは多く居て、雪さんの名前を出せば色んな人が協力してくれるんじゃないかなと思っている。


 「なに話してんのぉー?」


すると奥の方から1人の男性が現れた。


 「サンボさん、お久しぶりです」

 「志穂ちゃん、ひさしぶりー。タークスくんとは初めましてだよねー?闇月サンボです。よろしくね〜」

 「タークスと申します。よろしくお願いします」

 「で、なんの話してたの?」

 「あ、ちょっと雪さんの話をしてました。」

 「あー、そうなんだ〜じゃあ、僕は逃げようかなぁ〜」

 「なんで出すかぁ〜サンボさんも話しましょうよ〜お兄ちゃんの素晴らしさについて語り合いましょうよ〜」

 「雪くんとは関わり薄いからあんまり会ったことないんだよ〜しかもそれについては嫌と言うほど純恋ちゃんが話すからさぁ〜もうお腹いっぱい。しかも医者にもう1人、凄い雪くん推しの子いるからさぁ〜会ってないのに会ったことあるかもレベルで知識あるんだよねぇ〜」

 「封奈ちゃんのことですかぁ〜?」

 「え、封奈さんも医者なんですか!?」

 「そーだよー封奈ちゃんも医者だよー」


赫里封奈あかさとふうなさんは二重人格のVtuberだ。蒼里解奈あおさとかいなさんになる時もある。そして封奈さんは雪さん推しで解奈さんは縁理さん推しらしい。雪さんや縁理さんとは関わる機会がなかったためコラボをしていないが、私は数回封奈さんとコラボをしているからわかる。あれは本物の二重人格者だ。


 「そろそろ立ち去ろうかなぁ〜。あ、純恋さん、さっきの話、持ち帰りますね〜決まったら連絡しまーす」

 「はーい」


そして立ち去ろうと車に乗った時だった。電話がかかってきた。


 [もしもし、雪さんですか?どうしました?]

 [あー志穂さん、今大丈夫ですか?]

 [全然大丈夫ですよ。どうかしました?]

 [えーと、今、翠雨の無線番号決めてないじゃないですか?なので決めようかなと思って]

 [あ、ちょうどタークスさんも一緒にいますよ]

 [おー、ナイスタイミングですね。それじゃあ昨日の集合場所で待ってます。]

 [はーい]


 「雪さんから連絡で無線番号決めるから昨日の集合場所に来て欲しいとのことです。」

 「了解です。それじゃあいきましょうか」


そして私たちは昨日の集合場所へと向かった。

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