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洋介と英里
納得のいくところまで仕上げ終える前に、先月から痛めている腰が悲鳴を上げ始めたので、そこで切り上げた。
真夏とはいえ、空はもう赤みを失い白み始めている。顔を流し制服に着替え、大きく伸びをした頃には空はもう暗い。うちの教室だけ電気がついていた。
部室を出ると、三階の二年四組がよく見える。英里がいた。
そこにはまだ部活着姿の洋介もいて、何か話し込んでいるようだった。
なぜ洋介が。あいつと英里が話しているところなんて、ほとんど見たことないぞ。そもそもなんで英里が教室にいるんだ。もう八日間も見かけなかったというのに。
俺は部室前のちょっとした塀に腰掛けて、もう少し様子を見てみることにした。二人の視線から隠れようかとも考えたが、なぜ自分がそんなことをしなければならないのかと思い直し、堂々と下から見上げてやることにした。英里のスカートからたまに顔をのぞかせる黒い見せパンに、俺は少し興奮していた。




