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三大不遇職

スタコンには生産職、近接職、遠距離職のそれぞれ1つずつに何故か異様に不遇な第1職業がある。


別名、「三大不遇職」。


生産職は「錬金術師」

近接職は「騎士」


そして俺の選んだ第1職業「土魔術師」だ。


錬金術師と騎士についての説明はいつかするとして、なぜ土魔術師が不遇職なのかの説明をさせてもらおう。


まず基本的に遠距離職には重要なパラメータが存在する。


魔法の最大発生距離、射程、起動と発射の速度だ。

このパラメータは隠されているが検証を重ねれば簡単にわかることだ。


この魔法の最大発生距離、何と、全魔法職の中で土魔術師だけが0なのだ!


正直運営は頭おかしいと思う。


一応、杖なんかの武器を地面に突き刺せば普通の遠距離職くらいの魔法の最大発生距離になる、0はいくら何でもやり過ぎてる。それに、魔法を発生させる地点の指定が可能なのは地面の上だけだ。


初期の攻撃魔法は「ロックアロー」という魔法。

普通の魔法は、魔法の発生距離内の空中に出現させてから打つ。


が、まずこのロックアロー、地面からしか打てない。

いや、正確に言えば手や杖等からでも打てるが、優秀なAIをもつ敵キャラは射線から身を外すし、プレイヤーなら言わずもがなだ。


なお、魔導書を装備した状態で魔導書からロックアローを打つと何故か裏面からではなく表。紙面の方から飛ぶ、つまり自分自身の方に魔法が飛んでくるのだ。


俺が低レベルの時、その情報を知らず(というか知ってる方がおかしい)魔導書を装備して戦闘に向かう間に不意打ちをくらって慌てて魔法を発動させたら、ただでさえ減っていた体力を全損させた事があるからよく知っている。


いや、運営馬鹿じゃねぇーの!?


次に射程。水と土を除いた魔法は全て物理的なものでは無いので落ちることなく射程まできちんと攻撃してくれる。


水や、弓矢なんかもプレイヤーが操作することが出来るスキルなんかがあり、射程まで攻撃してくれる。


が、土は違う。

地面を離れた、もしくは発車地点を離れた時点でスタコンの優秀な物理エンジンの支配下に置かれる。


つまり、重力に引かれて落ちる。


運営馬鹿じゃねーの!?


これがまだ隕石とかの使い道があれば救われたのだろうが、前述の通り魔法の最大発生距離は0。


地面から岩なんか出しても.......まぁ、これは一応使えないことは無いが、後で解説するがなかなか通用することは無い。

救いはなかった。


次は魔法の起動と発射速度だ。


土魔法は例に漏れずこれもほかの魔法に劣る。

発生は遅いし空気抵抗は無論受ける。

ご丁寧にダメージは速度による減衰があるらしく敵に当たっても大きなダメージを与えることは難しい。


どのくらい発生が遅いのかというと自分から離れれば離れるほど長くなり、最大距離で発生させようとすると5秒ほど遅れて発動する。


これが地面から岩なんかを出す技が使いにくい理由だ。短い時間で岩を出そうとすると自分と至近距離しか使えず、魔法職は接近戦能力がないわけで.......


ついでにクールタイムも離れれば離れるほど長くなるという欠陥具合。


ここまでが土魔術そのものの欠陥だ。

残念ながら「土魔術師」の欠陥が残っている。

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