表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リボルバーハート  作者: がっかり亭
第十章:視点
46/59

10-3

 この顔、見覚えがある。

 前に、地下アイドルを題材にひとネタを作ろうと思って、調べていた時に見つけた顔だ。

 それこそ、こないだの飲み会で、アウトにコイツのアカウントを見せた覚えもある。

「アンタ、みっしぇる?」

「……だったら何? フーン、アンタみたいなのでも知ってるんだ」

 あれほど怒り狂っていたのに、知られていることが嬉しいのが、隠しきれてない。

 わかるよ、その気持ち。

 メジャーな芸能人じゃない身からしたら、知られているってのは、それだけ嬉しいことだ。

「何でアイドルがこんなマネしてんの」

「この社会が腐ってるから」

 わお、超テンプレ。

「ふぅん、よっぽど嫌な目にでも遭った?」

「アンタみたいに女を売り物にするヤツにはわかるワケない」

 してませんけど!!

 ブルマ=エロっていうお前のアタマの方がおかしいだけですけど!!

「どんなにいいパフォーマンスをしても集まるのはキモい男どもばっか。歌なんかまともに聴いてない。どいつもこいつも、応援してます~なんて言って、そのくせぜーんぶ体目当て。キモいリプにキモいDM……風俗行けよ!! キモすぎんだよ!! そんな奴らばっか!! そんな奴らが作った男社会! 腐り切ってる!」

 よくもまぁ、ぺらぺらと。

「エロい目をむけるな!! ホントの私を見ろ!!」

 意識高い系のSNSで見かけるような、他人の言葉のパッチワーク。

 芸人で言えば、人のネタを寄せ集めるようなもの。

 中身のないヤツがすることだ。

「悲劇のヒロインぶってんじゃないわよ。こっちはアンタのSNSだってこっちは見たことあるんだよ」

「はぁ? それが何」

「ふだん、化粧品や雑貨ねだるようなツイートを繰り返してさんざん貢がせておきながら、体目当てでキモイなんて言うの筋が通ってなくない? パフォーマンスで引き付けられないのを自覚してるからワンチャンを匂わせて繋いでたんでしょ? 相手が体目当てになるのは当然。もし男が悪いんならもっと女性ファンがいるよ。アンタに女性ファンがいる? 全然いないくせに。自分のファンをキモいとか言ってんじゃねえ!! 全部がダサいんだよ!!」

「――っ!!」

 あー、すっきりした。

 半分は芸人として実力不足の自分にも言ってるんだけど、だからこそ、芯を食っていた。

 女性ファンのほとんどいない自分だってエグられる威力だ。

 コイツにだって刺さらないはずがない。

 予想通り、怒りのあまり、顔を真っ赤にして、言葉も出ないみたい。

「あんたに、何がわかるあああああああああ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ